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執筆獣医師:齋藤厚子先生
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

ソコケの特徴について

細身で筋肉質、クラシックタビーの模様を持つ猫です。

ソコケはアフリカのケニアで自然発生した猫です。
少し硬めの短毛に覆われた体には、特徴的な渦巻き模様のクラシックタビー(アフリカンタビーとも呼ばれる)が現れており、アラビアンワイルドキャットを祖先に持つのではないかとされています。

体は中型でスレンダーですが筋肉質で、脚も尾もすらりと細長く、前足よりも少し長い後ろ足のつま先で歩くような歩き方も特徴の一つです。

頭はやや丸みのあるくさび型で、体に対して小さめです。
目は大きくアーモンド型をしており、色はアンバーから淡いグリーン、耳は中くらいからやや大きめで直立しています。

被毛は短毛、密に生えたシングルコートで手触りはやや硬めです。
毛は一本の毛に3~4色の縞模様になっているティッキングがみられ、ベースとなる毛色はブラウンのクラシックタビーが特徴です。

ソコケにはその品種としての誕生の経緯と体の特徴から、古来の特徴を保持している「オールドライン」と、古来の特徴が改良された「ニューライン」の2つが存在します。
オールドラインの方が体が引き締まり筋肉質で、尾も鞭のように細く硬いのですが、ニューラインではこのような特徴が少し薄まっている傾向が見られます。
またオールドラインはポインテッドの遺伝子も持つため、四肢の先や頭、顔などの毛色が他の部分より濃い色のポインテッドタビーの子猫が生まれることもあるようです。

世界的に希少な猫ですが、アメリカやヨーロッパで人気が上昇中の猫です。

ソコケの性格について

知的で遊び好きな人懐こい猫です。

ソコケは生まれながらにして人懐こく、人と一緒にいるのが好きな猫です。
一人ぼっちでいることは苦手ですが、だからと言って飼い主さんに依存心が強いわけでもなく、程よい距離感で暮らすことができる猫です。
子供や他のペットともうまく付き合うことができます。

非常に知的なためしつけには苦労することはありません。
順応力も高く、新しい環境にも比較的すぐ慣れます。

遊びが大好きでよく遊ぶ猫です。

ソコケの飼い方(日常の世話)について

被毛のお手入れは容易です。

ソコケの毛は密に生えていますが、非常に短いシングルコートで毛がもつれることはほとんどありません。
時々ブラッシングしてあげるだけで十分なので、被毛のお手入れは非常に容易です。

シャンプーは汚れたとき以外は特に必要ありませんが、水を怖がらない個体が多いためあまり苦労しないようです。

運動量は多めです。

遊び好きなうえに筋肉質な体を持つソコケは身体能力が非常に高く、運動量も多めです。
できれば走り回れる広いスペースを確保し、上下運動できるようにキャットタワーなどを設置してあげると良いでしょう。

ソコケの歴史・起源について

ケニアのギリアマ族とともに暮らしていた猫です。

ソコケはアフリカのケニアの沿岸部に広がるアブラコ・ソコケ・フォレスト国定保護区周辺が原産です。
そこで暮らすギリアマ族の居住地域付近で暮らしていた猫でした。

品種として確立するきっかけとなったのは1978年、イギリス人のジェニ・スレイターがケニアにある自分のココナツ農園に現れた数匹の子猫のうち2匹を連れて帰り飼い始めたことでした。
この猫たちは交配して子猫を生み、その子猫達はジェニの友人によってデンマークやイタリアに送られ、徐々にヨーロッパで広まりソコケのオールドラインの基礎となりました。

ソコケが広く知られるようになってから、同じくイギリス人のジーニー・ノッカーはソコケについて調査をはじめ、新たにケニアで見つけたソコケの子猫を交配させました。
この子猫達はすでにヨーロッパにいたソコケのブリーダー達の元に渡り、ソコケの遺伝子プールの拡大に一役買います。
こうしてジーニーが繁殖させたソコケの子孫は後にニューラインと呼ばれるソコケの基礎となりました。

さらに数年後、ソコケはアメリカにわたりTICAにも認定されました。

一方でケニアのギリアマ族と暮らしていた野生のソコケは絶滅が危惧される状態にあるとされています。

ソコケの気を付けたい病気について

品種特有の病気は報告されていません。

ソコケはもともと自然発生した猫で、品種としての育種の段階でも遺伝子のプールを広げつつ健全な猫の繁殖を意識して育てられてきた猫種のため、現在は品種特有の疾患は報告されていません。

基本的には病気に強い猫と考えられていますが、猫が一般的に発症しやすい尿路疾患や中高齢期の腎臓病などには他の猫と同様に注意が必要でしょう。
排尿状態や食欲の変化、飲水量の増加など、体調の変化が感じられたらすぐに病院を受診するのはもちろんのこと、定期的に健康診断を受けておくことをお勧めします。

ソコケの価格相場について

海外からの輸入が必要になります。

ソコケは日本ではまだあまり知られていない猫種で、世界的にもブリーダーの少ない希少な猫です。
日本で販売しているペットショップやブリーダーの情報はありません。

そのため入手方法は海外から輸入するしかありませんが、個人で探すことはなかなか難しいため、猫の輸入を行っている動物の輸入代行業者などを経由して行うことが多くなるでしょう。

詳細な価格は不明ですが、猫の生体価格に加え、輸入にかかる輸送費や輸入代行業者への仲介料などが加算されるため、高額になることが予想されます。

獣医師から見たソコケを飼う際のアドバイス

原産国との気候の違いに気を付けましょう。

ソコケがどれくらい日本で飼育されているのか把握しきれていないため、日本という環境がソコケの生活環境として適しているかどうかはわかりません。
しかし原産国であるケニアと日本の気候はあまりにも異なります。

ソコケは寒さに弱いとも言われていますので、特に冬に雪が降るような地域での飼育にはあまり向いていないと考えられます。

室内飼育することが基本ですが、秋から冬季間の寒さに対する対策はしっかりと行ってあげる必要があります。

水を怖がらないことが多いため気を付けましょう。

ソコケは水を怖がらない個体が多く、川を泳いだりすることもあるといわれています。
そのため水場での不慮の事故を防ぐために、水を張った洗濯槽やお風呂には蓋をして近寄らせないようにする、水洗トイレにも自由にアクセスできないようにするなど対策を講じておくことが必要です。

ソコケの飼育チャートについて

人懐こく、子供や他のペットとも仲良くできる猫です。
少し鳴くことが多いですが声はあまり大きくないため、集合住宅でもあまり問題にはならないでしょう。
病気には強いですが、冬の寒さ対策は万全にしてあげる必要があります。
日本では入手が難しい猫種です。

初心者  6 初心者には普通程度の飼いやすさ
しつけ  9 しつけは非常に簡単
お手入れ  9 お手入れは非常に楽
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
運動量  1 運動量は非常に多い
病気  10 病気には非常に強い
抜け毛  9 抜け毛は非常に少ない
鳴き方  4 普通程度に鳴く
におい  8 あまり臭いがない
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