オイイーボブの特徴について
カラーポイントの被毛と青い目が特徴です。
オイイーボブはシャムとマンクスのかけ合わせによって誕生した猫です。
シャムからはカラーポイントの被毛と青い目を、マンクスからは無いに等しい短い尻尾という特徴を受け継いでいますが尻尾の長さには特に規定はないようです。
オイイーボブの体は中型からやや大型で、頭は丸く頬骨や顎が発達しています。
眼の形はアーモンド型、シャムのようにやや内斜視で目の色はブルーのみです。
被毛は短毛種も長毛種も存在し、子猫から成猫になる過程で被毛の色が変化しますが、カラーポイントが入っていることが特徴です。
カラーポイントがない、眼の色がブルーではない個体はオイイーボブではなくマウンテンボブという猫種に区分されています。
オイイーボブの性格について
社交的な猫です。
オイイーボブは飼い主さんに対する愛情が深いだけでなく、社交的な猫ですので他のペットや小さな子供ともうまく付き合うことのできる猫です。
多頭飼育にも向いています。
賢い猫です。
オイイーボブは賢く犬のように忠誠心が強いため、飼い主さんの言うことをよく聞き、しつけには苦労することはありません。
オイイーボブの飼い方(日常の世話)について
被毛の長さに応じたお手入れが必要です。
オイイーボブには長毛種と短毛種が存在し、毛の長さによってお手入れの頻度は異なります。
短毛種であれば週に1~2回のブラッシングで十分ですが、長毛種の場合は週に2~3回はお手入れしてあげる必要があります。
よりこまめにお手入れしてあげることでシャム譲りの美しい毛並みを維持することができるでしょう。
体調の変化に気を付けましょう。
オイイーボブは体が弱い猫種です。
気温差が大きかったり、長時間遊ばせすぎるとそれだけでも体調を崩してしまうことがあるといわれています。
暑い夏や寒い冬には室温管理には気を付け、激しく遊ぶことが多い子猫の時期にも少し休憩をとりながら遊ばせるなど、運動量を調整してあげる必要があります。
オイイーボブの歴史・起源について
アメリカの会社が作出した猫です。
オイイーボブは1990年代後半にアメリカの「Keeney Kats Cattery」という会社が新しい猫種を生み出すためにシャムとマンクスを交配させて作りだした猫種です。
名前は、アイダホ州オイイー郡に由来しています。
元猫となったマンクスは遺伝性疾患が多い品種でもあるためか、オイイーボブは体が弱い個体が多いとされています。
希少な猫種を公認している2つの団体「REFR」、「ACA」から公認されていますが、まだ個体数は少なく希少な猫です。
オイイーボブの気を付けたい病気について
体があまり強くありません。
元猫となったマンクスが遺伝性疾患の多い猫のためか、オイイーボブは病気が比較的多く、体が弱い猫種です。
現段階では品種特有の遺伝性疾患は報告されてはいませんが、猫カゼなどの感染症が悪化しやすかったり肺炎を起こすことが多いようです。
予防できる病気に関してはあらかじめワクチン接種などでしっかりと免疫を付けておくようにしましょう。
オイイーボブの価格相場について
かなり高額になることが予想されます。
オイイーボブのブリーダーは日本にはいませんので、国内では販売されている情報はありません。
家族に迎えたいという場合には海外から輸入することが必要です。
手続きには英語によるやり取りが必要になるため、多くの場合は猫の輸入を請け負っている輸入代行業者などに依頼することになるでしょう。
価格はブリーダーによって異なりますが、もともと希少な猫ですのでタイミングによっては希望の子猫になかなか出会えない場合もあり、子猫の生体価格はやや高額になると考えられます。
さらに輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などに支払う仲介料などが加算されるため、価格は非常に高額になると考えられます。
獣医師から見たオイイーボブを飼う際のアドバイス
体調管理には注意が必要です。
オイイーボブは比較的新しい品種で、個体数もあまり多くなく、日本ではあまりなじみのない品種です。
体が弱いことは認識されていますが、これから新たに好発疾患などが見つかる可能性もゼロではありません。
多頭飼育や子供の相手もできる社交的な猫ですが、遊びすぎただけでも体調を崩しやすい繊細な猫ですので、疲れすぎないようにある程度飼い主さんが運動量や体調を管理してあげるように心がけ、異変を感じた場合には様子を見ずにできるだけ早く病院を受診しましょう。
オイイーボブの飼育チャートについて
社交的で飼い主さんに忠実な性格は飼育しやすいと思われがちですが、体が弱いため、こまめに猫とスキンシップをとりながら体調の変化をいち早く発見できる飼い主さん向きです。
猫初心者にはやや飼育が難しいかもしれません。
多頭飼育もできますが、長時間留守にするような家庭では疲れすぎて体調を崩してしまう可能性もあります。
飼育の際には猫と過ごす時間をある程度確保できるかどうか、猫の体調変化に気づけるかどうか、生活環境をよく考慮して判断する必要がありそうです。
初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
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しつけ | 9 しつけは非常に簡単 |
お手入れ | 6 お手入れのし易さは普通程度 |
気性 | 8 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
運動量 | 9 運動量は非常に少ない |
病気 | 0 病気には非常に弱い |
抜け毛 | 4 抜け毛の量は普通程度 |
鳴き方 | 5 普通程度に鳴く |
におい | 6 臭いは普通程度 |