三毛猫の最大の特徴はその毛色です。
三毛と言うだけあり、その身体は白・茶・黒の毛色が混ざり合っています。
模様の出方はその個体により違っており、1匹として同じ子はいません。
選ぶ楽しみがあることも三毛猫の魅力ですが、他にも白・茶・こげ茶のキジ三毛やタテ模様との混同した縞三毛などが存在しており、海外では珍しく人気のある種類です。
遺伝子的にメスが多く、オスは希少性がかなり高くなります。
滅多に出現されないオスですが、オスが生まれても生殖機能を持っていないことが多いためオスではないというくくりで考えられる場合もあります。
遺伝的な特徴から伴性遺伝の具体例として取り上げられることも多いです。
三毛猫のは基本的には、遺伝子の組み合わせでメスになるように組まれており、ネコの毛色を決定している遺伝子がX染色体により決められることからメスばかり生まれる遺伝子をしています。
三毛猫の毛色であるオレンジを決定するO遺伝子のみはX染色体上に存在し、伴性遺伝を行ないます。
その関係により、三毛猫はオスは大変貴重な存在です。
オスが生まれるためには、染色体の異常など突然変異がおこる必要があるため低確率でしか生まれないということがわかっています。
また、染色体の異常などでオスが生まれたとしても上記で紹介したように繁殖能力を持っていないことが多く、繁殖能力を持ったオスはごく稀です。
そのため、日本ではポピュラーな三毛猫は比較的安価で購入することができますがそれはメスに限った話であり、オスは高値で取引されるため手に入れにくい猫です。
希少価値が高く、入手までにかなりの時間と費用がかかることになるためオスの三毛猫を飼育したいと考えている方は計画的に探すことが大切です。
また、メスの三毛猫は比較的見つけやすく保護猫シェルターなどで新しい飼い主さんを募集している子もいます。
オスの三毛猫にこだわらずに里親という形でメスの三毛猫を探すことも良いですね。
三毛猫は日本猫として古くから私達の生活に密着してきた点から日本の気候にも馴染みやすく、とても飼育しやすい猫です。
さらには、丈夫で病気にもかかりにくいため初めて猫を飼育する方にもおすすめの猫になります。
三毛猫の性格は猫らしい気分屋な子が多く、あまりベタベタ接することは好まないため適度な距離感がポイントです。
しかし、飼い主さんやその家族には深い親愛を感じており時々甘えてくる様子はとても可愛らしく飼い主さんの心をギュッとキャッチして離さない魅力的な猫です。
三毛の模様の出かたもその個体により全然違っており、一期一会の出会いを楽しむとともにその子にしかない魅力があります。
成長するにつれて模様の出方が変化する子もいるため変化する様子を楽しむこともできますよ。
1人の時間を大切にする三毛猫はお留守番も比較的得意なため、安全をきちんと確保して遊び場などを設置して外出しても安心です。
三毛猫によっては寂しがり屋で甘えん坊の子もいるため、お留守番は愛猫の様子を確認しながら最初は短い時間から徐々に慣らしていくようにします。
自立心が強い三毛猫は運動能力も高く、太りやすい面があります。
肥満にならずに十分に遊べるようにキャットタワーなどを設置して遊べる遊び場を用意しましょう。
多頭飼育の場合には縄張り意識が強く、他の猫との喧嘩の原因にもなるため複数のキャットタワーを設置することがおすすめです。
愛猫の様子を見ながら上手にキャットタワーなどを活用しましょう。
三毛猫は丈夫で飼いやすい猫としょうかいしましたが、肥満になりやすい傾向にあるため普段からの食事管理が大切になります。
肥満は万病の元と言われており、高血圧や糖尿病などの生活習慣病の原因になります。
かかるまえの予防が大切ですので、おやつを低脂肪のものにしたり工夫するようにします。
また、飽き性な一面もありいつものエサを急に食べなくなるなどグルメなため体調不良でエサを食べなくなったのか見分けるのが難しいところがあります。
何種類かのエサをローテーションしながら与えるようにすると飽きずに継続して食べてくれる可能性が高くなります。
さらには普段から愛猫とのコミュニケーションを密にとり、食欲以外でも異常はないか健康チェックすることがポイントです。
嘔吐や下痢などの症状がある場合には、かかりつけの動物病院で診察を受けるようにします。
三毛猫のオスが少ない理由と三毛猫の特徴について紹介しました。
三毛猫は日本古来の猫であり、気候にもなじみやすく初心者にもおすすめの猫です。
三毛猫との素敵な出会いのきっかけになれば幸いです。