おうち遊びのメリット
家の中で、愛犬や愛猫と遊ぶのにはさまざまなメリットがあります。
●天気に左右されない
おうちの中なら天気が悪くても大丈夫。愛犬は、大雨や台風で散歩に行けないストレスも、おうち遊びでかなり解消できます。愛猫も、おうちでたっぷり楽しく遊べば外に出たがる欲求も減るのです。
●落ち着いて遊べる
家の中は、他の犬などの動物や知らない人、車などの刺激もほとんどありません。他のワンちゃんが通ると興奮してしまう愛犬も、落ち着いて飼い主さんと向き合えます。飼い主さんも、愛犬や愛猫の様子をじっくり観察できるでしょう。
●運動不足やストレスが解消できる
家の中で遊べば運動不足やストレスも解消できます。刺激が少なく寝てばかり、肥満が気になるというワンちゃんやネコちゃんも飼い主さんとの遊びにワクワクするはずです。体を動かせば、ストレスも少なくなります。吠えるなどの問題行動も減るでしょう。
●刺激になる
高齢になったらもう遊ばないと思っていませんか？たしかに若いころより反応は鈍くなっているかもしれませんが、おもちゃを目で追うだけでも刺激になるのです。
人間で見られるような認知症は、ペットにもあります。遊びの刺激は進行を遅らせたり、緩やかにしたりするでしょう。
愛犬とのおすすめ遊び「探したい気持ちを満たす」
ワンちゃんは、何かを探す遊びを好みます。かくれんぼや、フード探しゲームで遊びましょう。
●かくれんぼ
隠れた飼い主さんをワンちゃんが探す遊びです。道具も必要がなく、すぐにできるのがメリット。愛犬にオスワリをさせ、「待て」で待機されたら、飼い主さんはカーテンの後ろなどに隠れます。シーツやバスタオルなどをかぶって隠れてもOKです。
そのあと愛犬の名前を呼んであげましょう。愛犬が見つけられたら、たくさんほめてください。おやつをあげてもいいですね。
●フード入り紙コップはどれ？
どの紙コップにフードが隠れているかを探すゲームです。紙コップを2，3個用意します。台の上などに伏せたら、1つの紙コップだけにフードを隠してください。隠したあと、コップを動かすと難易度が上がります。愛犬が空腹のときに遊ぶと集中するでしょう。
愛猫とのおすすめ遊び「狩猟本能を満たす」
●ペットボトルで狩り気分
不要になったペットボトルに、1センチ角程度の穴をあけます。なかにフードをいくつか入れたらふたを閉めるだけ。愛猫はフードを食べようと、一生懸命ペットボトルを転がします。
愛猫にお手本を見せてあげると、うまくいくでしょう。
狩猟本能が満たされて、普通にお皿からフードを食べるよりも満足度が高くなるはずです。
留守番のときのおもちゃとしても利用できます。
●紙袋でトンネル遊び
ネコちゃんは隠れて遊ぶのが大好き。いらない紙袋を複数用意します。底を切り、複数つなげてトンネルを作ってあげましょう。紙袋についている手提げひもは危ないので、切りとって捨ててくださいね。不要の段ボールをつないだトンネルでもかまいません。
中にフードをばらまいたり、猫じゃらしを動かしたりして愛猫と遊んでみましょう。
おうち遊びの注意点
楽しい遊びも、愛犬・愛猫や飼い主さんにとって危険になっては元も子もありません。おうちで遊ぶ際は、次の点に注意してください。
●人間の手足で遊ばせない
愛犬も愛猫も、人間の手や足で遊ばせるのはやめましょう。追いかけさせるのもよくありません。
子犬が手にじゃれて噛んできても痛くないし、このくらい大丈夫と思ってしまうのではないでしょうか。笑ってしまうときもありますよね。しかし、その反応を見ると「人を噛んで遊んでもいい」と勘違いしてしまうでしょう。ワンちゃんは甘噛みのつもりでも、大けがをするかもしれません。
猫には狩猟本能があるため、手足にじゃれさせると、人間を「狩りの対象」と捉える恐れがあります。子猫はかわいくあそんでいるようで、実は立派に狩りの練習をしているのです。
そのうち足を狙って飛び掛かってくるなど、ケガや事故の原因にもなりかねません。成猫になれば力もあって大変危険です。
●おもちゃは片付ける
遊びが終わったらおもちゃは片付けましょう。いつでも遊べる状態だと、愛犬も愛猫もすぐに飽きてしまいます。紐状のおもちゃや飾りがついたおもちゃなどは、ひとりで遊んでいるときに誤飲の恐れがあり危険です。
●無理に遊ばせない
愛犬や愛猫が気乗りしないときは、無理に遊ばせずそっとしておきましょう。特にネコちゃんは、かまいすぎると嫌がります。
あまり乗ってこないときは、飼い主さんが楽しそうに遊んでみましょう。「何してるのかな？」「おもしろそう」と近づいてくるかもしれませんよ。
まとめ
愛犬や愛猫とのおうち遊びは運動不足やストレスを解消します。
愛犬とはかくれんぼや紙コップを使ったゲーム、愛猫とはペットボトルやトンネル遊びを楽しんでみてください。
人間の手足をおもちゃにしてじゃれさせるのは、ケガの恐れがあり危険です。遊び終わったおもちゃは片付けるなども心がけましょう。
おうち遊びを一緒に楽しんで、絆を深めてくださいね。
