ワンちゃんのシニア対策のコツ
ワンちゃんが年をとっても元気に過ごせるように、次の点に注意してください。大型のワンちゃんは、7歳よりもう少し早めにシニアになるので特に気を配ってあげましょう。
・健康診断は大事
シニアのワンちゃんはもちろん、若いワンちゃんも、動物病院で健康診断を定期的に受けることをおすすめします。
尿や便検査、血液検査などのデータが揃っていると体調の変化に気付きやすく、病気になっても早期治療が可能です。健康診断の頻度や検査項目は、動物病院の獣医師と相談してください。
・フローリングには滑り対策
フローリングはワンちゃんにとって滑りやすく、関節にも負担を与えます。ケガをしてしまう危険性があるのでマットを敷いてあげましょう。ただし、ループタイプのじゅうたんは爪が引っかかるので避けてください。
・段差にステップを設置
ジャンプ力が徐々に低下してきます。ソファやベッドに乗りたがるワンちゃんには、ステップを設置してあげましょう。玄関に段差がある場合もステップやスロープがあると安心です。
・家具の角に緩衝材を付ける
家具の角には、緩衝材などを付けて目のケガを予防します。ワンちゃんは目や足が弱ると、家具にぶつかりやすくなるのです。パグなど、目が出ている犬種は若くても危険なので注意してあげましょう。
・フードボウルは高さのあるものを用意
高さのあるフードボウルは、屈む必要がないので首に負担をかけません。ワンちゃんの大きさに合わせて台に乗せるのもいいでしょう。その際は滑らないようにしてください。
・散歩は続ける
散歩は、ワンちゃんがいくつになっても続けましょう。年齢や関節の状況をみながら、ワンちゃんに合ったコースを歩きます。万が一歩けなくなったワンちゃんでも、カートなどでのお散歩がおすすめです。外の空気を吸うことは、心や脳を刺激します。
ネコちゃんのシニア対策のコツ
ネコちゃんも年を重ねるにつれて関節に痛みが出たり、筋力が落ちたりします。ワンちゃんのように毎日散歩で一緒に歩かないのでオーナー様が変化に気付きにくいのも特徴です。
・ネコちゃんも健康診断を受けましょう
健康診断を受けることは、ネコちゃんにとっても重要です。ネコちゃんは、体調不良を隠す傾向があるのでチェックは欠かせません。ただ、多くのネコちゃんがお出かけや動物病院が苦手です。
ストレスを少しでも減らすためにも、普段からクレートに慣れさせておくといいでしょう。猫専門の動物病院や往診の獣医さんに診てもらうのもおすすめです。
・フローリングには滑り止めマットを敷く
ネコちゃんもワンちゃんと同じく、フローリングは苦手です。ジャンプした際やダッシュした際に滑らないように、マットを敷いてあげましょう。
・ワンちゃんと同じく高さのある食器を
ネコちゃんにも、高さのある食器を用意します。ネコちゃんの場合、「食べにくい」「首が痛い」など苦痛を感じると、お腹が空いていても途中で食べるのをやめることがあるので注意が必要です。フチがヒゲに当たらない食器を選ぶのも重要です。
・多頭飼いのネコちゃんは一人で食べるように
ほかのネコちゃんにフードを横取りされる可能性があるので、一匹で静かに食べられる場所を作ってあげてください。シニアになると、食べるのに時間がかかってしまうためです。
・キャットタワーをチェック
高いところが好きなネコちゃんも、上るのが大変になったり、落下のリスクが増えたりします。年齢やネコちゃんの体調に合わせてキャットタワーも見直してあげましょう。少し低めのタイプや、ステップがたくさんついたタイプがおすすめです。
ネコちゃんの「高いところにいきたい」欲求に応えながらも、安全なキャットタワーにしてあげましょう。
・トイレを増やす
シニアになると遠いところにあるトイレに行くのが面倒になるネコちゃんもいます。寝床の近くなどに、トイレを新たに設置してあげましょう。若いネコちゃんの場合も、すぐにトイレに行けるよう複数の設置をおすすめします。
・遊び時間はいくつになっても大切
子猫からシニアまで、遊び時間は大切です。特にシニアのネコちゃんの脳への刺激になるでしょう。年を取ったから遊ばないと決めつけず、ネコちゃんがたくさん遊べるように工夫をしてください。
ネコちゃんは狩りをする動物。転がすとフードが出てくるおもちゃは、狩りの気分が味わえるおすすめの一人遊びです。猫じゃらしは、じゃれるだけでなく動きを目で追うだけも大きな刺激になります。ただし無理強いは禁物です。ネコちゃんのペースに合わせて遊んでください。
ワンちゃんもネコちゃんもボディケアを
ワンちゃんもネコちゃんも、ボディケアは欠かせません。こまめなブラッシングは、抜け毛を取り除き皮膚の血行も良くします。マッサージはコミュニケーションにもなるので、毎日行ってください。皮膚の異常や腫瘍など、変化にも気づきやすくなりますよ。
歯みがきをするのは大変ですが、シニアになってもフードがしっかり食べられるように頑張って行いましょう。上手くいかないときは、獣医師に相談することをおすすめします。
爪切りも定期的に行いましょう。ネコちゃんは、高齢になると爪とぎをしなくなってくるのでこまめにチェックしてください。耳掃除は、イヤーローションなどを用いて行います。綿棒は危険なので使うのは避けましょう。上手くできない場合は動物病院でやってもらうと安心です。
まとめ
ワンちゃんやネコちゃんは、人間よりも早いスピードで年を取ります。シニアになっても元気に暮らせるように定期的に健康診断を受け、環境を整えてあげましょう。心配なことがあったら、動物病院で相談してくださいね。