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執筆獣医師:齋藤厚子先生
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

オーストラリアンミストの特徴について

淡い色合いの特徴的な模様を持つ猫です。

オーストラリアンミストの特徴はその被毛にあります。
名前にあるように霧がかかったような淡い色合いの被毛に斑点模様や大理石のようなマーブル模様が現れている猫です。

体の大きさは中型で、スレンダーですが筋肉質な体、手足の長さは中くらいのフォーリンタイプです。
丸い顔に大きな目が印象的で、眼の色はゴールドが多いといわれています。
耳はピンと立っており整った顔立ちの猫です。

被毛は短毛で、毛色はブルー、ブラウン、チョコレート、ライラック、ゴールド、ピーチの6色があります。(登録団体によってはキャラメルを含めた7色であったり、色の呼び方が異なることがあります)
毛にはティッキングという、1本の毛に3~4本の濃淡のある縞模様が現れており、それによって霧がかかったような淡い色合いのスポッテッド・タビーあるいはマーブル・タビーが現れています。

脚と尻尾にも輪状の模様か縞模様が入っており、顔や首にも繊細な美しい色のラインが入っています。

オーストラリアンミストの性格について

知的で落ち着いた人懐こい猫です。

オーストラリアンミストは物静かで落ち着いた性格の猫です。
人懐こくて甘えん坊な上にとても我慢強い猫で、子供にも寛容でうまく付き合うことができます。

知的で賢いためしつけにも困ることはなく、様々な生活環境に順応して暮らすことができますが、一人ぼっちで過ごすことはあまり好きではありません。
人と一緒にいることを好むため、常に家に誰かがいるような家庭で飼う方が良いでしょう。

活発で愛嬌があります。

基本的には落ち着いた雰囲気の猫ですが、遊ぶときには活発に遊びます。
家族の膝を狙って飛び乗り甘えることも多く、愛嬌のある可愛らしい猫です。

オーストラリアンミストの飼い方(日常の世話)について

被毛のお手入れは比較的容易です。

オーストラリアンミストは短毛種のため、被毛のお手入れにそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
飼い主さんの膝の上でくつろぐことが好きですので、スキンシップも兼ねて週に1~2回ブラッシングしてあげると良いでしょう。

運動不足にならないように環境を整えましょう。

オーストラリアンミストは遊ぶことも好きですが、基本的にはおとなしいので運動不足になりがちです。
走って遊べる広い空間やキャットタワーなど上下運動ができる環境を整え、時間のある時には遊びの相手をして運動を促してあげるようにしましょう。

オーストラリアンミストの歴史・起源について

オーストラリアで誕生した美しい被毛の猫です。

オーストラリアンミストは1976年、オーストラリアのトルーダ・ストレイドという人物が斑点模様の短毛種の猫を作り出そうと試みた結果誕生した猫です。

バーミーズ、アビシニアン、タビー柄を持つイエネコを交配することによって現在の特徴的な被毛色、模様を持つ猫になりました。
誕生した当初はスポッテッドミストという名前でしたが、1998年に最も顕著な特徴である斑点以外に、大理石模様がブリードのスタンダードと認められたのを機にオーストラリアンミストという名前に変更されました。

日本ではあまりなじみのない猫ですが、世界的にはTICA、WCF、GCCFなどという主要な猫種登録団体に公認されており、オーストラリアのみならずイギリスやドイツ、アメリカなどにもブリーダーが存在します。

オーストラリアンミストの気を付けたい病気について

いくつかの遺伝性疾患に注意が必要です。

オーストラリアンミストはアビシニアンとバーミーズの血を引いているため、それらの猫でみられる遺伝病に注意する必要があります。
遺伝病の場合は発症を予防することや根治は難しく、発症してしまうと寿命は短くなってしまいます。

・ピルビン酸キナーゼ欠乏症(PKD)
・進行性網膜萎縮症(PRA)
・バーミーズ頭部奇形
・低カリウム血症性多発性筋障害
・GM2ガングリオシドーシス

これらの病気はアビシニアン、バーミーズで報告されている遺伝病です。
GCCFでは5代以内の先祖にアビシニアンやバーミーズがいるオーストラリアンミストの輸入の際にはこれらの遺伝子を持たないことが必要としています。

遺伝病の場合はあらかじめ遺伝子検査を受けることができますので、一度受けておくと万一の際の心づもりができ、いち早く対処することができます。

しかしこれらの遺伝病を発症しなければ、オーストラリアンミストの寿命は一般的な猫と比べても長い方で、15~19歳くらいまで生きる個体が多いようです。

オーストラリアンミストの価格相場について

日本では希少な品種です。

オーストラリアンミストは日本ではまだ知名度が低く、ほとんど知られていない猫種です。
日本にもブリーダーがいますが非常に少なく、ペットショップでの販売情報はありません。

国内では20~30万円ほどで入手できるようですが個体数が少なく、タイミングによっては希望の子猫に出会えない可能性もあります。

そのため入手するためには個人輸入の検討も必要になりますが、手続きには英語によるやり取りが必要になるため、多くの場合は猫の輸入を請け負っている輸入代行業者などに依頼することになるでしょう。

輸入する場合は生体価格に加え輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などに支払う仲介料などが加算されるため、価格は高額になると考えられます。

獣医師から見たオーストラリアンミストを飼う際のアドバイス

成長が完成するまで2~3年かかります。

オーストラリアンミストの成長はややゆっくりめで、体が成熟し最大の特徴である被毛の色や眼の色が安定するまでは2~3年かかると言われています。

成長期の間は十分な栄養を摂れるように良質なたんぱく質を含んだ食事を選び健康的な成長をサポートしてあげましょう。

オーストラリアンミストの飼育チャートについて

甘えん坊な性格で人懐こく、子供ともうまく付き合うことができる飼いやすい猫です。
人と一緒にいることを好むため、常に家に誰かがいるような家庭での飼育に向いています。
遺伝病などを発症しなければ比較的長生きの猫です。

初心者  7 初心者でもかなり飼いやすい
しつけ  7 しつけはかなり簡単
お手入れ  7 お手入れはかなり楽
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
運動量  7 運動量はやや少ない
病気  3 病気にはやや弱い
抜け毛  6 抜け毛の量は普通程度
鳴き方  5 普通程度に鳴く
におい  7 あまり臭いがない
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