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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

甲斐犬の特徴について

原始的な犬の特徴を兼ね備えた犬種です

柴犬や秋田犬などの日本犬種は他にもいますが、甲斐犬は中でも人の手の加わらない原始的な犬の特徴を多く持つ犬種と言われています。

尖った強靭な口周り、立った耳、太くたくましい首、尾の形状、大きすぎず小さすぎない大きさなどが原始的な犬の形態と言えます。

体型も筋肉質で引き締まっており、野生的な特徴をしています。

短毛ですがダブルコートの被毛を持っています

甲斐犬はダブルコートと呼ばれる2層の被毛を持っています。

オーバーコートと呼ばれる表層に生える被毛は真っ直ぐな特徴を持って、アンダーコートと呼ばれる体に沿って生える被毛は柔らかく密に生える特徴を持ちます。

成長するにつれ目立つようになるトラ柄の模様も特徴的です。

甲斐犬の性格について

飼い主さんに対して忠実に接します

警戒心の強さから、飼い主さんにのみ忠実に接することのできる犬種と言われています。

信頼関係を築くまでに時間がかかる可能性は高いですが、より良い関係が築けると素晴らしいパートナーとなるでしょう。

警戒心が強く慎重な一面も

警戒心が強く慎重な一面も持っています。
とても繊細な感覚を持っているので、小さな音の変化や環境の変化に対して警戒することもあります。

他人に対しても慎重な部分があり、ペットらしさとは違って本能的な部分が残る犬種であるため、恐怖などから攻撃に変わってトラブルにつながることもあるため、日常生活の身のまわりの音に対して慣れるようにしたり、パニックになった時に制御できるように普段からしつける必要があります。

甲斐犬の飼い方(日常の世話)について

適切な運動量を保ちましょう

筋肉質な体形を持ち、体力のある犬種です。

広い場所での運動や、30分から1時間程度の少し長めの散歩などの発散の方法を考えてあげてください。

また、関節への負担を軽減するためにも肥満を予防すると同時に、後肢などの筋肉量を維持することも大切です。

しつけを適切に行いましょう

攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心も強く野性的な一面を持つため、周囲の人や犬を攻撃してしまった場合はトラブルになる可能性が高いです

犬の特性や性格を理解し、適切なしつけを行ない制御できるようにしましょう。

周囲とのトラブルを予防すべく、飼い主さんが制御できるよう甲斐犬と充分な信頼関係を築くことが大切です。

甲斐犬の歴史・起源について

起源は古いです

起源は1700年代頃とされています。

現在の山梨県である山岳地帯の甲斐地方で作出固定されました。

祖先となる犬は紀元前から甲斐地方で生息していた中型犬と言われています。
集団で生息しており、他犬種を近づけないことから純血が保たれたという説があります。

猟犬としての活躍

家庭犬ですが、人間と一緒に生活する中で、優れた身体能力から猪や鹿狩りに用いられてきました。

現在も猟犬として活躍する個体もいます。

1930年代に天然記念物として認められました。

甲斐犬の気を付けたい病気について

皮膚トラブルに注意が必要です

他の日本犬種と同様アトピーなどを含め皮膚トラブルも多い犬種です。

一般的な皮膚トラブルだけでなく自己免疫疾患が関連する皮膚疾患も起こりやすいとされています。

換毛期には被毛の抜ける量も多くなるため、こまめに皮膚のケアをしながら早期に皮膚の変化に気付けるよう心がけましょう。

耳のトラブルに注意が必要です

皮膚のデリケートさを持つ犬種であるため、同様に耳の皮膚部分のデリケートさもあり、トラブルにつながりやすい傾向があります。

皮膚や被毛のチェックと併せて、耳のケアや痒がる行動が無いか観察することで、耳のトラブルに早期に気付ける可能性が高いです。

甲斐犬の価格相場について

15万円から25万円くらいの価格になります

中型犬であるため高めの価格と言えるでしょう。
日本国内では飼育頭数が少ない犬種ということも理由の一つに関係しています。

血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。

ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的

ペットショップで出会える可能性は低い犬種です。

繁殖を行っているブリーダーも人気犬種と比較すると少ないです。

繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。

獣医師から見た甲斐犬を飼う際のアドバイス

夏場の暑さは苦手な傾向があります

豊かな被毛に覆われているので、寒さには強くても、夏の暑さは苦手な傾向があります。

夏場の室内は、低めの温度設定をし、湿度にも気をつけて涼しく過ごさせるようにしましょう。

中型犬であるため、外での飼育を検討する飼い主さんもいると思いますが、熱中症の危険があります。
室内での温度管理の上での飼育がおすすめです。

被毛や皮膚のケアをこまめに行いましょう

比較的抜け毛が少ない犬種といわれていますが、換毛期には毛が抜けるので、こまめなブラッシングが必要です。

換毛期以外も定期的なブラッシングで、皮膚トラブルを防ぎましょう。
皮膚のデリケートな個体が多い犬種でもあるため、ブラッシングの際に合わせて皮膚の状態のチェックを行えると安心です。

甲斐犬の飼育チャートについて

性格が警戒心も強く、飼い主さんに忠実ですがドライな一面もあり、距離感をつかむのが難しい犬種です。

甲斐犬の特性を理解して、併せてあげられる飼い主さんに向いている犬種と言えるでしょう。

お手入れなどは長毛の犬種などと比較すると、必要な時間は少ないかもしれませんが、散歩やしつけなど犬のためにかける必要な時間は多く、初心者の飼い主さんにとっては大変に感じられる部分が多い可能性が高いです。

初心者  1 初心者には非常に飼いづらい
しつけ  1 しつけは非常に難しい
お手入れ  4 お手入れのし易さは普通程度
気性  2 気性はやや荒い
多頭飼育  2 多頭飼育はやや難しい
散歩  1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  4 抜け毛の量は普通程度
吠え方  2 やや吠える
におい  5 臭いは普通程度
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