・規則正しい生活ができる
犬や猫などペットと暮らすと規則正しい生活になっていきます。愛犬との暮らしには散歩がつきもの。朝早く起きる、夜は早めに休むというサイクルができやすいという大きなメリットがあります。愛犬との散歩があるからとお酒の席も早めに抜ける方もいらっしゃるそうです。愛犬との散歩はたとえ5分でも気分転換になります。運動不足も解消できますね。
散歩にはほとんど連れて行かない愛猫も、毎日の食事やトイレのこまめなお世話が欠かせません。朝早く愛猫に起こされている飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
犬や猫ではありませんが、早起きができず大学も留年しがちだった青年が、リスを飼いだしたことで気持ちが前向きになり学校にも行けるようになったという例もあります。
・人同士のコミュニケーションが増える
愛犬を連れて散歩をしていると、毎日出会う人とあいさつや言葉を交わす、飼い主さん同士で交流するなど「人と人のコミュニケーション」が増えていきます。犬を連れたパトロールを実施している自治体もあり、地域での交流も盛んになるのも特徴です。小学生の登下校の見守りもできるメリットもあります。
猫の場合、外に連れて行くことはほとんどありませんが、インターネットのSNSで飼い主さん同士の交流ができます。もしかしたら窓辺にいつも寝ている愛猫が、道行く人の人気者になっているかもしれません。
・家族同士の絆も深める
ご家族で犬や猫を飼っているお家では、会話や笑顔が増えているのではないでしょうか。たとえケンカをしても愛犬や愛猫のユーモラスな仕草に思わず笑い合って、気づいたら仲直りをしていたなどうれしいメリットもあるようです。
また愛犬や愛猫がいると、どうしても話をしたり相談したりすることも増えます。ある調査によると、夫婦の会話が増え、夫婦で過ごす時間が長くなったと結果がありました。一緒に餌を買いに行ったり、ペットグッズを買ったりなどのお出かけも増えるかもしれませんね。
・気持ちがリラックス
一緒にいるだけでも、私たちの気持ちが癒してくれる愛犬や愛猫。ペットの飼育経験者136人に調査した研究では「怒りの気持ちが静まる」「リラックスできる」「笑顔で接することが多い」などの回答が多くなっています。悲しみが癒えるという回答も多く、共感されるオーナー様も多いのではないでしょうか。愛犬・愛猫の顔を見たら、元気になろうという気持ちになりますよね。
また撫でて触れるだけでほっとするのも、血液中のオキシトシンホルモンが増加するためです。オキシトシンホルモンは、人をリラックスさせて、さらに人への信頼を増すなどの効果をもつホルモンで、別名「幸せホルモン」と呼ばれます。人と愛情深く触れ合うとき犬にもオキシトシンが増えているという研究結果もあるので、お互いがリラックスできる効果があるのですね。
猫も同様です。あたたかくふわふわの愛猫を抱っこしたり触ったりするととても癒されますが、これもオキシトシンの効果ということがわかります。
・血圧や心拍数も安定している
愛犬や愛猫に触れているときは、人の血圧や心拍数が安定しています。海外の研究では、ペットを飼う人は病院への通院や薬服用の頻度が少なく、高血圧や高コレステロール値も低めであるという結果が報告されています。アメリカミネソタ大学の研究によると、猫を飼っている人は心疾患での死亡リスクが飼っていない人よりも30~40%低いそうです。
・子供の心や身体にも関連
犬や猫と一緒に育った子どもは、免疫力が高まる傾向にあることが知られています。また不登校の減少や、非行の予防、孤独感の解消にもつながると言われています。欧米には「R・E・A・Dプログラムという」子どもが犬や猫に本を読み聞かせるという活動があります。訓練された犬や猫は、本を読む子どもの声に静かに聞き入ります。
もし途中で失敗しても犬は笑ったり、茶化したりしません。子どもはゆったりした気持ちで本を読むことができるようになります。そのため人前で声を出すことが苦手だった子どもの自己肯定感を高め、自信を付けるという効果があるといわれています。日本でも最近は実施されるようになってきているようです。
そこにいるだけで、私たちにたくさんの幸せや喜びをもたらしてくれる愛犬や愛猫。彼らは私たちの家族であり友達でもある特別な存在です。これからも一緒に過ごす時間を大切にしていきたいですね。