ボロニーズの特徴について
真っ白い豊富な被毛が特徴的です
豊富な真っ白い被毛が特徴的です。
祖先がマルチーズやビションフリーゼなどと共通すると言われていることもあり、容姿はよく似ています。
被毛は巻き毛の長毛ですが、シングル・コートと呼ばれる一層の被毛でダブルコートの犬種と比較すると抜け毛が少ないのも特徴です。
わかりづらいですが、垂れ耳の犬種です
被毛に覆われていてわかりづらいですが、垂れ耳の犬種です。
夏場は被毛もあるため、湿気がこもってしまい、細菌繁殖が増加したり外耳炎につながる危険性があるため、こまめなケアが必要です。
ボロニーズの性格について
素直で優しい性格です
性格は素直で優しく、人といっしょに遊んだり甘えたりするのが大好きです。
人懐っこいので、飼い主さんにも甘えん坊の子になりやすい傾向があります。
遊ぶ時間をたくさん作ってあげることで、信頼関係がより強固なものになるでしょう。
従順な性格です
人懐っこく従順な性格で、しつけもしやすい傾向があります。
愛玩犬として古くから愛されてきた犬種でもあり、人のことが好きで、甘え上手な子が多いです。
活発な犬種ではないですが、遊びが大好きなため、しつけもかねて触れ合う時間を多く作ってあげる必要があります。
また、友好的な犬種であるため、早い時期から周りの人や犬に対して社会性を持てるようにしつけてあげることで楽しみが増える可能性が高いです。
ボロニーズの飼い方(日常の世話)について
一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう
長時間の運動や、外遊びなどは必要のない犬種です。
しかし、友好的で甘えん坊な性格のボロニーズとは、一緒に室内で遊ぶなどのスキンシップの時間を作ってあげることが必要です。
愛玩犬としての歴史もあり、しつけやすい犬種ではありますが、信頼関係を築くためにも、遊ぶ時間を多く作ってあげると良いでしょう。
関節に負担のかかりにくい環境づくりを
関節のトラブルが起こりやすい犬種です。
陽気な性格もあり、室内で遊ぶことも多いでしょう。
フローリングの滑りやすい床などは関節に負担がかかりやすいため、注意が必要です。
関節に負担のかかりにくいようにマットを敷くなどの環境への配慮をしてあげてください。
ボロニーズの歴史・起源について
古くから王朝で愛されていた犬種です
マルチーズやビションフリーゼと共通の祖先を持つとされ、原産国のイタリア・ボローニャ地方から名付けられたボロニーズは、王族貴族のペットとして愛され、贈り物として献上されることの多い犬でした。
献上された王族はイタリアにとどまらず、ベルギーやオーストリア、フランスやロシアなどヨーロッパの周囲の国々に広まりました。
そのことは当時の絵画などにもボロニーズが描かれており、愛されていたことがわかります。
世界への広がり
多くの純血種は、戦時中に頭数も減少し、種の存続の危機に瀕しましたが、ボロニーズは貴族から愛されていたこともあり、戦禍の中でも大切に飼育され続けました。
戦後イタリアの繁殖家により頭数を増やし、貴族だけでなく一般家庭でも愛されるような犬種へと変わりました。
そしてアメリカやイギリスへ輸出され、ドッグショーへも出陳するようになりました。
ボロニーズの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
小型犬に多い膝蓋骨と呼ばれる膝関節にある小さな骨の脱臼する病気や大腿骨頭と呼ばれる股関節の部分の病気のレッグペルテスなどが起こりやすいとされています。
歩き方や座り方などが普段と違うことや、犬自身が痛みや違和感を感じて気にすることなどでわかることが多いです。
変化を感じたら受診をしましょう。
この病気の場合、体重増加やすべりやすい床による関節への負荷は状態をより悪くさせます。
負担を軽減できるよう、肥満は予防して、すべりにくい床材の使用などの生活環境の工夫をしてあげてください。
垂れ耳に起こりやすい外耳炎に注意しましょう
暑くて湿度の高い夏場は、垂れ耳のせいで耳の中が蒸れてしまい、細菌繁殖などが起こって外耳炎につながる可能性があります。
こまめに耳の中のチェックを行い、汚れが増えたり、匂いが変わるようであれば治療が必要なケースが多いです。
定期的な耳の掃除などのケアも欠かせません。
ボロニーズの価格相場について
40万円から60万円くらいの価格になります
珍しい犬種であるため、小型犬ですが価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
獣医師から見たボロニーズを飼う際のアドバイス
こまめなお手入れを
垂れ耳が外耳炎につながりやすいため、早期発見のためにも、こまめなチェックやお手入れが大切です。
定期的なトリミングで被毛の管理を行なう必要の犬種ですが、豊富な被毛のため、家庭でもこまめなブラッシングや、汚れた口周りや目周りのふきとり、汚れたらシャンプーを行うなどのお手入れが必要です。
スキンシップの一環として、シャンプーや耳掃除をしながら、状態のチェックをすることで病気の早期発見につながります。
食事の管理を行なってあげましょう
膝や股関節などの疾患が多い犬種です。
肥満は関節への負荷を増やし、症状を悪化させる恐れがあります。
肥満の状態での運動は、さらに関節の負荷をかけてしまうため、ダイエット方法として適切ではありません。
基本的には食事による体重管理が管理が必要です。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう
ボロニーズの飼育チャートについて
小型犬種で要する散歩時間などは少ないですが、被毛のケアや室内でもスキンシップの時間などはかけてあげる必要がある犬種です。
しつけは性格面からも行いやすい傾向があると思いますが、初心者の飼い主さんだと、犬にかける時間も必要で難しく感じる場合があるかもしれません。
犬との生活の経験があって、より絆を深められる犬種を求めている飼い主さんには適した犬種と言えるでしょう。
初心者 | 3 初心者にはやや飼いづらい |
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しつけ | 6 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 6 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
散歩 | 7 必要な散歩量はやや少ない(10分以内) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 6 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
におい | 5 臭いは普通程度 |