ワンちゃんやネコちゃんを撫でると血圧やドキドキも落ち着く
愛犬や愛猫をなでていると、血圧や心拍数が安定するといわれています。実際になでているとだんだん気持ちが落ち着いてきませんか?いやなことがあっても、温もりのあるワンちゃんやネコちゃんに触れているだけで癒されたと実感すると思います。
癒されるのは、決して気のせいではありません。オキシトシンというホルモンの働きが関与しているのです。
・「幸せホルモン」オキシトシンの働き
ワンちゃんやネコちゃんをなでて癒されているとき「オキシトシン」というホルモンが脳下垂体から分泌されています。オキシトシンが、人の心を落ち着かせているのです。それだけではなく、オキシトシンは痛みも和らげる作用があると考えられています。
オキシトシンは、分娩の際に子宮筋肉を収縮させたり、乳汁の分泌を促したりするホルモンとして知られていました。しかしさまざまな研究によって、人との絆や信頼関係などに関わるホルモンであるとわかってきたのです。さらに最近は、犬と人との絆形成にもかかわるとする研究結果も発表されています。
「ワンちゃんやネコちゃんをなでる」という、ある意味飼い主さんとしてはあたりまえの行動が健康状態にも関係していると聞くとうれしくなりますね。
ワンちゃんを飼っている人は、心臓疾患や脳卒中になりにくい
ペットを飼っている人は、中性脂肪やコレステロール値が低めで心臓病リスクが少ないという調査結果があります。最近では、アメリカの医学雑誌に「犬を飼っている人は飼っていない人に比べて早く亡くなるリスクが低い」と掲載されました。
なかでも心臓発作、脳卒中などの病気になった経験がある人の突然死は、犬を飼っている人はリスクが31%も低くなっていたそうです。すべての死因を合わせた死亡率では、なんと犬を飼っている人たちは、飼っていない人に比べて24%も低いとわかりました。
これは、適度な運動や規則正しい生活が要因と考えられています。
ワンちゃんネコちゃんと暮らすと規則正しい生活を送るように
犬や猫を飼っていると規則正しい生活を送るようになります。特にワンちゃんは、朝夕の散歩が必須です。そのため、飼い主さんも規則正しい生活を送り、運動もするようになっています。運動はもちろん、朝のさわやかな空気を吸ってすがすがしい気持ちになったり、季節の移り変わりを実感したりもしますよね。自然とストレスも解消できているはずです。
飼い主さんが規則正しい生活を送るようになるのは、ワンちゃんに限らずネコちゃんでも同様です。「ご飯をあげる」「一緒に遊ぶ」「トイレをきれいにする」などのために自然と規則正しくなるのではないでしょうか。早朝にご飯をねだるネコちゃんは多いので、早起きになっている飼い主さんもいるかもしれませんね。
また、お酒を飲みに行っても「愛犬愛猫が待っているから、これ以上お酒を飲むのはやめよう」と2次会に出ずに帰ったり、飲み過ぎないように注意したりする人もいるでしょう。深夜のテレビを見たいけれど、「愛犬との散歩がある」と夜ふかしを控える人もいます。
ワンちゃんやネコちゃんと暮らしていると規則正しい生活、適度な運動、飲み過ぎを控えるなどを自然に行うようになります。そのため、健康的に暮らせるといえるでしょう。
ワンちゃんやネコちゃんの存在が孤独を解消
ワンちゃんやネコちゃんと暮らしている人は、孤独感を感じにくいのも健康へのメリットです。実は「孤独感」には健康リスクがあると報告されています。
独りで暮らしていても、愛犬や愛猫が一緒にいると寂しさもなくなりますよね。家族がいる人は、家族間の会話が増えるのではないでしょうか。
それだけでなく他人とのかかわりも増えるでしょう。ワンちゃんの散歩で外に出ていると、人から話しかけられたり話しかけたりする機会もあります。動物病院では、獣医さんやスタッフとお話ししますよね。フードやペットグッズを買いに出かける飼い主さんもいるでしょう。ワンちゃんやネコちゃんの写真をSNSにアップして、さまざまな人と交流している人もいます。
ワンちゃんやネコちゃんがいることで、飼い主さんは孤独感や疎外感がなくなります。その結果、健康へのリスクも少なくなっているのですね。
ワンちゃんやネコちゃんも健康に
ワンちゃんやネコちゃんを飼っている人は、そうでない人に比べて健康的に暮らせているとわかりました。あらためて、ワンちゃんやネコちゃんに感謝したくなりますね。
だからこそ、ワンちゃんやネコちゃんたちも元気に長生きをしてほしいもの。そのためにも良質なフードやサプリを与え、生活環境を整えてあげましょう。適度な運動や遊びを一緒に行って、ストレスを解消することも重要です。