ウィズぺティ
初めての方へ会員登録ログイン買い物かご
TOP > 会報誌「ウィズペティ倶楽部」 > 猫はひげで気持ちが解る⁉ひげの役割と猫の感情を知ろう
動物看護士
菅原 詩歩
猫はひげで気持ちが解る⁉ひげの役割と猫の感情を知ろう

猫のひげの役割

まず紹介するのは、猫のひげの役割です。順番に説明します。

①平衡感覚を保つ
猫のひげは、かすかに変化する空気にも反応するくらい敏感です。猫を飼っている方の中には、夜猫ちゃんが大運動会をしていて寝不足という経験をしたことがあると思います。

人間は、暗闇を走ったりまっすぐ歩くことが難しいです。暗闇を歩くためには、目が暗闇に慣れないといけません。人間は、視力に頼っているからです。

猫は視力は人間の10分の1程度と言われます。視力でいうと大体0.1~0.2位です。猫は、ひげがあるため、視力にたよらずに生活をしています。猫は、ひげで自分の周りの環境を感じ取り、夜でもバランスを崩すことなく遊ぶことができます。

②狭い所を通れるか確認する
猫は、狭い所が好きな動物です。しかし、猫が自分から狭いところに入り抜けないところはあまり見たことがないのではないでしょうか。

猫は狭いところに入るとき、ひげを広げます。そして、ひげが周りに当たらなければ、通れると判断するようです。

③獲物を察知する
猫が、たまに何もないことろをじっと見ていることがあります。人間からすると、何か見えていそうで怖く感じます。

しかし、猫は獲物が動いて生じた空気の振動を感じ取ってじっと一か所を見ています。また、猫はひげに獲物が当たった時に、獲物が生きているかも感知するようです。

④目を保護する
猫のひげは、口の横だけじゃなく目の上にもあります。目の上にあるひげは、目を保護する役割があります。

目のひげと目は、反射弓という神経回路で繋がっています。そのため、ひげに刺激が加わると、目にけがをしないように目を閉じて保護します。

また、目の上のひげには、小さなごみを吸着して目にゴミが入らないようにする役割もあるようです。

以上が猫のひげの役割です。猫のひげの役割は、猫にとってとても重要です。皆さんは、「猫のひげを切ってはいけない」という言葉聞いたことがありませんか。

猫のひげをひげをきると、体調を崩すことはありません。しかし、ひげを切ってしまうことで、平衡感覚が保てず壁にぶつかってしまったりふらふら歩いたりするため生活に支障が出ます。

また、ひげがないため獲物を捕まえることも難しくなるようです。

猫のひげの向きから気持ちを知ろう~その1~

ひげの役割について上記から理解したと思います。では、猫のひげの向きから猫がその時、感じている気持ちを知りましょう。

一つ目は、ひげが上を向いているときです。
猫のひげが、上に向いているときは嬉しい気持ちの時です。また、テンションが上がっているときにも見られます。

時計でいうと10時10分の角度になっていた時は、とても気持ちが高揚しています。

また、ひげが上を向いているときに飼い主に近づいてくる場合、遊んでほしいや構ってほしいと思っているので、遊んであげてください。

猫のひげの向きから気持ちを知ろう~その2~

二つ目は、ひげが下に向いている時です。下に見ていると、リラックスしているときや眠い時です。

この時は、ひげだけじゃなく寛いでいるときなので行動でも解ると思います。

猫が、くつろいでいるときのひげを観察すると、ひげは下を向いていると思います。そして、目も全開ではなく少し閉じている状態だと思います。

また、ひげが下を向いている状態で、毛づくろいをし始めた時は眠りに入ろうとしています。なので、その行動の時は、そっとして眠らせてあげてください。

また、体調が悪い時にも下に向いています。食欲がないや元気がない場合は、動物病院に連れていくなどの対処が必要になります。

猫のひげの向きから気持ちを知ろう~その3~

三つめは、ひげが前を向いているときです。前を向いているときは、わくわくしたりドキドキしていて興奮しているときです。

遊んでいるときはわくわくして、ひげは前に向いています。その時は、遊びにとても夢中になっているので、そっと遊ばせてあげて下さい。

また、目の前のものが得体のしれないもので気になってドキドキしているときも前に向きます。ひげを前に向け、ひげにその物体が当たることで情報収集しています。

ひげを前に向けている時は、わくわくしている気持ちや近況している気持つなど複雑な気持つを持っています。

猫のひげの向きから気持ちを知ろう~その4~

四つ目は、ひげが後ろを向いているときです。その時は、恐怖や驚きを感じています。猫は恐怖を感じると身を低くし、耳も後ろにします。その時、ひげを見るとひげも後ろに向いています。

また、猫が驚いた時もひげが後ろに向きます。大きな音などで驚いたとき、目をまん丸にしてひげが後ろを向いています。

ひげが後ろを向くようなシチュエーションの時は、ストレスを感じています。出来る限りそのような行動を撮らせないようにしたいですね。

余談ですが、ご飯食べる時にもひげを後ろにします。ご飯がひげに着くのを避けるためです。猫は、こまめにグルーミングしたりととても綺麗好きな動物なのでひげも汚れないようにしています。

最後に

猫は、犬と違い感情が読みにくい動物です。しかし、ひげの向きによりその時感じている気持ちを知ることはできます。感情を知ることが出来れば、私たちも猫ちゃんに対する行動を帰ることができます。

猫の感情を知り、その時の猫の状態に合わせられれば愛猫とより信頼関係を築くことが出来ます。そうすることで、愛猫のちょっとした変化にも気づきやすくなります。変化に気づくことが出来れば、病気の早期発見にも繋がります。

これから、猫のひげにも注目してみてください。

ページ先頭へ