グレートデーンの特徴について
外見は怖そうですが実は優しいです
超大型犬にも分類されるほどのグレートデーンは、一見強く怖そうですが、実は周りの犬や人にも優しく接することのできる穏やかさを持っています。
信頼関係の築けた飼い主さんには甘えん坊な一面を見せることもあると言います。
しかし、体も大きく力も強いので、愛情表現や興奮などで周りの人や犬がけがをしてしまうこともあります。
きちんとしつけを行ない、制御できるように心がけましょう。
整った美しい体格が特徴的です
グレートデーンの特徴として挙げられるのが、体高の高さです。
すらっとした四肢を持っており、力強さと気高さ、強健さと上品さが兼ね備えられた姿が特徴的です。
ギリシア神話のアポロ神のようだと形容されるほどの美しさを持っています。
グレートデーンの性格について
信頼した相手には愛情深く接します
強そうな外見に反して、穏やかで信頼関係が築けると、愛情深く、従順です。
心を開いた相手には忠誠心を持って愛情深く接します。
家族に対しては甘えん坊な個体も見られます。
体が大きいため、愛情表現がけがなどのトラブルにつながらないよう注意が必要です。
興奮などを制御できるよう普段からしつけを徹底しましょう。
穏やかな犬種ですが愛情から攻撃につながることも
温和で攻撃的ではない犬種ですが、愛情深いため、嫉妬や愛する者への保護心から攻撃につながる危険性もあります。
感情の変化などのサインを見逃さないように気を付け、制御できるよう普段からしつけましょう。
グレートデーンの飼い方(日常の世話)について
食事の管理をしてあげましょう
胃拡張・胃捻転症候群を起こしやすい犬種です。
空気を一緒に吸い込むような食べ方は、胃を拡張させ、胃捻転につながりやすくなる危険性があります。
空気を一緒に吸い込むような早食い行動が見られる場合、早食い防止の食器を使用するなど工夫するようにしてください。
また、肥満になると、四肢に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
消化器の弱い個体が多いのも特徴的と言われているので、体質に合ったごはんを選んであげてください
充分な運動量を確保してあげましょう
穏やかな犬種のため室内でも過ごしやすいと言われていますが、体も大きいためのびのびと発散できる外での時間を作ってあげましょう。
ストレスを溜めないよう、お散歩などで充分な運動量を確保してあげてください。
関節なども負担がかかることもあるため、体重管理も合わせて行い、その個体にとって負担にならない適切な運動量を維持してあげましょう。
グレートデーンの歴史・起源について
祖先にはブルドッグの血縁の犬種がいます
グレートデーンはドイツ原産の超大型犬です。
祖先には、ブルドッグの血縁のブレンバイサーやイングリッシュマスティフの血縁の猪猟犬と言われています。
他にも現在の犬種として落ち着くまでに、マスティフやグレーハウンド、アイリッシュ・ウルフハウンドなどとの交配が行われてきました。
特性を活かした使役
服従性があることや、知的なことから、警護犬や狩猟犬として活躍してきました。
軍用犬として活躍した歴史もあります。
現在では愛情深さや温和さからも家庭犬として愛されています。
グレートデーンの気を付けたい病気について
心疾患に注意が必要です
三尖弁閉鎖不全症という心臓の右心室と右心房を分けるための「三尖弁」と呼ばれる弁構造が完全に閉じなくなる疾患が起こりやすいと言われています。
そのため、右心室から肺へと血液を送る際などに逆流が生じ、効率よく血液を送り出すことができず、心臓が肥大したり負担がかかったりするなどの問題が起こります。
呼吸の異常や腹水の貯留、元気消失、食欲不振などが症状としてあげられるため、注意が必要です。
胃拡張胃捻転症候群に注意
体型や食事の際の興奮などから、グレートデーンは胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
グレートデーンの価格相場について
35万円から60万円くらいの価格になります
珍しい犬種であることや大型犬であることから価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
大型犬は繁殖に要するスペースも必要なため、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数も少ない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも少ない傾向があります。
獣医師から見たグレートデーンを飼う際のアドバイス
大型犬種を飼育する準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
周りの犬や人とのかかわりの中で大型犬特有のトラブルも起こり得ます。
飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
しつけは充分に行いましょう
どんなに穏やかな個体でも警戒心や本能的な判断で攻撃につながる可能性もあります。
体が大きく力も強いため、大きな事故につながる危険性もあるので注意が必要です。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には犬が嫌いだったり、大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
グレートデーンの飼育チャートについて
犬種ならではの性質をよく勉強してきちんと理解しながら一緒に生活することが求められます。
散歩、しつけなどで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、良好な関係が築ければ飼い主さんに対しては従順な姿勢を見せてくれる可能性が高く、愛犬との充実した生活が送れるでしょう。
特にしつけでは、大きなトラブルにつながる危険性もあるので、徹底して行なう必要がありますが、個人では難しいことも専門家に相談しながら飼育することで飼い主さんの負担を軽減しながら生活を送れる可能性が高いです。
初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
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しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
お手入れ | 5 お手入れのし易さは普通程度 |
気性 | 4 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
病気 | 2 病気にはやや弱い |
抜け毛 | 1 抜け毛が非常に多い |
吠え方 | 1 非常に吠える |
におい | 4 臭いは普通程度 |