
ワンちゃん気持ちをしぐさから読み取ろう
ワンちゃんには、気持ちを伝えるボディランゲージ「カーミングシグナル」があります。群れで暮らしていた犬たちはさまざまなしぐさでお互いに気持ちを伝えあっていました。今もワンちゃんたちはカーミングシグナルで気持ちを伝えようとするのです。カーミングシグナルは他にもあります。
・ワンちゃんのあくびは眠いだけではない?
ワンちゃんがあくびをするのは、眠いだけではありません。実は相手に「落ち着いてください」「もうわかったから怒らないで」とメッセージを伝えている場合があります。
愛犬に何か教えているときや叱っているときにあくびをしたら、いったんストップ。疲れているので、続けるとストレスが溜まります。気持ちを切り替えてあげましょう。動物病院の診察中はちょっと我慢してもらって、終わったらおやつをあげるなどしてたっぷり褒めてあげてくださいね。
・背中を向けてきたら「信頼してます」
愛犬がもしそばに来て不意に背中を向けてきたら、それはオーナー様への「信頼」の気持ちを伝えています。実はワンちゃんたちは群れにいるときは背中をくっつけあいます。これは急所の後ろ足を守るためなので、信頼している相手ではないと背中を向けられません。つまりそれだけオーナー様を信頼しているのです。背中をくっつけてくるときも「信頼しているよ、大好き」と言ってるのでしょう。
ただし、オーナー様の機嫌が悪いときや怒っているときに背中を向けてきたら「落ち着いて」と言っています。このカーミングシグナルを利用して、興奮状態の愛犬を落ち着かせたいときはオーナー様が背中を向けるのもおすすめです。
・フセをするのは落ち着きたいとき
フセは、オーナー様の「フセ!」という合図に従って行う場合と、実は自分を落ち着かせたくてフセをする場合があります。相手に対しても「落ち着こう」と伝えたいケースでもフセをすることがあります。おいしいご飯を前にしてフセをするのも「うれしい!でも落ち着こう」と自分に言い聞かせているのです。
ネコちゃんにもサインがある!
ネコちゃんのしぐさからも気持ちが読み取れます。注意したいのはしっぽの動きで、うれしくてしっぽを振ることはありません。ワンちゃんとはちょっと異なるので気をつけてチェックしてくださいね。
・しっぽをぶんぶん振ったら注意!
ネコちゃんがしっぽを振っているときは、ちょっとご機嫌斜めです。特に床にたたきつけるようにバタバタ振っていたらかなり怒っているでしょう。
撫でたり抱っこしたりしている途中で愛猫がしっぽを振り出したら「もう撫でないで」「もう離して!」のサインです。
・耳を横にペタンと寝かせたら「怒り」
ネコちゃんが耳をペタンと寝かせる「イカ耳」は、「怒っている」強いサインです。「もう怒ったぞ!」「これ以上近づかないで!」とかなり強力な拒否を表しています。
ぺったんこになるくらい伏せていたら、恐怖を覚えている状況です。強い猫とケンカしているときや、雷など大きな音が鳴ったときなどに見られます。早めに愛猫の恐怖の原因を取り除いてあげましょう。
ただし、撫でているときにうっとりしながら耳を寝かせていたら「気持ちいい」のサインです。猫の表情も併せてチェックしてみてください。
・寝ているけれどしっぽを振っている
寝ている愛猫がしっぽを振っているときがあります。リラックス状態であったり、夢を見ていたりするときにみられる動きです。オーナー様の声に反応して「聞こえてますよ」と答えている場合もあります。呼んでもしっぽを振るだけ、というときは「行きたいけれど眠いからしっぽで返事」をしているようですよ。
・しっぽをピンと立てたら「大好きサイン」
愛猫がしっぽをピンと立てながら近づいてくるときは「大好き」サイン。他にも「遊んでほしい」「お腹すいた」と言ってねだっています。できるかぎり愛猫のお願いには応えてあげたいですね。
オーナー様が帰宅したときなど、しっぽの先が少し曲げてお迎えしてくれたら「お帰りなさい」と伝えていますよ。
・愛猫の気持ちはひげでもわかる!
ひげはネコちゃんにとってはセンサーの役目もしているだけでなく、気持ちを表す部位でもあります。例えばひげが全体的に下がっていたら、リラックスのサイン。ゆったりした気分でくつろいでいます。
一方で上を向いていたら「楽しい」という気持ちなので、一緒に遊ぶのもおすすめです。
ひげが頬につくように後ろに向いていたら警戒モード。その後の行動に気をつけてください。
まとめ
愛犬や愛猫のしぐさや行動、しっぽの動きなどから気持ちが読み取れます。「今はどんな気持ちかな?」とチェックしていくとより深く気持ちがわかりコミュニケーションにも役立つでしょう。さらに仲良くなるためにも、愛犬・愛猫のしぐさや行動の観察をしてみてくださいね。








