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ドッグセラピスト
安藤夏子
「偉いね~!」などの「褒め言葉」はそもそも愛犬に伝わっている?

そもそも人の言葉を犬は理解しているの?

結論からいうと、ほぼ理解していません。
なぜなら犬と人間は違う生き物なのです。

と言ってしまっては身も蓋もありませんよね。

しかしやはり違う生き物なので、言語が違いますからそれは仕方がありません。

犬はとても学習能力が高い動物です。
観察力もあるので、飼い主さんの行動や表情をしっかり観察しています。

また、飼い主さんが愛犬にかける単語は、たいてい決まっていませんか。
「いい子ね」
「お散歩行くよ」
「ごはんよ」
など数種類の短い単語ですよね。

「いつもこの言葉を聞くとご飯をくれるぞ」
とか理解するのです。

また、言葉というよりも飼い主さんの表情を良く観察しています。
笑顔なら愛犬も嬉しいし、怒り顔や大声を出されたら怖いと感じたりします。

日々の繰り返しの中で、少しずつ理解していくのです。

タイトルの「言葉を理解しているのか」の答えはほぼ理解していないのですが、表情や仕草、態度は理解しているということになりますね。

飼い主の気持ちは伝わっているの?

では気持ちは伝わっているのでしょうか。

前項でもお伝えしましたが、気持ちはある程度伝わっているようです。
細かい気持ちまでは理解していないでしょうが、
飼い主さんが「喜んでいる」「楽しそう」「悲しそう」など大まかな気持ちは理解してくれています。

よく夫婦喧嘩をしていると、スーッとその場からいなくなったり、吠えだしたりするという話をよく聞きます。
それは喧嘩をしているという理解ではなく、何かわからないけど怒っている、穏やかでないという空気や雰囲気が伝わるのです。

ですから、飼い主さんが愛犬に誉め言葉を伝えている時は、きっと優しい笑顔で愛犬に接していると思います。

飼い主さんが笑顔なのできっと喜んでいるんだとか、嬉しいんだと感じています。

褒め言葉って必要なの?

飼い主さんの表情や、その場の空気や雰囲気が伝わるなら「言葉なんて要らないのではないか」と思いますよね。

褒める時には笑顔で頭をなでる。
叱る時には眉間にしわを寄せる。

それで十分なのではないかと思ってしまいますね。

しかし、やはり「褒め言葉」は、犬とのコミュニケーションに必要な大切なツールなのです。
「いい子ね」「GOOD!!」「いけない」「NO!」など、普段愛犬に発する言葉は大体同じですよね。

犬は飼い主さんの表情だけでなく、言葉の音を理解します。
そして、その後に続く飼い主さんの行動を観察します。

この音の時は飼い主さんの表情が優しいとか、この音の時は飼い主さんの表情が険しいなどです。

飼い主さんの行動とはこの音の後には「ご褒美がもらえるぞ」とか「撫でてくれるぞ」とかですね。

そして、「良い」「悪い」を区別します。

ですから、やはり「言葉」は必要なのです。

褒め言葉を伝える方法は?

ではどのようにすれば、愛犬は褒め言葉の意味を理解できるようになるのでしょうか。

前項でもお伝えしたように、「音」+「表情」+「行動」で理解します。

まず「音」は、

・少ない言葉…「GOOD!!」、「NO!」、「良し」、「ダメ」など

・文にしない…「○○ちゃんはなんて良い子なのかしら。」、「そんなことをしたらママ悲しくなっちゃうな。」

「表情」は、
・褒めるなら笑顔
・叱るなら無表情など

「行動」は、
・褒める時はおやつだったり、おもちゃを投げてあげるなど楽しい事をしてあげる。
・叱るときは無視するなど。

そしてこれを繰り返すことで、「『GOOD!!』の時は笑顔だし、楽しいことがあるぞ」などと理解します。

まとめ

いかかでしたか。

「褒め言葉」の大切さが理解できたのではないでしょうか。

「褒め言葉」だけでなく「言葉」全般が愛犬とのコミュニケーションツールの一つとして大切なのですね。

人と人のような会話は出来ないけれど、絆を深める事は可能です。

しつけの方法も「待て」「お座り」などやはり「言葉」を使います。
どれもが短い単語ですが、その短い単語一言で理解し合えるのです。

犬の中にはその言葉が聞きたくて(その後のご褒美が欲しくてかもしれませんが)、行動する子もいるようです。

短い単語であれば、訓練すればたくさんの言葉を理解できるようにもなるでしょう。

是非、大切な愛犬とのコミュニケーションの一つとしてたくさん「褒め言葉」を伝えて上げてください。

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