
なぜお薬を飲まないの?
ワンちゃんやネコちゃんがお薬を飲んでくれないのはなぜでしょう?次の理由が考えられます。
・お薬が苦かった
苦い味は、ワンちゃんもネコちゃんも好きではありません。一度苦味を経験すると、いつまでも覚えている可能性があります。
・口をこじ開けられた
口周囲を触られるのに慣れていない子や、苦手な子がいます。
・いやなニオイがする
お薬そのものから出るニオイに警戒する子もいます。とくにネコちゃんはニオイに敏感です。
・オーナー様の様子がいつもと違う
ワンちゃんもネコちゃんも、オーナー様のことをよく観察しています。「お薬を飲ませなくちゃ」とオーナー様に気合が入りすぎると、ワンちゃんやネコちゃんは「いつもと様子が違う」と警戒します。
またオーナー様が、お薬をフードやおやつに仕込んでいるのを見て、警戒を強める子もいます。
「お薬が苦かった」ことと「なんだかいつもと違う」ことをセットで覚えてしまう可能性もあるのです。
これらの理由を踏まえて、次の対策を行います。
・お薬のニオイや味を感じさせないようにする
・口を触ると嫌がる子には、ほかの手を考える
・オーナー様が淡々と行動する
・薬を何かに入れるのを見られないようにする
ただしお口周辺を触るのに慣れていた方が、投薬だけでなくお手入れや診察や治療に役立ちます。別の機会にぜひ練習してください。
ワンちゃんに錠剤を飲ませるコツ
ワンちゃんは、とくにオーナー様をよく見ている可能性があります。お薬を飲ませるときは、普段と変わらない態度で接してください。
・おやつ作戦
「投薬用トリーツ」といって、お薬を与えるためにおやつがあります。薬が入る穴が最初から開いているため、薬を包む手間が省けます。
動物病院で販売されているので、相談してみましょう。ワンちゃんが好きなおやつやウエットフードでくるんでもかまいません。薬を入れる作業はワンちゃんに見られないようにしてください。獣医さんからOKが出れば、味が濃く粘度が高い練乳もおすすめです。
・飲み込める大きさにする
おやつでくるむときは、一口で飲み込める大きさにします。噛むと苦味など嫌な味を味わってしまうからです。ワンちゃんによってお口のサイズが違います。普段、どのくらいのサイズなら一口で飲み込めるかをチェックしておくことをおすすめします。
・1回目は、何も入っていないおやつを与える
警戒されないために、最初は薬を入れていないおやつを食べさせます。2回目にお薬の入った同じおやつを食べさせるのです。
・薬が入っていることを知らない人に頼む
ご家族やお友達など「おやつに薬が入っているのを知らない人」に与えてもらいましょう。薬が入っていると知らないので、いつもと同じ態度でおやつを食べさせてくれます。ワンちゃんもまったく疑うことなくお薬を飲んでくれはずです。
ネコちゃんに錠剤を飲ませるコツ
ネコちゃんの方が、ワンちゃんより少々難しいかもしれません。しかし落ち着いて対応すれば大丈夫です。
・2人がかりで
1人が前足を押さえ、1人がネコちゃんの顔を上に向けさえて喉の奥に薬を落とす方法もあります。強引に見えますが、手早く行うと意外とうまくいきます。苦味のない薬が処方されたら試してみてください。
・ネコちゃんの好きなおやつに混ぜる
液状のおやつが大好きなネコちゃんは多いでしょう。ペースト状のウエットフードも、お薬をくるみやすいでしょう。
お薬投与専用の液状おやつを利用するのも手です。お薬投与専用おやつは、粘度が高く、お薬をくるみやすくなっています。動物病院で相談してみてください。
・お腹が空いているときを狙う
「食後に与える」と指示がなければ、ネコちゃんの空腹時を狙いましょう。おやつへの食いつきがよいため与えやすくなります。
薬を飲ませるときに注意したいこと
お薬を砕いて小さくしたい場合は、あらかじめ獣医師に相談してください。砕いたことで苦味が出るお薬もあります。また、カプセルはお腹の中で溶ける時間を考慮して処方している場合があります。飲ませやすいからといって、勝手に中身を出さないようにしましょう。
何度も飲ませようと格闘していると、噛まれる恐れもあります。よだれが出るようになったらいったん休憩しましょう。何をやっても飲んでくれない、吐いてしまうときは早めに動物病院に相談してください。
まとめ
獣医師から処方されたお薬を飲むことは、ワンちゃんネコちゃんにとって大変重要です。
しかし、ワンちゃんやネコちゃんになかなか飲んでくれないと困ってしまいますよね。
ワンちゃんやネコちゃんは、オーナー様の態度や行動に大変敏感です。お薬を飲ませる際は、気合を入れすぎず淡々と対応します。
おやつやフードに包む際は一口サイズにする、最初に薬が入っていない状態のおやつを与える、薬が入っていることを知らない人に与えてもらうなど工夫をしてみてください。動物病院には、お薬を飲ませるためのおやつもあります。なかなかうまくいかないときは、早めに獣医師に相談してくださいね。