ワンちゃんネコちゃんは食器にこだわる
意外にもワンちゃんもネコちゃんも食器にこだわります。「食器が食べにくいなあ」「食器が臭う!」と思うと、お腹が空いているのにワンちゃんもネコちゃんも残してしまうことがあるんです。特にネコちゃんは繊細なところがあります。食器に悪い印象を持つとご飯を食べなくなることも。
逆に愛犬・愛猫が気に入ってくれる食器を用意すれば、ご飯もしっかり食べてくれるでしょう。
愛犬・愛猫が食事中の様子を観察してみてください。次のような状況が頻繁に起こるようなら食器を見直してあげましょう。
・お腹は空いているはずなのに食べない
・途中で食べるのをやめてしまう
・フードを前足でかき出そうとする
・食器をひっくり返す
お腹が空いているはずなのに、なかなか食べない場合は食器を嫌がっているかもしれません。食器からフードを前足でかき出して食べている場合も、食べにくいと考えられます。例えば鼻が低めのシーズーやエキゾチック系の猫は、深めのお皿だとうまく食べられないのです。
他にも本当に些細な理由が原因で食べたがらない場合もあります。ネコちゃんはヒゲが食器に当たるのを嫌がります。食器に汚れがついている、ニオイがあるなども嫌がる理由です。
食器が滑って動いてしまう場合も食べににくいため、ワンちゃんは前足をひっかけて器をひっくり返すときもあります。
愛犬・愛猫の食器を選ぶポイント
愛犬・愛猫の食器を選ぶポイントは次の通りです。
・素材を確認
・食器の大きさを確認
・食器の深さを確認
・食器の高さを確認
・滑り止めがついている食器を選ぶ
・素材を確認
ワンちゃんやネコちゃんの食器の素材は、陶器・プラスチック・ステンレスなどです。おすすめは陶器製です。ほどよい重さがあるので食べているときに動きにくく、何よりも汚れが落ちやすい点が特に優れています。ただし、落とすと割れてしまうというデメリットがあります。
プラスチックは安価で手に入りやすい点がメリットです。100円ショップなどでもすぐに買えます。ただし、使っているうちに細かい傷がつきやすいのはデメリットです。傷の中に落としきれなかった汚れが入り込み、雑菌やニオイがつきやすいのも欠点でしょう。
ステンレス製は、大変丈夫で汚れも落としやすい食器です。ただし、冬など気温が低いときは容器が冷たくなってしまいます。
・ 食器の深さを確認
愛犬・愛猫の体の大きさに合った食器を選びます。ワンちゃんは超大型犬や超小型犬など、体の大きさもまちまち。体のサイズにあった食器を選んであげましょう。
ネコちゃんも、体の大きさに合っているサイズの食器を選びます。ワンちゃんと異なる点が、ヒゲが食器に当たるのを好まないということ。小さすぎる食器はヒゲが当たるので、嫌がるでしょう。
・食器の深さを確認
ワンちゃんのマズル(口まわりから鼻先)が長いタイプは、ほどほどの深さがある方が食べやすいでしょう。シーズーやフレンチブルドッグなどは、浅めがおすすめです。
ネコちゃんは浅めのお皿を好みます。あまりに深すぎるお皿は、食べにくいだけでなく首の負担にも。特に、顔が平たいタイプのネコちゃんには浅いタイプを選んであげましょう。
・食器の高さを確認
ほどほど高さのある食器を選びましょう。食べるときに首を下にする必要がなく首や胃腸への負担が減らせる点がメリット。特に高齢のワンちゃんネコちゃんは、かがむ姿勢で食べること自体辛く感じます。台などを置いて、体の高さに合わせて調整すると食べやすくなります。
・滑り止めがついているタイプを選ぶ
食器の底に滑り止めがついているタイプを選びましょう。愛犬・愛猫が食べるたびに動いてしまうと食べにくいですよね。勢いよく食べるワンちゃんの場合は、特に動きやすいので注意してあげましょう。プラスチックやステンレス製は軽いので、滑り止めが必要です。
食器の注意点
食器を選んだら、置き場所やお手入れにも気配りしましょう。置き場所は慎重に選び、落ち着いて食べられる環境を作ることが大切です。
・置く場所にも配慮
食器を置く場所、つまり食事場所も考慮してあげましょう。テレビの音が大きい部屋や人の出入りが激しい場所では落ち着いて食べられません。多頭飼いの場合も、別々の部屋で食べる方が落ち着けます。ワンちゃんの場合他の子に取られまいとガツガツするので、配慮が必要です。意外ですがネコちゃんの場合は、水入れの隣に食事を置くのは好ましくありません。水を飲まなくなってしまうことがあります。
・食器はいつも清潔に
食器は食べるたびにきれいに洗い、清潔を保ちましょう。洗剤は、ペット用の商品を使うと安心です。人間用の食器洗剤を使う場合は、赤ちゃん用などを選ぶといいですね。いずれにしても、しっかりすすぐようにしてください。スポンジは人間用と分けましょう。スペアの食器があると便利です。
・首輪が当たらないかチェック
陶器やステンレスの食器を使う場合は、首輪の金属部分や迷子札が当たらないように注意してください。カチャカチャと音がするのを嫌がるワンちゃんやネコちゃんもいます。
まとめ
愛犬・愛猫にぴったりの食器を選んであげましょう。「お腹が空いているのに食べるのをやめる」「食器をひっくり返す」などが見られたら食器を見直してあげてくださいね。こまめに洗っていつも清潔を保つことも大切ですよ。