バセンジーの特徴について
筋肉質な体形が特徴的です
猟犬として活躍した犬種でもあり、引き締まった筋肉質な体形が特徴的です。
体力もあり、サスペンションギャロップと呼ばれる全速力で走る容姿はとても美しいとされています。
猟犬の本能が色濃く残るため、動いているものを反射的に追ってしまうなどの性質が見られる場合もあります。
トラブルにつながらないよう、普段から制御できるようにしつけましょう。
短い被毛が特徴的です
短い被毛が特徴的な犬種です。
被毛が毛玉になったり、もつれる危険性は低いですが、皮膚のマッサージを兼ねてラバーブラシなどでブラッシングをしてあげましょう。
トリミングが必要無い犬種ですが、こまめに家庭でシャンプーをしてあげる必要はあります。
皮膚トラブル予防のためにこまめに皮膚ケアはしてあげてください。
また、被毛の短さから冬場は寒さを感じる場合もあります。
犬用の洋服を着せてあげたり、毛布を使用するなどして保温してあげることをおすすめします。
バセンジーの性格について
愛情深い一面も持ちます
内気な性格ですが、信頼関係が築けた飼い主さんには甘えたり、愛情深い行動を見せることがあります。
吠えない犬として有名ですが、独特の鳴き声で愛情表現や自分の感情を表現します。
警戒心が強く繊細な一面も
警戒心が強く繊細な一面も持っています。
飼い主さん以外の見知らぬ人や動物には強い警戒心を示す場合があります。
若齢のうちから社会性を持たせることで、周りの人や犬、環境にも神経質にならずに適応しやすい個体になる可能性が高いです。
しつけの一環として早期から環境に適応させてあげてください。
バセンジーの飼い方(日常の世話)について
過ごしやすい環境を整えてあげましょう
起こりやすい疾患に関節系のトラブルが挙げられますが、フローリングなどの滑りやすい床材は関節に負担がかかるため、適していません。
滑り止めのマットを敷いたり、ジャンプを必要とする家具への昇降などは負担を軽減するスロープを作るなどの過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
充分な運動をしてあげましょう
体を動かすことが好きな犬種です。
長めの日常的な散歩に加えて、定期的にドッグランなどの広い場所で体を動かす時間を設けてあげると、発散も出来て喜ぶ個体が多いです。
バセンジーの歴史・起源について
歴史はエジプト王朝にまで遡ります
飼い犬としての歴史は古代エジプト王朝に遡るほど、古い犬種です。
中央アフリカであるコンゴで狩猟犬として飼育されてきた歴史があり、数千年にわたり純血が保たれてきた古い歴史を持つとされています。
探検隊による発見
古代エジプト王朝の滅亡により四散しましたが、イギリスの探検家により中央アフリカで発見され、1890年代にイギリスへ紹介されました。
1930年代以後にイギリスやアメリカで飼育されるようになり、ドッグショーにも出陳されるようになりました。
ユニークな動きでドッグショーでも人気を集めています。
バセンジーの気を付けたい病気について
犬種特有の病気もあるため注意が必要です
バセンジーは遺伝的にファンコーニ症候群という腎臓の異常が起こりやすいと言われています。
腎機能の異常により、最終的には死に至る危険性もある病気です。
予防は不可能ですが、早期発見し早期治療をおこなうことで、負担を軽減してあげることが可能です。
日常の変化に注意することや、定期的に健康診断などで受診をすることが大切です。
関節の病気に注意
股関節形成不全という先天的な病気などに注意が必要とされています。
歩き方や座り方などが普段と違うことや、犬自身が痛みや違和感を感じて気にすることなどでわかることが多いです。
変化を感じたら受診をしましょう。
この病気の場合、体重増加は状態をより悪くさせます。
負担を軽減できるよう、肥満は予防してあげてください。
バセンジーの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
珍しい犬種であり、体格も中型犬であるため価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、人気犬種と比較すると繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
バセンジーは体格も大きめで、繁殖に要するスペースも必要なため、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数もあまり多くない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも人気犬種と比較すると少なめです。
獣医師から見たバセンジーを飼う際のアドバイス
食事の管理を行なってあげましょう
関節のトラブルが多い犬種です。
肥満は関節への負荷を増やし、症状を悪化させる恐れがあります。
肥満の状態での運動は、さらに関節の負荷をかけてしまうため、ダイエット方法として適切ではありません。
基本的には食事による体重管理が管理が必要です。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
定期的な健康診断を心がけましょう
バセンジーに注意が必要なファンコーニ症候群は定期的に受診をして体の状態を把握できると安心です。
体に変化が起こり始めた場合でも、定期的に受診をしておくことで早期発見が可能な場合もあります。
健康でも定期的に受診をする習慣をつけましょう
バセンジーの飼育チャートについて
内気で繊細な一面を持つバセンジーのしつけは初めて犬を迎える人にとって困難に感じる部分が多いかもしれません。
犬種特有の病気もあるためしつけや健康管理で信頼できる専門家に都度相談できるようにすると安心です。
お手入れはトリミングが必要な犬種と比較すると少なくて済む犬種ですが、活発な犬種でもあるので散歩に要する時間は多くかかる犬種です。
またストレスを溜めないように、定期的に一緒に運動をする時間を作るなど、コミュニケーションの方法は室内で過ごす犬と異なりアクティブである必要がある可能性が高いです。
一緒に過ごしたり出かける時間が取れるのであれば、信頼関係を築き、良いパートナーとなり得ます。
初心者 | 2 初心者にはやや飼いづらい |
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しつけ | 2 しつけはやや難しい |
お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
気性 | 6 気性は普通程度 |
多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
病気 | 2 病気にはやや弱い |
抜け毛 | 6 抜け毛の量は普通程度 |
吠え方 | 8 あまり吠えない |
におい | 6 臭いは普通程度 |