ハバニーズの特徴について
シルクのような被毛が特徴的です
シルクのようなふわふわとした被毛が特徴的です。
オーバーコートとアンダーコートの二層から成る被毛のつくりをしていますが、体表に沿って生えるアンダーコートの量は比較的少なく、抜け毛も他の犬種と比較するとあまり多くないとされています。
しかし、ふわふわとして柔らかい被毛のため、毛玉ができやすいです。
こまめなブラッシングなどのケアが必要となります。
都会の犬とも呼ばれる犬種です
もともと上流階級の貴族の愛玩犬として愛されていたこともあり、性格も愛玩犬向けの犬種です。
必要な運動量も多くなく、吠える声もあまり大きくないため「都会の犬」とも呼ばれるほど、都会での飼育にも向いている犬種と言われています。
ハバニーズの性格について
陽気で明るい性格です
誰に対してでも明るく友好的に接することが出来るのがハバニーズの特徴です。
小さな子にも友好的に接することが出来る犬種です。
愛情深さを持ち合わせているので、信頼関係を築くと良いパートナーとなり得ます。
賢さも併せ持っています
友好的で明るいだけでなく、賢さも併せ持っています。
聡明なため、しつけで社会性を持てるようにするだけでなく、教えられることが好きな性格もあるため、本来は愛玩犬ですが番犬としても容易にしつけられる犬種です。
スキンシップの一つとしてたくさんのことを教えてあげることで、社会性も持ち、友好的な長所を生かして家族以外の人や動物ともかかわりを持つことが可能です。
ハバニーズの飼い方(日常の世話)について
食事の管理を行なってあげましょう
膝の関節などの疾患が多い犬種です。
肥満は関節への負荷を増やし、症状を悪化させる恐れがあります。
肥満の状態での運動は、さらに関節の負荷をかけてしまうため、ダイエット方法として適切ではありません。
基本的には食事による体重管理が管理が必要です。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう
長時間の運動や、外遊びなどは必要のない犬種です。
しかし、友好的で甘えん坊な性格のハバニーズとは、一緒に室内で遊ぶなどのスキンシップの時間を作ってあげることが必要です。
愛玩犬としての歴史もあり、しつけやすい犬種ではありますが、信頼関係を築くためにも、遊ぶ時間を多く作ってあげると良いでしょう。
ハバニーズの歴史・起源について
上流階級の貴族の愛玩犬として親しまれた犬種です
祖先犬は地中海西端地域で産出され、スペイン並びにイタリアの沿岸地域で発展していったとされています。
その後イタリア人の船長によってキューバに持ち込まれ、改良が加えられた犬種と言われています。
キューバでは上流階級の貴族のみが愛玩犬として手に入れることができ、庶民には親しむことのできない犬種でした。
絶滅の危機を超えて世界へ広がりました
その後、ヨーロッパへの輸出もありましたが、第二次世界大戦やキューバでの革命のため頭数は減り、絶滅の危機を迎えます。
残った数頭がアメリカへ持ち込まれ、他の犬種などと交配をすることで危機を免れ、現在に至ります。
このような経緯により、現在では飼育頭数はキューバよりもアメリカの方が多いと言われています。
ハバニーズの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
小型犬に多い膝蓋骨と呼ばれる膝関節にある小さな骨の脱臼する病気などが起こりやすいとされています。
歩き方や座り方などが普段と違うことや、犬自身が痛みや違和感を感じて気にすることなどでわかることが多いです。
変化を感じたら受診をしましょう。
この病気の場合、体重増加やすべりやすい床による関節への負荷は状態をより悪くさせます。
負担を軽減できるよう、肥満は予防して、すべりにくい床材の使用などの生活環境の工夫をしてあげてください。
皮膚や耳のトラブルに注意
被毛の多さから、暑くて湿度の高い夏場は、耳の中が蒸れてしまい、細菌繁殖などが起こって外耳炎につながる可能性があります。
こまめに耳の中のチェックを行い、汚れが増えたり、匂いが変わるようであれば治療が必要なケースが多いです。
定期的な耳の掃除などのケアも欠かせません。
また、目周りの皮膚も被毛により、細菌繁殖が起こりトラブルにつながる場合もあります。
涙や目やになどをこまめにケアし、変化があったら速やかに受診のうえ、治療をするようにしましょう。
ハバニーズの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であるため、小型犬ですが価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
獣医師から見たハバニーズを飼う際のアドバイス
過ごしやすい環境を整えてあげましょう
起こりやすい病気の一つである膝蓋骨脱臼はフローリングなどの滑りやすい床材は関節に負担がかかるため、適していません。
滑り止めのマットを敷いたり、ジャンプを必要とする家具への昇降などは負担を軽減するスロープを作るなどの過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
被毛や皮膚のケアをしっかりしてあげましょう
ふわふわとしていて毛玉になりやすい被毛であるため、被毛や皮膚を定期的にチェックをする必要があります。
毛玉は運動性を低下させるだけでなく、皮膚トラブルの原因になるため、サロンでの被毛のお手入れだけでなく、自宅でもこまめにシャンプーを行い清潔に保つよう心がけましょう。
ケアをしながら皮膚チェックも行なう習慣がついていると、変化があった時に早期発見ができます。
ハバニーズの飼育チャートについて
都会の犬とも呼ばれるほど、運動量の少なさや、吠えることの少なさから飼育しやすい犬種と言われています。
友好的で愛情深く、かつ聡明な犬種であるためしつけのしやすさなどもあります。
初心者でも向き合いやすい犬種ですが、定期的なトリミングやこまめなブラッシングなど被毛や皮膚のケアがこまめに必要で欠かせません。
一緒に過ごす時間を設け、手間をかけることが苦にならない飼い主さんであれば、良いパートナーになり得る犬種です。
初心者 | 7 初心者でもかなり飼いやすい |
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しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 7 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
散歩 | 8 必要な散歩量はやや少ない(1日おき) |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 6 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 8 あまり吠えない |
におい | 5 臭いは普通程度 |