ドラゴンリーの特徴について
主に中国に存在する縞模様の猫です。
ドラゴンリーは主に中国に存在する希少種です。
中国ではチャイニーズリーファ、リーマオ、リーファマオなどの別名でも親しまれ古くから中国国民に愛されてきた猫です。
体の大きさは中型、がっしりした長方形のボディは胸が広く、ずんぐりとして筋肉質です。
四肢もがっしりと力強く、尻尾の長さは胴体よりやや短めです。
頭は横幅に対してやや縦長で鼻が長く、両目の間がわずかにくぼんでいます。
アーモンド型の大きな目はグリーンが好まれますが、ブラウンやイエローも存在します。
耳は丸く、先端に房毛が生えています。
被毛は短毛で体に沿うようにびっしり生えています。
毛色と柄はブラウンのマッカレルタビーのみで、下腹部の毛は茶色がかった黄色い毛です。
毛の一本一本の付け根は黒で、先端に向かって淡い色やブラウンに変化するティックドタイプの被毛です。
ドラゴンリーの性格について
知的で穏やかな性格をしています。
ドラゴンリーは非常に知能が高く、しつけには苦労しません。
穏やかでのんびりとした性格をしており、他の猫や動物、小さな子供ともうまく付き合うことのできる猫です。
家族への愛情も深く、特に飼い主には従順です。
好奇心旺盛で狩りが得意です。
穏やかな反面、好奇心旺盛な一面もあり、特にネズミを捕るのが得意なことも中国で人気がある理由の一つとなっています。
ドラゴンリーの飼い方(日常の世話)について
被毛のお手入れは比較的容易です。
ドラゴンリーの毛は短毛なので、毛のお手入れはそれ程大変ではありません。
週に1~2回程度ブラッシングしてあげるだけでも十分です。
十分運動できる環境づくりをしましょう。
ドラゴンリーは穏やかな性格の猫ですが、運動も好きです。
運動不足になるとストレスが溜まってしまいますので、できれば走り回れるスペースを確保してあげ、上下運動できるようにキャットタワーを設置したり家具の配置を工夫してあげると良いでしょう。
ドラゴンリーの歴史・起源について
古代中国で自然発生した猫種とされています。
ドラゴンリーの詳しい起源は明らかになっていませんが、中国の古い民話にはドラゴンリーの様な猫が登場する話がいくつもあり、古くから中国に存在していた猫であることを物語っています。
そのため中国では古代に自然発生した種と認識されています。
しかしドラゴンリーは近年まで中国国外に出ることはほとんどなく、中国国内でも品種として認識されるようになったのは2001年に中国最大の猫種登録団体CAA が設立され、2003年に行われたキャットショーに登場してからです。
その後、キャットショーのアメリカの審査員である人物が2匹のドラゴンリーをアメリカに連れて行き、中国国外で初めてドラゴンリーを紹介しました。
それがきっかけで2010年、ドラゴンリーはアメリカでもCFAの公認を受けることができました。
ドラゴンリーの気を付けたい病気について
遺伝病などは報告されていません。
ドラゴンリーは自然発生した猫種と考えられており、遺伝性疾患などは特に報告されていません。
ストレス性の疾患に気を付けましょう。
ドラゴンリーはおっとりしていて我慢強い猫ですが、ストレスによる体調不良(脱毛や食欲不振など)が起こることがあるようです。
特に小さい子供にしつこく追い掛け回されたり、構われすぎることはその原因になりやすいため、適度に距離をとった付き合いができるように大人が子供をうまく誘導してあげるようにしましょう。
猫がゆっくりと休める場所を確保してあげることも大切です。
ドラゴンリーの価格相場について
日本では入手できない猫種です。
ドラゴンリーは主に中国国内にしか存在せず、中国以外ではアメリカに数頭いるのみです。
そのため、入手するためには中国から輸入する必要があります。
子猫の価格は10万円弱程度が多いようですが、輸入にかかる輸送費や輸入代行業者への仲介料などが加算されるため、20~30万円程度加算されることが予想されます。
獣医師から見たドラゴンリーを飼う際のアドバイス
寒さ対策をしてあげましょう。
ドラゴンリーは寒さが苦手なようです。
冬季の寒さが厳しい地域で飼育する場合には、寒さ対策をしっかりと講じる必要がありそうです。
ゆっくりとした成長に適したフードを選びましょう。
ドラゴンリーの成長はゆっくりで、成熟するまでに約3年かかるといわれています。
その間は良質なたんぱく質を十分に含んだ成長期に適したフードで健康的な成長を支えてあげましょう。
ドラゴンリーの飼育チャートについて
穏やかな性格で知性的な飼いやすい猫です。
飼い主さんに従順な愛情深い猫ですが一人で過ごすことも割と平気なため、お留守番も上手にしてくれます。
他のペットや小さい子とも一緒に暮らせますが、我慢させすぎないように気を付けましょう。
初心者 | 9 初心者でも非常に飼いやすい |
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しつけ | 9 しつけは非常に簡単 |
お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
気性 | 9 気性は非常に穏やか |
多頭飼育 | 9 多頭飼育は非常にし易い |
運動量 | 4 運動量は普通程度 |
病気 | 9 病気には非常に強い |
抜け毛 | 7 抜け毛はかなり少ない |
鳴き方 | 5 普通程度に鳴く |
におい | 8 あまり臭いがない |