引っ越し準備の注意点と確認事項
■新居の近くの動物病院を確認
引っ越し前に新居の近くの動物病院をいくつか見つけておきましょう。時間外診療や夜間救急に対応している動物病院もいっしょに探しておきます。
おすすめの調べ方は、Googleマップを利用して探す方法です。新居の近くの動物病院を簡単に見つけることができます。また、気になった病院の口コミも同時に確認できます。
■新居での家具のレイアウトを決めておく
猫は引っ越しだけでなく、部屋の中の様子が変わることにも敏感でストレスを感じます。事前に新居での家具の配置を決め、引っ越し後はなるべく動かさないようにします。
できれば、新居でのレイアウトは旧居と似た配置にすることをおすすめします。とくに、キャットタワー、猫トイレ、ベッドなどはなるべく同じように配置してあげるとよいでしょう。
猫の移動手段と当日の注意点
■猫の移動手段
猫の移動手段としては、自家用車のほかにもタクシーや電車などの公共交通機関、ペット輸送専門の業者に依頼するといった方法があります。
自家用車の場合は、事前に車での移動に慣らしておきます。また、揺れが少なく、なるべく短時間で移動できるルートも調べておきましょう。
タクシーを利用する際は、ペットの輸送に慣れているペットタクシーを利用する方法があります。ペットタクシーは予約制のことも多いので、必ず事前に確認してください。
電車などの公共交通機関を利用する場合は、ペットと同乗する際のルールや予約の必要性などを確認し、スムーズに移動できるようにしましょう。
当日、自分たちで猫を運ぶのが難しい場合はペット輸送を専門に行なっている業者に依頼する方法もあります。業者の対応もサービスもさまざまですから、口コミなどを確認し、安心してお任せできる業者を選んでください。
■移動のための事前準備
猫は移動で大きなストレスを感じることが予想されます。可能であれば、事前に利用する予定の乗り物に乗せて練習をしておくと安心です。
乗り物酔いをする場合は、酔い止めの薬を動物病院で処方してもらいましょう。また、ストレスを感じやすい猫には、リラックス効果のある成分を配合したフェリウェイスプレーを利用するといった方法もありますので、獣医師に相談することをおすすめします。
■移動時の注意点
猫は縄張りの外(家の外)に出るだけでも緊張やストレスを感じます。まし
て、引っ越しでの移動となれば、大きなストレスになることは避けられません。猫の乗り物酔いの原因にはストレスもありますので、できるだけリラックスできる環境で移動できるようにしましょう。
移動時の注意点とポイントを以下にまとめます。
・食事は遅くとも出発3〜4時間前までにすませておく
・乗り物酔いをしやすい猫は酔い止めを飲ませる
・車での移動では1〜2時間に1回休憩をとる
・ブランケットなどをかけて外が見えないようにする
引っ越し作業中の注意点
■猫の居場所を確保する
引っ越しの荷物を片づけている間は大きな音がしたり、慣れた部屋の様子がどんどん変わっていったりするため戸惑いとストレスを感じると考えられます。作業中は猫が少しでも落ち着けるように、ほかの部屋ですごしてもらうようにしましょう。
引っ越しの前後はペットホテルに預けるのもおすすめです。
■脱走に注意する
引っ越しの当日は、猫の脱走に注意しましょう。
荷物の搬入搬出で玄関を開けっ放しにすることになると思います。猫はできるだけケージに入れる、引っ越し作業に関係のない部屋ですごしてもらうなど逃げられないように対策をしてください。
業者にはあらかじめ猫がいる部屋を伝えておくことをおすすめします。扉に注意を促す張り紙をしておくのもよいでしょう。
■ストレスにも配慮する
引っ越しの際には、猫の縄張りである家の中に知らない人間がたくさんやってきます。猫にとっては、大きなストレスになります。
作業中はケージに入れて、ブランケットなどで覆い外が見えないようにするのがおすすめです。ケージの中に、愛用のベッドやトイレなど自分の臭いがするものを入れてあげましょう。猫は、自分の臭いがすると安心します。
新居に猫を慣らす
猫は慣れない場所に不安やストレスを感じます。また、自分の臭いがしないため落ち着かない気持ちになっています。少しでも早く新しい暮らしに慣らすために以下の点に注意しましょう。
・新居でも猫の匂いが付いた愛用品を使う
・家具の配置を旧居と同じにする
・最初はひと部屋だけですごさせる
・隠れていても無理に引っ張り出さない
ポイントは、なるべく旧居と同じ環境にすること、構いすぎないことです。
マイクロチップの変更手続き
マイクロチップを装着している場合は、住所変更の手続きを行なわなければいけません。変更手続きは、オンラインでおこなえます。
正しい情報が登録されていないと、愛猫が迷子になった際に保護をされても飼い主さんのもとに帰ってくることができなくなります。忘れずに変更してください。
まとめ
猫が少しでも安心して引っ越しができるように、準備から引っ越し後までの計画を立てておきましょう。そして、引っ越し当日は猫の脱走やストレスに配慮をしてください。
また、構いすぎるとストレスになりますので、新居に慣れるまではそっと見守ることも大切です。