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獣医師
齋藤厚子
寒い冬もこれでばっちり!ペットと過ごすあったか冬支度

犬や猫に寒さ対策は必要?

犬や猫は全身が被毛に覆われており、暑い夏と寒い冬には毛が生え変わることである程度体温を調節しています。
しかし室内で飼育されることが多くなったペットたちは、野生動物のように厳しい環境変化に適応できないこともあります。
そのため、やはり寒い冬の防寒対策は必要です。

特に体温調節機能がまだ未熟な子犬や子猫、筋肉が落ち体の機能が低下した老犬・老猫では暑さ、寒さにうまく適応できないために命に関わる事態になる可能性があります。

また何らかの疾患を抱えている動物では、寒い時期に症状が悪化したり不快症状が強く出てしまうこともあります。
以下のような疾患を抱えている場合には、特に注意が必要です。
・心臓疾患
・呼吸器系疾患
・関節疾患や椎間板ヘルニア
・甲状腺機能低下症や副腎皮質機能低下症などのホルモン疾患

呼吸器疾患や心臓疾患のある動物の場合、暖かい室内から寒い外に出た際に咳が出やすくなったり、寒さで血管が収縮することで心臓に負担がかかってしまうことがあります。
関節疾患や椎間板ヘルニアに罹患している動物では寒さで筋肉がこわばっているために痛みが強く出たり、症状が重くなることも多く、ホルモン疾患のある動物では体温を調整できず低体温症になりやすい傾向があります。

そのためこのような疾患を持つ動物は、寒さが体にかける負担を軽減するために服を着せたりする工夫が必要となります。
逆にしっかりと冬に向けて準備しておくことで、体調を悪化させることなく快適に冬を乗り切ることができるのです。

寒さに向けて室内環境を整える

冬が近づくと、朝晩の冷えが徐々に顕著になり、やがて日中も肌寒さを感じるようになります。
上にご紹介したような疾患を抱える犬猫や体温調節の苦手な無毛種の猫(スフィンクスなど)、温暖な地域が原産国のシングルコートの短毛種の小型犬(チワワ、バセンジーなど)では寒さの影響を大きく受けてしまうため、暖房器具を上手に使用することで暑すぎず寒すぎない室温に調整してあげるようにしましょう。

室温の調節は寒さに応じてストーブやファンヒーター、エアコンなどで行うことが多いと思いますが、飼い主さんの留守中は安全のためにストーブを消しておきたいという場合などは、以下のような安全に使用できる暖房グッズを持っておくと安心です。

・ペット用ベッド
・ペット用ヒーターマット
・湯たんぽ
・防寒着

ペット用のベッドは冬には保温効果の高い素材で作られたものがたくさん販売されています。
スタンダードなタイプだけでなくおしゃれで機能的なものも沢山ありますので、もぐるタイプや顎をのせられるような形状のものなど、ワンちゃんネコちゃんの好みに合わせて楽しみながら選んであげましょう。

ペット用のヒーターマットには電気を使うものと電源が必要ない保温材などを使用したものがあります。
電源をとるタイプでも、ペット用のものは防水仕様で温度も高くなりすぎないような設計になっており、比較的安全に使用できるものが多くなってきています。
ただし寝たきりのワンちゃんネコちゃんの場合、低温であっても自分で寝返りできないと長時間同じ部位を温め続けることで低温ヤケドを起こしてしまうケースもありますので、そのような場合にはこまめに体位変換してあげたり、他の防寒グッズを使用するようにしましょう。

湯たんぽは昔ながらの方法ですが、安全に使用できる防寒グッズの一つです。
長時間経過すると冷めてしまうのがネックですが、今は電子レンジで加熱して繰り返し使える保温材などが使用されているものが多く、経済的でもあります。

無毛種の猫や毛の少ない品種の犬猫の場合は、服も着せてあげると良いでしょう。
超小型犬や猫から大型犬まで、様々なバリエーションのペット用の服が販売されています。
服を着ることによって寒さを解消するだけでなく、服によっていつもとは違った印象のペットたちを見ることもできます。
楽しく防寒してあげてください。

また、たとえ室内で生活していても本格的な冬に突入すると暖房のきいた部屋と廊下の温度差など、室内での温度差も生じがちです。
呼吸器疾患のある子や心臓疾患のある子の場合は、そういった寒暖差によって咳が出やすくなったり血圧の変動によって負担がかかったりしがちです。
そのような場合はサーキュレーターなどを活用して屋内の空気を循環させ、ペットが行き来する空間に大きな温度差ができないように工夫しましょう。

寒さだけでなくもう一つ気にかけておきたいのが乾燥です。
冬場は空気が乾燥しやすい上に、暖房によってさらに室内の乾燥が進みます。
呼吸器疾患のある動物では乾燥によって咳も出やすくなってしまいますので、適度に加湿することを心がけましょう。

お出かけ時に活躍する防寒グッズ

冬でも朝晩は欠かさずお散歩するというワンちゃんは多いと思いますが、あまりにも寒いとせっかくのお散歩を短時間で切り上げてしまうことも多くなりがちですよね。
冬でもお散歩を十分に楽しむために、寒さに応じた防寒着を着せてあげましょう。

保温性の優れた素材で作られたペット用のコートやダウンジャケットはお散歩の強い味方になってくれます。
心疾患や呼吸器疾患のためにお散歩は控えているような動物も、病院の受診時など外に出る機会はあると思いますので、そのような時に寒さをしのぐ防寒着が一着あると心強いですね。

さらに雪の降る地域では、防水の靴やブーツをはかせてあげると足元からの冷えを予防できます。
体が小さく冷えやすい超小型犬~小型犬や、関節疾患のあるワンちゃん等にもおすすめです。

本格的な寒さが来る前に健康チェックを

冬を快適に過ごすためには体の調子を整えることも重要です。

心臓疾患や呼吸器疾患、ホルモン疾患、関節疾患などがある場合や、寒い時期に発症しやすい下部尿路疾患を罹患したことがある犬猫は、本格的に寒くなる前に一度検診を受けて現在の体の状態を把握しておくことをお勧めします。

今服用しているお薬が合っているのかどうか、食べているフードが最適かどうか把握できれば、必要に応じてお薬の内容を調整したりフードを再検討したりすることができます。
それが体調を安定させることにつながり、本格的な寒さがやってきたときの負担を軽減することができます。

また乾燥しやすい冬にはウイルス性疾患などにもかかりやすくなりますので、必要に応じて予防接種もしっかり受けておくようにしましょう。

終わりに

冬の寒さは地域やその年によって程度が様々な上、寒さの感じ方も個々によって異なります。
健康で元気な成犬・成猫ではあまり気にしなくても何となく寒さを乗り切れることもありますが、何らかの持病のある犬猫や寒さに耐性のない犬猫では寒さが負担となり体調を崩してしまう可能性もあります。

しかしあらかじめ防寒グッズを準備しておくことで、暖かく季節を楽しみながら冬を過ごすことができます。

各種グッズも便利で快適なだけでなく、おしゃれでかわいいものがたくさんありますので、飼い主さんも楽しみながらペットの冬支度をしてあげてくださいね。

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