オホサスレスの特徴について
深く輝く青い目が特徴の猫です。
オホサスレスの特徴は何といってもその青い目です。
ライトブルーからダークブルーに深く輝くその目の美しさが際立つ猫で、その名前もまたスペイン語で「青い目」を表します。
「Ojos Azules」と表記するため、オホース・アズーレス、オホス・アズレスとも呼ばれることがあります。
猫の青い目は通常は白い被毛あるいはシャムのようなポイントカラーなど、特定の毛色でしか見られません。
それは目の色を決める遺伝子が毛の色の遺伝子と関連しているためです。
しかしオホサスレスでは毛の色と関係なく青い目の猫が生まれます。
こちらもまた目の色の遺伝子が関連していますが、毛色とは関係なく優性遺伝によって受け継がれ子猫が青い目となります。
体格は中型で体重は3~6kgほどです。
頭はやや丸みのある三角形で、眼の色はライトブルーからダークブルーなどの深みのあるブルー系です。
被毛は短毛と長毛があり、あらゆる毛色が認められていますが、他の青い目の猫種と区別するために口元、手足、尻尾の先に白いスポットが入っている個体が好まれます。
また全身白い毛色で青い目の個体は以前から存在しており、オホサスレスかそうでないか区別が難しいため好まれません。
オホサスレスは新しく、まだ個体数の少ない猫種です。
これから健康なオホサスレスを育種していく過程の中で、身体的な特徴にはまだまだ変化が起こる可能性もあります。
オホサスレスの性格について
活発で人懐こい猫です。
オホサスレスは人懐こくて甘えん坊な愛情深い猫です。
また非常に活発で運動が大好きですので、運動できる環境を整えてあげると良いでしょう。
時間のある時にはおもちゃで遊んであげるとより仲良くなれます。
少し繊細な面もあります。
少し繊細で初めて会う人をよく観察して判断するところもあり、知らない人が急に近づいたり、驚かされたりすることは苦手です。
猫自身のペースに合わせて遊びながら距離を縮めると良いでしょう。
オホサスレスの飼い方(日常の世話)について
活発に運動します。
オホサスレスは活発な猫でよく遊びますので、走り回れるスペースを確保したり、上下運動できるようにキャットタワーなどを設置してあげると良いでしょう。
また飼い主さんと遊ぶのも大好きです。
時間のある時はたっぷり遊び相手をしてあげましょう。
被毛のお手入れは容易です。
オホサスレスの被毛は短毛から長毛まで様々ですが、被毛のお手入れはそこまで難しくありません。
週に2~3回ブラッシングしてあげるだけでも十分です。
特別汚れることがなければこまめなシャンプーなども必要ありません。
毛の生え変わりの時期だけは少しこまめにブラッシングし、シャンプーで抜け毛を取り除いてあげると良いでしょう。
オホサスレスの歴史・起源について
突然変異によって誕生した青い目の猫と考えられています。
オホサスレスの始まりは、1984年アメリカで発見された青い目の猫です。
その猫はトーティシェルの被毛には珍しく青い目を持つメスの猫でした。
その猫が後に子供を産んだところ、生まれた子猫はすべて青い目をしており、交配したオス猫は青い目ではなかったことから、この青い目の遺伝子は優性遺伝する形質であると考えられ、育種が始まりました。
しかし青い目同士の掛け合わせを行うと頭蓋骨の形成に異常が生じ、死産となってしまうことが多いため、青い目以外の猫と掛け合わせることが鉄則とされています。
つまり交配によって青い目の子猫が生まれる確率は1/2と低いため、なかなか繁殖に参加するブリーダーの数が増えず、現在も世界的に個体数の少ない猫です。
1991年にはTICAに公認されています。
日本での知名度はまだ低く、とても希少な猫種です。
オホサスレスの気を付けたい病気について
品種特有の疾患はまだ報告されていません。
オホサスレスの歴史はまだ浅く、オホサスレス特有の病気は特に報告されてはいません。
青い目の猫(特に白猫)では、生まれつき聴覚障害や斜視を抱えていることが多いとされていますが、オホサスレスではそのような障害はありません。
しかしまだブリーダーも少なく個体数自体が少ないため、これから繁殖が広まる中で新たに疾患が見つかる可能性もあります。
体調に異変を感じたらできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。
青い目同士のかけ合わせは死産のリスクが高まります。
深く輝く青い目が魅力的なオホサスレスですが、青い目同士での掛け合わせを行うと、頭蓋骨の形成に異常をきたして死産となってしまうことがあります。
シャムなどの青い目の猫とのかけ合わせも同様です。
そのため、交配には青い目同士のかけ合わせは避けるようにしなければならず、子猫が青い目になる確率は1/2のため、なかなか個体数が増えないといわれています。
オホサスレスの価格相場について
輸入が必要になるため高額になることが予想されます。
オホサスレスはとても希少な猫で、日本のペットショップやブリーダーが販売しているという情報はありません。
入手するためには海外から輸入する必要がありますが、青い目の子猫が生まれる可能性は1/2であることから世界的にもまだ飼育頭数は少なく、入手は非常に困難と考えられます。
価格の相場は不明ですが、猫の価格に加えて輸入にかかる輸送費や輸入代行業者への仲介料などが加算され、高額になることが予想されます。
獣医師から見たオホサスレスを飼う際のアドバイス
飼育頭数の少ない希少猫のため、わかっていない部分も多い猫です。
オホサスレスは世界的に希少な猫で、日本での飼育頭数は把握できていませんが非常に少ないと想像されます。
そのため、日本の高温多湿な気候が飼育環境として合っているのかどうかなど、よくわかっていない部分が多い猫とも言えます。
温暖な気候の春や秋はあまり神経質にならなくていいと思いますが、猛暑が増えつつある夏や、寒さが厳しい地域での冬の過ごし方には少し気を付ける必要があるでしょう。
室内飼育を行うことが基本ですが、室内であっても暑すぎない・寒すぎない程度の環境温度の調整を行い、また室内でも十分運動できるような環境を整え、心身ともに健康に過ごせるように配慮してあげましょう。
また体調の変化がみられた場合にはできるだけ早く病院を受診しましょう。
オホサスレスの飼育チャートについて
初対面の人に対しては少し慎重な行動をとることがありますが、一度信頼関係ができれば人懐こく愛情深い猫です。
かといって飼い主さんへの依存心が強すぎるわけでもありませんので、適度な距離間で自由に過ごしてくれる子も多いようです。
飼育頭数が少なく、日本では入手が難しい猫です。
初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
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しつけ | 6 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
気性 | 6 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
運動量 | 2 運動量はやや多い |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 7 抜け毛はかなり少ない |
鳴き方 | 7 あまり鳴かない |
におい | 7 あまり臭いがない |