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Youtube 病気辞典
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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

チャウチャウの特徴について

ライオンのような容姿が特徴的です

がっしりとした体形と豊かな被毛が特徴的です。
筋肉質の四肢と大きな手からも力が強いことがわかります。

被毛に覆われて、わかりづらいですが、つぶらな目と短いマズルの顔つきをしています。

豊富な被毛が特徴的です

実はチャウチャウにはラフコートと呼ばれる長毛のタイプとスムースタイプという短毛のタイプが存在します。

どちらのタイプも、アンダーコートと呼ばれる短くて柔らかな毛とオーバーコートと呼ばれる比較的長くて硬い毛の2層の被毛が生えています。
このように2種類の毛が生えている被毛のタイプはダブルコートと呼ばれます。

そのため、抜け毛も多く、こまめなケアが必要です。

チャウチャウの性格について

穏やかで忠実です

信頼している飼い主さんには穏やかで忠実に接する傾向があります。

体の大きさも関係して、マイペースに感じられることも多いです。

頑固で警戒心の強い性格です

ガードドッグとしての活躍の歴史もあるように、頑固で警戒心が強く、番犬としての適性がある犬種と言われています。

しかし、見知らぬ犬や人に対して、警戒心から攻撃をして大きなトラブルにつながる危険性も高いので注意が必要です。
飼い主さんが制御できるよう日常的にしつけを徹底する必要があります。

チャウチャウの飼い方(日常の世話)について

しつけをきちんと行いましょう

警戒心が強く頑固なチャウチャウは、他の犬や人に対して行動した際に大きな体や生まれ持つ力強さによってトラブルにつながる危険性もあります。

周りの人や犬にけがをさせてしまう可能性もあるので、興奮をコントロールできるよう、普段からしつけをきちんと行う必要があります。

温度管理は充分な注意をしましょう

暑さに弱く被毛が多いため、温度管理が必要です。

熱中症へのなりやすさや、興奮による体温上昇などもあるため、夏の暑い時期はエアコンで室温を下げる管理は必須です。

春や秋なども、日当たりなどによっては体温が上昇してしまうこともあるので、ブルドッグのいる場所の室温を把握し、管理してあげてください。

チャウチャウの歴史・起源について

使役犬として作出されました

番犬や狩猟に使用するために2000年以上前の中国で作出されたとされています。

マスティフと北欧タイプのスピッツの交配によって作出されました。

世界への広がり

中国の「鎖国政策」のため、チャウ・チャウは1800年頃まで他国では見られず、18世紀末にヨーロッパへ広まって世界に知られるようになりました。

18世紀後半にイギリスに輸入され、1925年に英国のクラフト展で出陳されたことがきっかけで、アメリカなどの世界へ広まったと言われています。

イギリスではロンドン動物園での展示やビクトリア女王からの関心がきっかけで、家庭犬としての改良の本格化なども取り組まれました。

チャウチャウの気を付けたい病気について

皮膚トラブルに注意が必要です

豊富な被毛を持つ犬種であるために、毛玉やもつれができやすく、皮膚トラブルにつながりやすい傾向があります。

こまめに皮膚ケアを行い、皮膚チェックもおこなう習慣をつけましょう。

痒みなどの皮膚トラブルは犬にとって負担になります。
違和感に気付いたら早めに受診して早期治療をしてもらうよう心がけましょう。

呼吸器のトラブルに注意

短いマズルや肉付きのいい体型のため、鼻腔狭窄などによる呼吸困難、熱中症などが起こりやすいため、注意が必要です。

寝ている際の呼吸回数や呼吸時の音などに普段から注意して観察してあげてください。

チャウチャウの価格相場について

40万円から70万円くらいの価格になります

珍しい犬種であることや大型犬であることから価格は高めです。

血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。

ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的

ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。

大型犬は繁殖に要するスペースも必要なため、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。

繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数も少ない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも少ない傾向があります。

獣医師から見たチャウチャウを飼う際のアドバイス

被毛や皮膚のケアをこまめに行って清潔に保ちましょう

被毛が豊富なため、こまめにブラッシングをして、もつれの原因となるいらない毛を除去する必要があります。

もつれや毛玉になると、皮膚疾患につながる恐れもあります。
こまめにブラッシングやシャンプーを自宅でも行なう習慣をつけましょう。

熱中症に注意が必要な犬種です

呼吸器トラブルの起こりやすさや暑さへの弱さなどから、特に熱中症には注意が必要です。

夏は室内を涼しくしたうえでの飼育などの対策が必要です。

興奮をしやすく体温も上がりやすいので、室温は低めに維持することや、呼吸トラブルにつながらないように湿度も上がりすぎないよう維持することが大切です。

チャウチャウの飼育チャートについて

犬種ならではの性質をよく勉強してきちんと理解しながら一緒に生活することが求められます。

被毛のケアや散歩、しつけなどで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、良好な関係が築ければ飼い主さんに対しては従順な姿勢を見せてくれる可能性が高く、愛犬との充実した生活が送れるでしょう。

特にしつけでは、大きなトラブルにつながる危険性もあるので、徹底して行なう必要がありますが、個人では難しいことも専門家に相談しながら飼育することで飼い主さんの負担を軽減しながら生活を送れる可能性が高いです。

性格面でも特徴的な犬種であるため、初心者の飼い主さんには難しく感じることも多い可能性が高いです。

初心者  2 初心者にはやや飼いづらい
しつけ  2 しつけはやや難しい
お手入れ  2 お手入れはやや難しい
気性  2 気性はやや荒い
多頭飼育  1 多頭飼育は非常に難しい
散歩  2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度)
病気  2 病気にはやや弱い
抜け毛  2 抜け毛はやや多い
吠え方  2 やや吠える
におい  5 臭いは普通程度
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