
おもちゃは愛犬愛猫の狩猟本能を満たすもの
おもちゃは、ワンちゃんもネコちゃんが本能として持っている「狩猟本能」を満たす役割があります。「かわいい愛犬や愛猫が狩り?」と思うかもしれませんが、今も「狩りたい」本能が残っているのです。
・おもちゃで狩りたい気分を解消
狩りの仕方はそれぞれ違っても、何かを狩りたい気持ちは今も持っています。もちろん、本当に狩りをさせるわけにはいきません。かといって、狩猟本能が満たされないままだと愛犬も愛猫のストレスがたまってしまいます。
ワンちゃんは退屈なあまり自分の脚をなめ続けるといった行動に出ることも。ネコちゃんの場合、家族に飛びかかるなど問題行動につながるリスクもあります。だからこそ疑似体験ができるおもちゃが必要なのです。
ワンちゃんがおもちゃをくわえて振り回すのも、ネコちゃんがおもちゃに飛びかかるのも「狩り」なのです。
さらにワンちゃんがニオイを嗅いで探すのも、ネコちゃんが動くものを目で追うのも狩りに含まれます。さまざまな狩りを満たすおもちゃがあると、愛犬も愛猫も満足するでしょう。
・おもちゃはコミュニケーションにも必要
おもちゃは、愛犬・愛猫とオーナー様とのコミュニケーションを取るためにも必要です。目を合わせたり、声をかけたりすることで愛犬・愛猫との絆も深まっていきます。何時間も遊ぶ必要はなく1日に5分でも10分でも十分です。おもちゃを使って一緒に遊んであげましょう。
オーナー様とおもちゃで遊ぶことそのものが、愛犬や愛猫にとってごほうびになることも。苦手なお手入れのあとなどに遊びを取り入れるのもおすすめですよ。
愛犬・愛猫のおもちゃの選び方
ではここからは、愛犬・愛猫のためのおもちゃの選び方を解説します。選ぶ際はぜひチェックしてください。
・ペット専用を選ぶ
「ワンちゃん用」「ネコちゃん用」のおもちゃを選ぶことが基本です。できれば実際にオーナー様がペットショップなど、専門店で手に取って確かめるといいですね。ネットで購入するのもいいのですが、オーナー様が自分の目で確かめる方法は確実です。お店の人のアドバイスも貰えます。
・愛犬・愛猫のサイズに合ったおもちゃを選ぶ
体の大きさに対して、小さすぎるおもちゃは誤飲の可能性が高くなり危険です。必ず体の大きさにあったおもちゃを選んであげましょう。成長に従って、おもちゃを買い替えていくことも大切です。
特にワンちゃんは、犬種などによって体の大きさがかなり違います。口にくわえて遊ぶコングなどのおもちゃはワンちゃんの大きさに合わせて購入しましょう。メインクーンやラグドールなど大きいサイズの品種のネコちゃんも、おもちゃのサイズをよく確認してくださいね。
・年齢に合ったおもちゃを選ぶ
おもちゃはワンちゃんネコちゃんの年齢に合わせて選ぶことも大切です。例えば子猫や子犬には「噛むおもちゃ」がいいでしょう。歯が生え変わる時期になると歯ぐきがむずがゆくなるため、さまざまな物を噛みたくなります。そのためおもちゃがないままだと、家具や人の手を噛んでしまうことも。
成犬・成猫になったワンちゃんやネコちゃんは、元気で活動的。ボールや猫じゃらしを選んで元気いっぱいに狩りを体験させましょう。
シニアの愛犬・愛猫もおもちゃが必要です。「見るだけ」「目で追うだけ」でも刺激になります。反応が薄そう、と思っても意外と満足している場合もあるので続けて遊ぶことをおすすめします。
愛犬・愛猫とおもちゃで遊ぶ注意点
愛犬・愛猫が安全に、そして楽しく遊ぶためにも次の点に注意しましょう。
・不用品や人間が使う物で遊ばせない
家にあるいらなくなった靴などで遊ばせるのはよくありません。ワンちゃんもネコちゃんも「人がいる物・いらない物」の区別がつかないのです。
そのため不要な靴やぬいぐるみなどを与えていると、新品の靴やぬいぐるみなどをボロボロしてしまうことがあります。必要な物と捨てる物は、見分けがつかないため叱っても効果はありません。
さらに人間が使う物を与えるのもNGです。例えばピンポン玉は、ワンちゃんが飲み込むと喉に詰まる危険があります。ネコちゃんの場合、毛糸玉で遊ばせるのも大変危険です。ひも状のものを食べると腸の中で絡んで手術が必要になるケースもあるので、遊ばせないでくださいね。
愛犬・愛猫の安全のためにも、家にある不要品や人間が使う物で遊ばせないことが大切です。
・出しっぱなしにしない
おもちゃは遊び終わったら必ず片付けることが大切です。出しっぱなしにしていると、いつでも遊べると思ってしまい特別感がなくなってしまいます。
愛犬と一緒に遊んだあとは、オーナー様が「おしまい」と声を出して終わらせましょう。そして最後は必ず愛犬から取り上げてメリハリをつけます。ネコちゃんは器用なので、棚などは開けてしまうことも。しっかりしたフタつきの収納グッズに片付けるといいですね。
・おもちゃは清潔に
洗えるおもちゃは毎回洗って、清潔にします。愛犬・愛猫のだ液がついたままにすると、雑菌が繁殖する恐れも。フードやおやつを入れるおもちゃは、毎回きれいに洗って乾かしてから使いましょう。いくつか洗い替えのスペアがあるといいですね。ペット専用の洗剤で洗うことをおすすめします。
・壊れたら思い切って「処分」
壊れたりほつれたりしたら、思い切って処分します。壊れたおもちゃは、ケガなどのトラブルにつながる恐れも。気に入っているおもちゃほど傷みが早いので複数用意しておくといいでしょう。
・飽きさせないためにローテーションする
同じおもちゃでずっと遊んでいると、ワンちゃんもネコちゃんも飽きてしまいます。毎回買い足すのも大変なので、おもちゃは最初から数種類用意しておきます。まだ夢中になっているうちに、違うおもちゃに取り替えるくらいがちょうどいいでしょう。
愛犬・愛猫におもちゃは大切なアイテム
おもちゃは愛犬・愛猫の狩猟本能を満たし、オーナー様とのコミュニケーションにも役立つアイテムです。愛犬・愛猫にぴったりのおもちゃを選んで楽しく遊んでくださいね。