レイクランドテリアの特徴について
特徴的な被毛を持ちます
体表を覆うオーバーコートは針金状の直毛で覆われており、硬い手触りが特徴的です。
テリア種特有のプラッキングという古い被毛を抜く手法で、特徴的な被毛のごわごわとして毛質をを維持できるとされています。
定期的にプラッキングを行なうとより良いとされていますが、独特の手法であるため、一般的なトリミングサロンでは行われていない場合もあり、希望する場合には行われているサロンを事前に調べておく必要がある可能性が高いです。
小型犬ですがパワフルです
ヨーロッパで害獣駆除のために活躍していた犬種です。
活動的で体力もあり、パワフルです。
発散のためにも、毎日30分から1時間程度の散歩、定期的に広い場所で思い切り走ったり運動できる機会を作れると、より充実した生活を送れる可能性が高いです。
レイクランドテリアの性格について
陽気で明るく活発です
小型ですが、陽気で明るく、活発な傾向があります。
他の人や動物とは相性を選ぶ部分もありますが、飼い主さんなど信頼関係が築けると友好的に一緒に遊べる犬種です。
信頼している相手に対しては忠実に行動できます。
頑固で気の強い一面も
警戒心が強く気の強い一面も持っています。
勇敢な一面もあり、自分より体格の大きい犬種にも向かっていく場合もあります。
若齢の頃から、身の回りのものや人に社会性を持てるように適応させる努力が必要です。
自分に自信があり、自分で決めた通りにしようとする頑固な一面もあるため、しつけで飼い主さんがリードできるように関係性を築く必要があります。
レイクランドテリアの飼い方(日常の世話)について
テリアの性格を理解してあげましょう
テリア犬種特有の頑固さや、自分の意思の強さを持つため、しっかりしつけをして信頼関係を築けないと、飼育しづらいと感じることもある可能性が高いです。
独立心が強く、べたべたすることをそれほど好まないため、つかみにくい部分もありますが、信頼関係を築くことは可能です。
頑固さや意志の強さも賢さ故のものであることが多く、この賢さを利用して飼い主さんの生活に適応できるよう若齢の頃からきちんとしつけをしてあげましょう。
充分な運動をしてあげましょう
体を動かすことが大好きな犬種です。
発散のためにも充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り走ることが好きな犬種のため、ただ歩く散歩だけではなく、思い切り広い場所で走れる時間も作ってあげるとより良いでしょう。
良好な関係が築けると、飼い主さんに対しては愛情深く接することのできる犬種です。
一緒に体を使って遊ぶことできずなが深まる可能性が高いです。
レイクランドテリアの歴史・起源について
イギリスで発展した古い犬種です
イギリスのレイクランド地方で作出されました。
フォックスハウンドと呼ばれるキツネ狩りに使用する犬種がまだ作出されておらず、そのころレイクランドテリアが使用されていたとされています。
険しい岩場の山岳地帯でキツネ狩りをしやすいように、岩の隙間に入り込める細身のテリアになるように改良が加えられました。
犬種の固定と発展
19世紀になると、品種の改良及び固定が始まりました。
19世紀後半には品評会の参加が為され、ドッグショーにも出場するようになりましたが、その後第一次世界大戦を迎え、活動が注意されることになります。
終戦後20世紀になり、クラブは再結成され、犬種が発展して現在に至っています。
レイクランドテリアの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
活発な犬種のため、運動量も多いです。
小型犬に多い膝蓋骨脱臼という膝蓋骨と呼ばれる膝関節にある小さな骨の脱臼する病気や肩、ひじなどの関節のトラブルなどが起こりやすいとされています。
歩き方や座り方などが普段と違うことや、犬自身が痛みや違和感を感じて気にすることなどでわかることが多いです。
遺伝性の疾患に注意が必要です
レークランドテリアは血液の凝固機能に問題が起こるフォン・ヴィレブランド病という遺伝的な疾患に気を付ける必要があると言われています。
血液が固まりにくくなるため、程度が悪化すると、死につながる危険性もあると言われている病気です。
日常的に、体調の変化に気を付け、信頼できるかかりつけの先生を身近に探しておくことで、早期発見が出来る可能性があり、心強いでしょう。
レイクランドテリアの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であることや、小型犬ですが体格の大きい犬種であるため価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
日本国内でも飼育頭数が少ない犬種であるため、海外から輸入してもらう場合もあり得ます。
獣医師から見たレイクランドテリアを飼う際のアドバイス
食事の管理を行なってあげましょう
関節のトラブルが多く、運動量も多い犬種です。
肥満は関節への負荷を増やし、症状を悪化させる恐れがあります。
肥満の状態での運動は、さらに関節の負荷をかけてしまうため、ダイエット方法として適切ではありません。
基本的には食事による体重管理が管理が必要です。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
しっかり適応できるようにしつけをしてあげましょう
活発で、勇敢さや大きな犬に立ち向かえる気の強さなどテリア特有の性格を持つ傾向があります。
このテリアらしい性格もあって、他の犬や人とトラブルにつながることもあります。
テリアの性格は、飼い主さんでもなれるまでは難しく感じる場合もあるかもしれませんが、周りの環境に適応できるようにしつける必要があります。
何かあった時に飼い主さんが制御できるようにしつけることが大切です。
レイクランドテリアの飼育チャートについて
テリア犬種特有の気の強さや頑固さなどを持つ犬種であるため、関係性を築くためには犬の特性を理解して生活する必要があります。
特殊なお手入れなどの大変さなども含め、初心者には難しい犬種かもしれません。
小型犬ですが、体力のある犬種なので、一緒にアクティブに遊びたい飼い主さんには向いている犬種と言えます。
テリア犬種特有の性格ゆえのしつけづらさや一緒に体を動かしてあげる必要性から、犬に向き合う時間を要する犬種ですが、信頼関係が築けると良いパートナーになり得ます。
初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
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しつけ | 2 しつけはやや難しい |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 2 気性はやや荒い |
多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
病気 | 3 病気にはやや弱い |
抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
吠え方 | 2 やや吠える |
におい | 5 臭いは普通程度 |