イングリッシュトイスパニエルの特徴について
キャバリアキングチャールズスパニエルを作出する際にもとになった犬種です
容姿を見てみると、キャバリアキングチャールズスパニエルによく似ていることがわかります。
キャバリアキングチャールズスパニエルを作出する際に元になった犬種であるため、イングリッシュトイスパニエルの容姿の特徴を受け継ぎました
比較すると、イングリッシュトイスパニエルの方が小型でマズルが短いことが特徴的です。
別名キングチャールズスパニエルとも呼ばれます。
短頭種であることが特徴的です
スパニエルと聞くと、キャバリアキングチャールズスパニエルやコッカースパニエルからマズルが長い姿を想像しがちですが、イングリッシュトイスパニエルは短頭種であるため、丸く平たい顔と短い鼻が特徴的です。
そのため、短頭種に起こりやすいトラブルにも気を付けなければなりません。
イングリッシュトイスパニエルの性格について
明るく穏やかな性格です
慣れない人に対して、積極的に触れ合えるような友好的さには満たないですが、家族や知っている人に対しては明るくふるまえる個体が多いです。
室内でも穏やかに過ごせる犬種です。
愛情深い一面を持ちます
古くから愛玩犬として飼育されているように、上手に信頼関係が築けると、愛情深く接してくれます。
甘えん坊な性格でもあるので、家庭で飼い主さんとゆっくり過ごすことを楽しめる子が多いです。
若齢のころから社会性を持たせることで、飼い主さん以外の人や動物にも慣らすことができる可能性が高いです。
イングリッシュトイスパニエルの飼い方(日常の世話)について
被毛や皮膚を清潔にする習慣を
優雅な被毛を持ちますが、活発さのために被毛や垂れた長い耳を汚しがちです。
こまめにシャンプーをして被毛や皮膚を清潔に保ったり、耳の部分にはスヌードと呼ばれるカバーのようなものを装着するなどして汚れを防いであげましょう。
皮膚トラブルになりやすい性質のため、ブラッシングなどの日常的な手入れをこまめにしながら皮膚チェックを行ってあげることが大切です。
肥満から起こる病気に注意
食事量の管理を行うことで肥満を予防する必要があります
肥満になると、小型犬であるため関節への負荷が増えたり、脂肪による気管の圧迫などで呼吸器への負担につながる可能性が高くなります。
病気の予防のためにも、食事量の管理、肥満の予防は大切です。
イングリッシュトイスパニエルの歴史・起源について
17世紀のイギリス王朝で寵愛を受けました
17世紀のイギリスでチャールズ一世から寵愛を受けたとされています。
美術品に描かれていることから、出現はさらに100年ほどさかのぼる可能性が高いです。
当時はマズルの長い姿であったことがわかっています。
マズルの短い犬種の人気とともに変化しました
19世紀になり、東洋から狆などのマズルの短い犬種が輸入されたことがきっかけで、人気が高まりました。
そのため、イングリッシュトイスパニエルもマズルの短い犬種との交雑を行うことで、より当時好まれたマズルの短い姿になったとされています。
イングリッシュトイスパニエルの気を付けたい病気について
皮膚トラブルに注意が必要です
脂分泌のバランスの乱れによる脂漏症やデリケートな皮膚の性質による皮膚炎などの皮膚トラブルに注意が必要です。
皮膚トラブルの予防及び疾患の早期の発見のために、こまめな皮膚のケアが大切です。
トリミングサロンでの被毛のケアに合わせて、自宅でもシャンプーが出来る習慣が作れるとより安心です。
耳の病気に注意
垂れた耳により湿度の高い時期の蒸れや脂っぽくなることで起こる外耳炎や、さらに波及すると内側の部分で起こる中耳炎や内耳炎などに進行することがあります。
耳のケアを定期的に行うこと、湿度の高い時期はヘアバンドなどで耳を持ち上げて通気を良くすることや、首を振ったり耳を気にするなどの変化が見られたら受診するよう心がけるなどすることで悪化することを防げます。
イングリッシュトイスパニエルの価格相場について
40万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であることもあり、中型犬ですが、価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、珍しい犬種であるため、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
国内での繁殖がほとんど行われていない犬種であるため、海外からの輸入などに協力してもらえるブリーダーを探す必要がある可能性が高いです。
その場合、手続きや空輸などの費用も生体の費用だけでなく発生することが多いです。
獣医師から見たイングリッシュトイスパニエルを飼う際のアドバイス
被毛や皮膚のケアをこまめに行いましょう
脂分泌のバランスが乱れ、脂漏症などのトラブルになることや、耳も垂れているため通気が悪くなって外耳炎を起こしたりしやすい犬種です。
被毛も長く豊かですが、お手入れをせずにいると清潔に保てず、皮膚のトラブルにつながることもあります。
ケアをしながら皮膚チェックも行なう習慣がついていると、変化があった時に早期発見ができます。
環境を充分に整えてあげて
短いマズルの特徴などで夏場は特に熱中症のなりやすさや呼吸器のトラブルなどで体に負担がかかることが多いです。
小さな変化に気付けるよう普段から気を付けることや、過ごしやすいように室温や湿度を整えてあげるよう気を付けてあげてください。
イングリッシュトイスパニエルの飼育チャートについて
性格は穏やかで愛情深く、聡明な犬種でもあるため、しつけや社会化を行う上で初めて犬と生活する飼い主さんでも信頼関係は築きやすい可能性が高いです。
小型で運動量も多くは必要としないため、居住スペースが限られている場合でも飼育しやすい犬種と言えます。
被毛や皮膚のケアや、短頭種のために行わねばならない温度や湿度の管理が大変に感じる場合があります。
初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
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しつけ | 8 しつけはかなり簡単 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 8 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 8 必要な散歩量はやや少ない(1日おき) |
病気 | 3 病気にはやや弱い |
抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
吠え方 | 5 吠え方は普通程度 |
におい | 4 臭いは普通程度 |