アフガンハウンドの特徴について
視覚ハウンドと呼ばれる視力に優れた犬種です
アフガンハウンドは視覚ハウンドとも呼ばれる視力で狩猟を行う犬種です。
そのため優れた視力を持っており、視覚の広さや遠方のものを見つける視力の良さなどが特徴とされています。
優雅な容姿が特徴的です
豊かな被毛や、すらっと長い四肢が特徴的です。
猟犬として活躍した歴史からもわかるように、優れた運動能力を持っています。
豊かな長い被毛は美しいですが汚れなどから、皮膚トラブルやもつれの原因になるため、こまめなブラッシングやシャンプー時はきちんと乾燥させることなどが大切です。
アフガンハウンドの性格について
マイペースでおっとりとした性格です。
大型の猟犬ですが、室内でも穏やかに過ごせる性格です。
人などに対して興奮を示すことは少なく、そのためゆっくりとした動きに優雅さや気品を感じる犬種と言えるでしょう。
マイペースですが狩猟でターゲットとなるような小動物などには興奮し、追いかけようとすることがあります。
頑固でプライドが高い一面も
自分の行動は自分で判断したいという独立心旺盛で束縛や強制を嫌う一面もあります。
プライドの高い一面も持つため、そうした気質を理解して、しつけをするときは根気よく行う必要があるでしょう。
アフガンハウンドの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
体格も大きく、高い運動能力を持つ犬種です。
室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
歩く時間を長くするだけでなく、思い切り広い場所で走る機会も定期的に設けてあげると発散も出来て理想的です。
また、高い運動能力を持ち、瞬発性なども優れています。
逃走なども気を付けながら運動しましょう。
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心や恐怖、興奮が攻撃に代わってしまう場合もあります。
その場合、身体能力も高い大型犬のため、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
アフガンハウンドの歴史・起源について
起源の古い古代犬です。
紀元前4000年頃にはシナイ半島にいたといわれる古代犬です。
アフガニスタンに渡った経緯ははっきりしていませんが、アフガニスタンの厳しい山岳地帯で長く猟犬として活躍してきました。
豊かな被毛はその地で生き抜くために、早く走れる身体能力は厳しい地域での狩猟のために発達したといえます。
猟犬からショードッグへ
気候の厳しい地域で生き抜くための被毛と、険しい山岳地帯での猟での活躍のために発達した肉体でしたが、イギリスに渡り品評会に出るようになって、改良が加えられました。
元々豊かな被毛は洗練された雰囲気に、たたずまいは力強さと威厳の両方を持ち合せた表情になりました。
アフガンハウンドの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、活発な犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください
耳のトラブルに注意
垂れた耳により湿度の高い時期の蒸れなどで起こる外耳炎に注意が必要です
耳のまわりも豊富な被毛に覆われています。
被毛の量の調節や、汚れそうなときはスヌードなどの耳のカバーで覆うことがおすすめです。
耳のケアを定期的に行うこと、首を振ったり耳を気にするなどの変化が見られたら受診するよう心がけるなどすることで悪化することを防げます。
アフガンハウンドの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
大型犬ということもあり、価格は高めと言えるでしょう。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
繁殖するブリーダーも限られます
繁殖を行っているブリーダーも人気犬種と比較すると少ないです。
大型犬ということもあり、繁殖するスペースも広く必要なため、郊外などの場所で繁殖をしていることも多いです。
価格の比較や個体の選択肢も他の犬種と比較して限定されてしまう傾向があります。
獣医師から見たアフガンハウンドを飼う際のアドバイス
被毛や皮膚のケアをこまめに行いましょう
優雅な被毛が特徴的です。
活発な犬種でもあるので、散歩時に被毛が汚れることも多くあります。
垂れた耳も愛らしいですが、夏場の暑い時期や、冬場の乾燥などで、皮脂の分泌のコントロールがしづらくなったり、雑菌が繁殖してトラブルの原因になることもあります。
皮膚や耳、目周りの汚れの除去などのお手入れはこまめに行ってあげてください。
皮膚トラブルが起こった際の早期発見にもつながります。
食事の管理をしてあげましょう
大型犬であるため食べる量は小型犬と比較すると多いですが、運動量や個体の体質や体格に適した量や質でない場合に、肥満につながる危険性があります。
肥満になると、四肢に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
関節の病気のなりやすさもある犬種であるため肥満は関節への負担は軽減する必要があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
アフガンハウンドの飼育チャートについて
運動量の多さや身体能力の高さから、発散のためにもたくさんの運動量を確保してあげる必要のある犬種です。
同時に体格も大きく、飼育するスペースも確保する必要があり、しつけの面でも信頼関係を築くためには犬種の特性を把握する必要のある犬種であるため、犬と向き合う時間を長くかけなければいけない可能性が高いです。
手入れに要する時間も多い犬種です。
そのため、初心者には難しく感じる場合もあるでしょう。
犬と向き合って、じっくりと信頼関係を築くことや、一緒にスポーツを楽しみたい飼い主さんには適した犬種です。
初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
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しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
気性 | 8 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 2 やや吠える |
におい | 5 臭いは普通程度 |