チャイニーズクレステドドッグの特徴について
2種類のタイプが存在します
毛の生えている部分が局所的なヘアレスタイプと、全身を軟らかい被毛が覆うパウダーパフタイプの2種類が存在します。
どちらを選ぶかによって、手入れの大変さも異なります。
ヘアレスタイプであれば、被毛の少なさから抜け毛も少なく、犬の被毛によるアレルギーの人への安心性などもあるという説もあります。
また、体系にもスマートで軽快な印象を与えるレーシータイプと骨量と重量感があるコビー・タイプの2種類があります。
特殊な体質をもちます
犬には汗腺がないとされていますが、チャイニーズクレステッドドッグのヘアレスタイプには皮膚表面に汗腺があるため、舌で体温調節をしないと言われています。
被毛が無いため通常よりも体温も少し高めで、冬場などに触れていると暖かいですが、寒さの対策や皮膚の保護なども含めて対策が必要な犬種です。
チャイニーズクレステドドッグの性格について
明るく陽気な性格です
遊び好きで体を動かすことが大好きな明るい性格です。
飼い主さんを喜ばせることが好きな性格もあり、信頼関係が築けると、一緒に遊んだり楽しいパートナーとなり得ます。
マイペースでプライドが高い一面も
陽気で飼育しやすい犬種ですが、マイペースでプライドが高い一面が垣間見える場面もあるかもしれません。
攻撃性のあまり無い犬種ですが、遊び好きで陽気な性格のため、社会への適性を育ててあげることで、他の人や犬とのかかわりも増え楽しみも増えます。
個体によってはしつけの際に難しく感じる場合もありますが、根気強くおこない信頼関係を築けるようにしましょう。
チャイニーズクレステドドッグの飼い方(日常の世話)について
寒さ対策が必要です
被毛のある犬種と比較すると、被毛の無いチャイニーズクレステッドドッグは紫外線や寒さの影響を受ける可能性が高いです。
体を動かすことが大好きな犬種でもあるので、洋服などを着させて、寒さや紫外線から身を守る習慣をつけましょう。
飼い主さんと身につけるカラーリングを同じにするなど、おしゃれが好きな飼い主さんにとっては楽しみが広がるかもしれません。
けがのないよう環境を整えましょう
皮膚を守る被毛が少ないため、ケガをする可能性が高いです。
遊ぶ場所や通り道に鋭いものや障害物があると、遊んでいるうちにけがをしてしまう危険性があります。
よく遊ぶ場所は障害物を少なくしたり、皮膚を傷付けそうなものは犬のいるスペースから排除するなどの配慮が必要です。
チャイニーズクレステドドッグの歴史・起源について
中国の歴史ある家庭犬です
中国の漢時代に家庭で飼われていた歴史がある犬種と言われています。
ルーツに関しては原産国が中国、トルコ、アメリカ、メキシコ、アフリカなど様々な国の諸説があります。
しかし正しいことはわかっていません。
世界への広がり
15世紀ごろから世界へ輸出されるようになりましたが、第二次世界大戦で絶滅の危機に陥ったこともありました。
その後、愛好家たちの手により、改めて繁殖を行い、ヘアレス犬として世界一愛されるようになりました。
1980年以降イギリスやアメリカなどの各国で犬種登録が行われ、世界へ広がっています。
チャイニーズクレステドドッグの気を付けたい病気について
外傷に注意が必要です
被毛が薄く、皮膚の露出が多いヘアレスタイプなどは、外傷に注意が必要です。
衣服を着せて保護をするなどの対策を取れると安心です。
外傷から感染や傷口部分の違和感などの負担がかかってしまう危険性があるため、気づいたら受診するようにしましょう。
関節のトラブルに注意が必要です
大腿骨頭と呼ばれる股関節に関連する大腿骨の一部が壊死するレッグペルテスと呼ばれる病気などが起こりやすいとされています。
行動の変化に早期に気付けるよう観察を日常的に行うこと、関節への負担を軽減することなどに注意が必要です。
肥満は関節への負担をかけるため、食事量をコントロールしてあげてください。
負担にならないよう、体重や関節の状態によって個体に適した運動量を維持してあげましょう。
関節に負荷をかけやすいフローリングの床を避けるなどの配慮も大切です。
チャイニーズクレステドドッグの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であるため、小型犬ですが価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
獣医師から見たチャイニーズクレステドドッグを飼う際のアドバイス
食事管理の元で肥満を予防しましょう
肥満になることで、華奢な骨格のチャイニーズクレステッドドッグの関節にとって大きな負担になります。
健康の管理としてだけでなく、活発なチャイニーズクレステッドドッグにとっては思うように運動できないことでストレスにもなる可能性が高いため、肥満は予防しましょう。
適切な皮膚ケア方法を
被毛の少ないタイプのヘアレスは冬場などは皮膚が乾燥の影響を強く受ける可能性が高いです。
保湿や皮膚の乾燥方法など、個体の皮膚の状態に合った方法を見つけてあげてください。
シャンプーの頻度なども、被毛の多い子と比較すると調整が必要な可能性があるため、注意が必要です。
チャイニーズクレステドドッグの飼育チャートについて
体も大きくなく、あまり散歩の重要性はありませんが、遊びが好きで陽気な性格の犬種であるため、一緒に遊ぶスキンシップの時間は作ってあげる必要があります。
性格も陽気で攻撃性が低いため、比較的しつけを行ない信頼関係も築きやすいかもしれません。
皮膚や被毛は特徴的な犬種であるため、皮膚ケアやトラブル対策にかける手間の必要な犬種です。
初心者 | 7 初心者でもかなり飼いやすい |
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しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
お手入れ | 7 お手入れはかなり楽 |
気性 | 7 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
散歩 | 7 必要な散歩量はやや少ない(10分以内) |
病気 | 3 病気にはやや弱い |
抜け毛 | 8 抜け毛はかなり少ない |
吠え方 | 4 吠え方は普通程度 |
におい | 5 臭いは普通程度 |