ワンちゃんやネコちゃんが動物病院が好きになるメリット
ワンちゃんやネコちゃんが動物病院を好きになると、さまざまなメリットがあります。
・診察や治療、検査を落ち着いて受けられる
ワンちゃんもネコちゃんも落ち着いているので診察や治療がしやすく、データもとりやすくなります。獣医さんやスタッフの方にとっても助かるでしょう。
・連れて行く負担が減る
ワンちゃんやネコちゃんを連れて行く際、飼い主さんの負担が少なくなります。「ワンちゃんが激しく抵抗して暴れるのを押さえるのが大変」「ネコちゃんが家の中で隠れてしまって探しても見つからない」などの苦労がありません。
・病気の早期発見・早期治療につながる
最も大きなメリットです。動物病院に通いやすくなるため、健康診断なども気楽に受けられます。さらに飼い主さんはちょっとした異変でも「病院に行こう」という気持ちになりやすいでしょう。
そのため、万が一病気になったとしても早期発見の可能性が高くなるのです。治療にも早く取りかかれるため、ワンちゃんやネコちゃんにとっても結果的に負担が少なくなります。
ワンちゃんとネコちゃんの共通の方法
ワンちゃんとネコちゃんどちらにも欠かせない共通の方法を解説します。
・子犬も子猫もクレートに慣れさせておく
動物病院へ行く際、ワンちゃん・ネコちゃんはクレートに入れます。そのため、普段からクレートに慣れておくことが大変重要です。最もおすすめなのはクレートを「寝床」にすること。中にお気に入りの敷物を敷いて、寝られるようにしてあげましょう。クレートの中にいるときは、ワンちゃんやネコちゃんを叱らないこともコツです。動物病院に行くときだけに使用すると、「クレート=動物病院」となってしまうので注意してください。
フードやおやつも、クレートの中で食べさせます。ネコちゃんの場合、動物病院でフェロモンのスプレーを処方してもらうのも手です。あらかじめクレートにスプレーしておくと、早く慣れるでしょう。また、外が見えないように布などをかけると落ち着きます。
クレートは、プラスチック製で上下に分かれるタイプがおすすめです。ワンちゃんやネコちゃんが立って方向転換できる大きさを選びます。成長に合わせて買い替えていきましょう。
・飼い主さんが落ち着く
動物病院では飼い主さん自身が落ち着くことも大事です。「騒いだらどうしよう」など不安な気持ちは、ワンちゃんやネコちゃんに伝わります。ワンちゃんは飼い主さんの表情も見ているので、意識して笑顔でいましょう。
・おやつを利用する
診察や治療に影響がなければ「おやつ」を与えるのもいい方法です。獣医さんやスタッフの方から与えてもらうのも効果的なので、あらかじめ相談しておきましょう。勝手に与えず、必ず獣医さんやスタッフの方の指示に従ってくださいね。
・子犬教室(パピークラス)・子猫教室(キトンクラス)に入る
動物病院が主催する子犬教室や、子猫教室に参加するのはおすすめです。動物病院の雰囲気やスタッフの方にも早く慣れるでしょう。子猫教室(キトンクラス)がある動物病院はまだ少ないものの、徐々に増えてきています。
ワンちゃん向けの方法
・ネガティブな声掛けをしない
ワンちゃんが待合室でクンクン鳴いても「ごめんね」「こわいよね」などネガティブな声かけはしないでください。もちろん「静かに!」など叱るのもNGです。「いい子だね!」とほめてあげましょう。
・診察や検査が終わったらほめる
診察や検査が終わったら「いい子だった」とほめてあげます。つい「痛かったね」などと言ってしまいがちなので、最後まで気を抜かないようにしてください。動物病院で許可が得られれば、おやつをあたえるといいでしょう。
・散歩のときに動物病院による
特に診察などがなくても、普段の散歩の途中で動物病院に寄ってみるのもおすすめです。玄関先などでおやつを与えます。あらかじめ許可を取り、スタッフの方におやつを与えてもらってもいいでしょう。
ネコちゃんへの方法
ネコちゃんは環境の変化が苦手なので、ワンちゃんと少し異なります。ネコちゃんの場合は、静かに、そしてなるべく刺激を減らすことがポイントです。
・ネコちゃんは励まさずに静かに過ごす
ワンちゃんと違って、ネコちゃんにはあまり励ましの言葉は効果がありません。声をかけられるとかえって不安になる可能性が高いので、静かに過ごすことがコツです。
・クレートには布をかける
外が見えないように、クレートには布をかけておきます。気になってもちらちら覗かないようにしてください。
・待合室ではクレートは膝の上に
床に置くと、人の足音などが響いてネコちゃんが怖がります。膝の上に乗せて待つようにしましょう。
・ネコちゃんは袋やバスタオルを活用
診察時、ネコちゃんは袋やバスタオルで体を包んであげましょう。袋やバスタオルは、クレートに入れておき、あらかじめニオイをつけておくとネコちゃんは安心します。
・ネコちゃん専用病院を選ぶ
ネコちゃんの場合、待合室で他のワンちゃんの声などに驚いてしまうことがあります。デリケートなネコちゃんの場合は、猫専門の動物病院を選ぶのもいいでしょう。または、ワンちゃんとネコちゃんで待合室を分けている動物病院もおすすめです。
子犬や子猫のうちから動物病院好きにしよう
子犬や子猫のうちから動物病院への苦手意識をなくし、好きになるようにしましょう。ワンちゃんやネコちゃんが動物病院好きだと、健康診断や診察が受けやすくなります。その結果、病気の早期発見や早期治療につながるのです。飼い主さんの負担も減るのもメリットです。ワンちゃんやネコちゃんの健康のためにも、ぜひチャレンジしていきましょう。