犬の性格の研究
まずは、犬の飼い主は似るのかの研究をした方がいます。アメリカの社会心理学者のウィルアム・J・チョピクルさんです。ウィリアムさんは、長年人間関係の変化について研究をしていた方です。
しかし、今回は犬と人間の絆について疑問に感じ犬と飼い主が性格の類似性の研究を行ったそうです。ウィリアムさんの研究結果は、2019年2月のオンライン学術誌にも掲載されました。
この研究の内容は次の通りです。
1681頭とその飼い主を対象にしました。飼い主さんに、自分の性格と愛犬の性格についてアンケートをとります。それを集計するという研究でした。
その結果がこちらです。
①飼い主の性格が協調性があるとした犬の性格は、活動的で興奮しやすい
②飼い主の性格が誠実とした犬の性格は、よく訓練されている
③飼い主の性格が神経質とした犬の性格は、怖がり
④飼い主の性格が落ち着いているとした犬の性格は、落ち着いている
そして、①飼い主の性格が協調性があるとした犬の性格は、活動的で興奮しやすいとなった人たちは、他の方たちよりも2倍犬を飼う確率が高いこともわかったそうです。
しかし、この研究結果は飼い主にアンケートをとるという内容なので飼い主の主観が大きいともウィリアムさんは語っていたそうです。
しかし、1600人もの飼い主さんにアンケートを実施しこの結果となると犬は、飼い主に性格がにているのかもと感じませんか。
皆さんは、自分の愛犬と自分の性格は研究の結果に当てはまりましたか。
犬の顔は飼い主に似る研究
犬と飼い主は顔に似るという言葉も聞いたことがあると思います。この事を研究した方がいます。この方は、日本の心理学者です。この研究結果は色々なメディアで大きな関心を集めました。
研究内容は以下の通りです。
500人の人を対象に研究をしました。犬とその犬の飼い主の顔が写った写真を用意します。そして、その写真を所々黒く隠します。
【用意した写真の種類】
①犬も人も顔を隠さない写真
②人の目だけ隠し犬の顔は隠さない写真
③人の口だけ隠し犬の顔は隠さない写真
④犬の目だけ隠し人の顔は隠さない写真
⑤人も犬も目のみ見える写真
この五種類の写真を500人の対象者に犬と人の写真をランダムにみせます。対象者には、犬とその犬の飼い主と思う人を写真から選んでもらいます 。対象者が選んだ犬と飼い主があっている確率を求めました。
研究結果は以下の通りになりました。パーセンテージは犬とその飼い主があっていた確率です。
①犬も人も顔を隠さない写真 80%
②人の目だけ隠し犬の顔は隠さない写真 50%
③人の口だけ隠し犬の顔は隠さない写真 73%
④犬の目だけ隠し人の顔は隠さない写真 50%
⑤人も犬も目のみ見える写真 74%
この研究結果から、目が見える写真の時はパーセンテージが高くなることから目で犬と飼い主を識別することができることができました。
この研究結果を研究した心理学者は単純接触効果が影響するのではないかといっていました。単純接触効果とは、繰り返し接すると好感度などが上がるというものです。そのため、人は見慣れたものに好感を持ちやすい傾向があります。
そのため、無意識のうちに自分ににている犬を選んでいるのではないかといわれています。
気になるかたは、一度自分の顔写真と愛犬の写真を見比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。
余談・犬と飼い主の表情が似る?
研究ではありませんが、ドイツのフォトグラファーの方が面白い実験をしました。ある日、自分と愛犬が似てきていると感じたそうです。
そして、SNSでボランティアを募り飼い主とその愛犬たちを30組以上写真を撮影しました。そのとき、行ったのが以下の通りです。
①最初に犬の写真をとる
②飼い主に愛犬の写真を見せる
③飼い主に愛犬の写真のような表情をさせ写真をとる
以上を写真撮るルールとし見てみると犬と飼い主はとても似ていることが判明しました。
この研究から、飼い主は愛犬の表情を真似することができるようですね。毎日愛犬を見ているため、飼い主は愛犬の真似をできるのではないでしょうか。
最後に
犬と飼い主似るという研究はされていて、本当に似ていることがわかりました。この研究を知り、筆者はとても面白い研究だなと感じました。
そして、実際に自分の犬が自分自身に似ていると感じることもあるため、やはり飼い主に愛犬が似るんだと感じました。皆さんも、自分に愛犬が似ていると思いませんか。
犬と人の研究は、まだまだいっぱい行われているようなので、調べてみるのも面白そうですね。
もし、自分では似ていないと思っていても、他の人に聞くと客観て気になるので似ているといわれるかもしれませんね。
この研究結果の自分と愛犬に試してみるのも面白いのではないでしょうか。