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執筆獣医師:齋藤厚子先生
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

アメリカンキューダの特徴について

エジプシャンマウに似た特徴を持つアメリカの猫です。

アメリカンキューダの特徴は腹部とひじの後ろに皮膚のひだがあることで、この特徴はエジプシャンマウによく似ています。
このひだがあることで走る時の足の可動域が広くなるため、走るスピードが速くなり、ハンティング能力が非常に高い猫です。

体格はおおむね中型ですが、個体差が大きく、体重も2.5~6kgと比較的開きがあります。

被毛はダブルコートですがアンダーコートは非常に少なく、シングルコートのように滑らかで美しい光沢があります。
毛色は最も多いのはグレーですが、ホワイト、ブラウン、ブラック、レッド、クリーム、チョコレート、シルバー、チンチラ、ゴールデンなどあらゆるカラーやパターン(柄)が認められています。
目の色も毛の色に準じて様々な色があります。

アメリカンキューダの性格について

活発でよく運動します。

アメリカンキューダはネズミ捕りをしていた猫のため、非常に活発で運動能力も高い猫です。
運動が大好きで、水を怖がらず泳ぎも得意です。

適応力が高く社交的です。

アメリカンキューダは社交的で適応力が高く、猫には珍しく集団行動することもある猫です。
知らない猫に対しても比較的友好的に接することができ、弱っている猫や見知らぬ子猫の面倒を見ることもあるといいます。
多頭飼育にも向いていると考えられます。

独立心が強く過度なスキンシップは苦手です。

仲間に対しては非常に優しく家族への愛情も深い猫ですが、自然界の中で狩りをして生活してきた猫でペットとしての歴史はまだ浅いため、人に抱っこされたりあまりしつこくベタベタされるのは好きではなく、ストレスになってしまいます。
スキンシップはほどほどに、抱っこを嫌がる場合は無理せず自由にのびのびとさせてあげましょう。

アメリカンキューダの飼い方(日常の世話)について

被毛のお手入れは比較的容易です。

アメリカンキューダの被毛はダブルコートですが、アンダーコートが非常に少なくシングルコートのようですので、抜け毛は少なく、被毛のお手入れは比較的容易です。
ブラッシングは週に1~2回で十分です。

寒さが苦手です。

アメリカンキューダの被毛はダブルコートですが、アンダーコートは寒い季節でもほとんど生えません。
そのため寒さに弱く、日本の冬季の寒さにはうまく適応できませんので、特に雪がたくさん降るような地域では冬の室温管理に気を付け、寒さ対策を万全にしましょう。

たくさん運動できる環境を作ってあげましょう。

自然界の中で狩りをして生活していた猫がルーツですので、運動量は非常に多い猫です。
足が速く走るのも得意ですので、できれば走り回れるスペースを確保してあげ、上下運動できるようにキャットタワーを設置したり家具の配置を工夫して運動不足にならないように環境を整えてあげるようにしましょう。

また飼い主さんと遊ぶのも好きですので、時間のある時はたっぷり遊んであげましょう。

アメリカンキューダの歴史・起源について

スペインからアメリカに渡った猫が元祖と考えられています。

アメリカンキューダは16~17世紀ごろ、スペインからアメリカに渡る船のネズミ捕りとして乗船していた猫の子孫と考えられています。
その猫たちは多くのネズミを駆除させるために水しか与えられず、自力で食料をとることで高い狩猟能力を身に付けていったと言われています。
アメリカに到着した後、猫たちはアメリカの土地に放され、自然界の中で生活していました。

1980年代、害獣駆除に長けた猫を作り出そうというプロジェクトが立ち上がり、そのための調査「Kitten Evaluation Under Direct Assessment」がアメリカのテキサス州、オクラホマ州、ニューメキシコ州で行われます。
その際に見いだされたエジプシャンマウに似た猫が、かつてスペイン船に乗ってアメリカにやってきた猫の子孫ではないかと考えられる説があり、プロジェクトの調査の頭文字をとって「KEUDA(キューダ)」と呼ばれるようになりました。

アメリカンキューダの気を付けたい病気について

品種特有の病気は特に報告されてはいません。

アメリカンキューダは自然界でたくましく生き抜いてきた猫ですので、病気には比較的強く、好発疾患などは報告されていません。

ただし、猫に一般的に起こりやすいと言われている下部尿路疾患や中高齢期以降の腎臓病の発症などには他の猫と同様に気を付ける必要があると考えられます。
食欲の低下や排尿状況、飲水量の変化など、気になる様子があったらできるだけ早く病院を受診するようにしましょう。

アメリカンキューダの価格相場について

希少な猫で入手は非常に困難です。

アメリカンキューダは希少な猫で、日本では販売しているペットショップやブリーダーの情報はありません。
そのため、家族に迎えたいという場合には海外から輸入しなくてはなりません。

しかしアメリカンキューダのブリーダーは世界的にも少なく、タイミングによっては希望する子猫がいないということも十分に考えられます。
どうしても入手したいという場合には猫の輸入を行っている輸入代行業者などに頼んで海外のブリーダーに子猫の情報をもらえるようにしておく必要があるでしょう。

価格相場は不明ですが、子猫の生体価格に加え輸入にかかる輸送費や輸入代行業者への仲介手数料などが加算され、高額になることが予想されます。

獣医師から見たアメリカンキューダを飼う際のアドバイス

程よく距離をとってあげることが必要です。

アメリカンキューダは自然界で暮らしてきた期間が長く、人との暮らしにはあまり向いていないとも言われる猫です。
もちろん子猫のころから信頼関係を築いて一緒に生活すれば家族の絆を作ることはできると思いますが、あまりしつこく構うのはストレスを与えてしまいますので、程よい距離感で自由に生活させてあげると良いでしょう。

小さなお子さんのいる家庭では落ち着いてゆっくりできる場所を確保してあげるようにする必要もあるでしょう。

小動物との同居は難しいでしょう。

アメリカンキューダはハンター気質ですので、ハムスターや小鳥、金魚など、狩りの対象になりかねないような小動物との生活は事故を招く可能性が高いと考えられます。
一緒に飼うことはやめておきましょう。

アメリカンキューダの飼育チャートについて

アメリカンキューダは野生環境での生活が長かった猫で、ヒトと暮らし始めてからまだ日の浅い猫です。
初心者が飼う猫としてはあまり向いていないと考えられます。

濃密なスキンシップをあまり好まないタイプの猫ですが、甘えたいときには自分からアプローチしてくることもありますので、猫のペースに合わせて程よい距離感でのびのびさせてあげると良いでしょう。

初心者  2 初心者にはやや飼いづらい
しつけ  5 しつけのし易さは普通程度
お手入れ  9 お手入れは非常に楽
気性  4 気性は普通程度
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
運動量  0 運動量は非常に多い
病気  9 病気には非常に強い
抜け毛  8 抜け毛はかなり少ない
鳴き方  5 普通程度に鳴く
におい  5 臭いは普通程度
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