ウラルレックスの特徴について
柔らかな巻き毛に覆われたスリムな猫です。
ウラルレックスは巻き毛の被毛を持つロシア発祥の猫です。
被毛はチリチリして一見硬そうに見えますが、柔らかくフワフワとした感触です。
体は中型の大きさでスリムな体格をしており、足は細長くスレンダー、足先は小さく楕円形にまとまっています。
被毛は短毛~セミロングの巻き毛が密生して生えており、子猫の時は淡い毛色をしていますが、成長するにつれて徐々に色が濃く変化し、生後2年ほどで特徴的な巻き毛が完成します。
毛色はブラック&ホワイト、クリーム&ホワイト、フォーン&ホワイト、シルバー&ホワイト、ブラック&レッド、フォーン&ブラック、レッドなどです。
アーモンド型の眼は毛色に準じて様々な色があります。
鳴き声はとても小さく、集合住宅などでも飼育しやすい猫です。
ウラルレックスの性格について
大人しく人懐こい猫です。
ウラルレックスはとても社交的な猫で、子供や他のペットともうまく付き合うことのできる猫です。
初めて猫を飼う人でも育てやすい猫の一種です。
ウラルレックスの飼い方(日常の世話)について
被毛のお手入れはこまめにしましょう。
ウラルレックスの巻き毛は密に生えており、他の猫の被毛に比べて汚れが溜まりやすいと言われています。
ブラッシングは週に2~3回程度、皮膚や被毛の状態によっては蒸しタオルで拭いたりシャンプーすることも定期的に必要です。
ウラルレックスの歴史・起源について
ロシアで自然発生した巻き毛の猫です。
ウラルレックスはロシアのエカテリンブルグ近郊で自然発生した巻き毛の猫です。
1940年代頃からエカテリンブルグに存在していたとされていますが、しばらくはあまり注目されることなく過ごし、1980年代に入ってから初めて繁殖計画が始まりました。
最初に繁殖に使われたのはオスのバイカラーの巻き毛猫で、ワシーリーと名付けられました。
ワシーリーは母猫と交配し、1994年に誕生した子猫には特徴的な巻き毛が受け継がれ、遺伝性疾患なども認められなかったことからエカテリンブルグだけでなくモスクワなどでも繁殖がすすめられ、2006年にWCFに公認されました。
現在はコーニッシュレックスやボヘミアレックスも交配に使用されています。
ウラルレックスという名前は、ウラル山脈の麓にあるエカテリンブルグで誕生したことと、巻き毛を意味する「レックス」を組み合わせてつけられました。
ウラルレックスの気を付けたい病気について
皮膚疾患に注意しましょう
皮膚が汚れやすい品種のため、皮膚疾患の発症には注意が必要です。
痒み。赤み、湿疹、多量のフケ、脱毛などの兆候が見られる場合にはできるだけ早く病院を受診するようにし、悪化する前に対策をとりましょう。
こまめにブラッシングしながら皮膚の状態をチェックしてあげることが早期発見にも皮膚の健康維持にもつながります。
ウラルレックスの価格相場について
国内では入手が難しい猫です。
ウラルレックスについては国内ではブリーダーや販売しているペットショップの情報はありません。
家族に迎えたい場合にはロシアなど海外のブリーダーを探して輸入が必要になります。
手続きにはロシア語あるいは英語によるやり取りが必要になるため、多くの場合は猫の輸入を請け負っている輸入代行業者などに依頼することになるでしょう。
価格はブリーダーによって異なり、猫の生体価格に加え輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などに支払う仲介料などが加算されるため、高額になると考えられます。
獣医師から見たウラルレックスを飼う際のアドバイス
一人でのお留守番は苦手な猫です。
ウラルレックスは人懐こい性格のため、人と過ごすことが大好きです。
逆に一人ぼっちで長時間過ごすことはあまり得意ではなく、寂しさがストレスになってしまうようです。
そのため、日中留守にすることが多いような家庭での飼育には向いておらず、猫との時間をたっぷりとれる家庭での飼育が理想的と考えられます。
ウラルレックスの飼育チャートについて
人懐こく小さな子供や他のペットともうまく付き合える猫ですが、皮膚や被毛のお手入れはある程度必要です。
声が小さいので集合住宅などでも飼いやすい猫ですが、一人でいる時間が長いとストレスを感じてしまうため、猫との時間をたっぷりと取れる家庭での飼育が向いています。
日本では入手が難しい猫です。
初心者 | 4 初心者には普通程度の飼いやすさ |
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しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 9 気性は非常に穏やか |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
運動量 | 5 運動量は普通程度 |
病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 7 抜け毛はかなり少ない |
鳴き方 | 9 ほとんど鳴かない |
におい | 3 やや臭う |