スタッフォードシャーブルテリアの特徴について
ブルドッグの力強さとテリアの粘り強さを併せ持つ犬種です
闘犬として使用する目的で、ブルドッグとテリアをかけ合わせて作出された犬種です。
そのため、大型犬としての体格や力強さはブルドッグ由来、頑固さや粘り強い性格はテリア由来とされています。
しつける際に、これらの特徴が困難となる可能性が高く、周りの犬や人に対しても大きなトラブルにつながる危険性もあるため、根気強くしっかりしつける必要があります。
比較的手入れのしやすい短い被毛を持ちます
体にぴったりと張り付いた短い被毛を持ちます。
特別にトリミングなどは必要が無く、手入れもしやすいですが、マッサージもかねてラバーブラシなどの皮膚を傷付けにくいブラシで定期的にブラッシングをしてあげると良いでしょう。
皮膚トラブルや脱毛も起こりやすい犬種であるため、スキンシップの一環として、ブラッシングや皮膚チェックを行えると安心です。
スタッフォードシャーブルテリアの性格について
穏やかで愛情深い性格です
闘犬だった時代のことや、ブルドッグから由来する顔つきから狂暴なのではと怖がられてしまうこともありますが、信頼関係が築けると愛情深く接することのできる犬種です。
普段は温和で従順な性格をしています。
闘犬時代の闘争心や警戒心が見える一面も
周りの犬や人に対して闘争心や警戒心を見せる場合があります。
この場合、大型犬で体格も大きく力もあるため、犬や人に対しての行動が大きなけがやトラブルにつながる危険性があるため注意が必要です。
闘争心や警戒心のスイッチの入るタイミングを把握し、制御できるように、飼い主さんは普段からしつけをきちんと行う必要があります。
スタッフォードシャーブルテリアの飼い方(日常の世話)について
テリアの性格を理解してあげましょう
体は大きいですがテリアの性格を持つ犬種です。
テリア犬種特有の頑固さや、自分の意思の強さを持つため、しっかりしつけをして信頼関係を築けないと、飼育しづらいと感じることもある可能性が高いです。
つかみにくい部分もありますが、信頼関係を築くことは可能です。
頑固さや意志の強さも賢さ故のものであることが多く、この賢さを利用して飼い主さんの生活に適応できるよう若齢の頃からきちんとしつけをしてあげましょう。
充分な運動をしてあげましょう
体を動かすことが大好きな犬種です。
発散のためにも約30分ほどの充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り広い場所で遊べる時間も作ってあげるとより良いでしょう。
力があるスタッフォードシャーブルテリアは引っ張りっこなども楽しめる可能性が高いです。
しかしヒートアップしてしまって攻撃につながる可能性もあるので、興奮を制御できるように普段からしつけておくとより楽しく遊べるでしょう。
良好な関係が築けると、飼い主さんに対しては愛情深く接することのできる犬種です。
一緒に体を使って遊ぶことできずなが深まる可能性が高いです。
スタッフォードシャーブルテリアの歴史・起源について
闘犬だった歴史があります
当時闘牛が盛んだったイギリスで活躍する闘犬として作出されました。
ブルドッグとイングリッシュテリアを交配して作出された犬種です。
当時はブル・アンド・テリア・ドッグ、ハーフ・アンド・ハーフ、ピットドッグなどと呼ばれていました。
家庭犬に適した犬種への改良
闘犬が廃止され、ドッグショーに出場するようになってから、闘争心の排除など改良がどんどん進みました。
マンチェスターテリアと交配することで小型化するなど、家庭犬への改良が進められたとされています。
スタッフォードシャーブルテリアの気を付けたい病気について
皮膚トラブルに注意が必要です
皮膚のデリケートさから起こる皮膚トラブルが多い犬種とされています。
皮膚炎が起こることで痒みや違和感など犬の体にも負担がかかります。
また、スキンシップの一環としてこまめに皮膚のケア及びチェックを行うことで、負担なく皮膚トラブルの予防や早期発見につなげられます。
そのためにもこまめなブラッシングやシャンプーなどを習慣づけましょう。
悪性腫瘍に注意が必要です
スタッフォードシャーブルテリアは悪性腫瘍が発生しやすいと言われています。
特に肥満細胞腫や黒色腫と呼ばれる悪性の腫瘍の好発犬種として挙げられています。
腫瘍が出来ることを予防することは難しいですが、早期発見から早期治療につなげることは可能です。
スキンシップの一環として体に触れる習慣をつけ、健康診断を定期的に受診することで早期発見が出来るよう心がけてあげてください。
スタッフォードシャーブルテリアの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であり、体格も中型犬であるため価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
スタッフォードシャーブルテリアは体格も大きめで、繁殖に要するスペースも必要なため、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
獣医師から見たスタッフォードシャーブルテリアを飼う際のアドバイス
しつけは充分に行いましょう
テリア特有の頑固さや闘犬時代の名残の警戒心や闘争心を持ち合わせる犬種です。
警戒心や本能的な判断で攻撃につながる可能性もあります。
力が強いため、大きな事故につながる危険性もあるので注意が必要です。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には犬が嫌いだったり、犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
定期的な健康診断を心がけましょう
悪性腫瘍の好発犬種であるとされるスタッフォードシャーブルテリアは定期的な健康診断によって早期発見出来ると安心です。
早期発見により、早期にケアを始めることで進行を遅らせることが出来る場合があります。
トリミングの必要性もなく、興奮の制御の難しさなどから家族間や身近な散歩の場などの閉鎖的な社会環境の中での飼育にもなり得る犬種です。
しつけをして社会性を身につけたうえで、動物病院に定期的に健康診断に行く習慣をつけることで、専門家からの健康面でのアドバイスも得やすくなり安心です。
スタッフォードシャーブルテリアの飼育チャートについて
犬種ならではの性質をよく勉強してきちんと理解しながら一緒に生活することが求められます。
散歩、しつけなどで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、良好な関係が築ければ飼い主さんに対しては従順な姿勢を見せてくれる可能性が高く、愛犬との充実した生活が送れるでしょう。
特にしつけでは、大きなトラブルにつながる危険性もあるので、徹底して行なう必要がありますが、個人では難しいことも専門家に相談しながら飼育することで飼い主さんの負担を軽減しながら生活を送れる可能性が高いです。
また小さい子供や他の動物を飼育する場合にスタッフォードシャーブルテリアとの関係の中で、攻撃や大きなトラブルにつながる可能性が高く適さない家庭もあります。
起こり得るトラブルを考えたうえで迎えることを決めることをおすすめします。
初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
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しつけ | 2 しつけはやや難しい |
お手入れ | 9 お手入れは非常に楽 |
気性 | 2 気性はやや荒い |
多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
病気 | 4 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 6 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 2 やや吠える |
におい | 3 やや臭う |