ノバスコシアダックトーリングレトリバーの特徴について
レトリバー種の中では小柄な犬種です
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバーなどは体格も大きくがっしりとした印象を持ちますが、比較するとノバスコシアダックトーリングレトリバーは少し小さめの体型です。
大型犬に分類されますが、レトリバー種の中では最小のサイズと言われています。
賢く体力もある犬種です
とても賢く、体力がある犬種です。
教えたことを吸収する学習能力も高く、信頼関係が上手く築けると多くのことを覚えてくれるでしょう。
体を動かすことも好きな個体が多いため、いろいろなことを教えながら一緒に楽しむドッグスポーツなども、スキンシップの一つとして取り入れても良いかもしれません。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーの性格について
社交的で陽気です
友好的でとても陽気です。
尻尾をいつでも振っている様子からもわかるように、楽天的で天真爛漫な姿がよく見られます。
成犬になっても、いつまでも子犬のように活発にはしゃぐ個体が多いです。
賢さを持った犬種です
学習能力が高く、賢い犬種です。
トレーニングは入りやすい半面、間違った訓練をすると修正が難しいこともあります。
個体の性格によりますが、必要に応じてプロのドッグトレーナーの指導を受けて、正しい訓練を行いましょう。
また、若齢のうちから社会に適応できるよう、周りの人や犬へのマナーを教えたり、環境のにおいや音などにも慣らす習慣をつけると、より過ごしやすくなるでしょう。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーの飼い方(日常の世話)について
肥満に注意しましょう
体も大きく、関節にかかる負担は大きいです。
肥満になると、より関節への負荷は大きくなり、関節疾患になりやすくなったり、元々の状態が悪化する傾向があります。
食事量や質はその個体に合ったものにしましょう。
個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
運動がダイエットに直結するわけではありません。
肥満の状態で過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
運動量は充分に確保してあげてください
体も大きく、体を動かすことが好きな犬種です。
散歩の時間は長めに確保してあげてください。
また、ただ散歩をするだけでなく、広い場所で思い切り走らせたり、飼い主さんの指示に従わせながら一緒にスポーツをするなどバリエーションを作った方が、より発散をさせられる可能性が高いです。
一緒にスポーツをすることで、絆が深まりより良い関係性を築けるきっかけになるので、積極的に時間を作ってあげましょう。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーの歴史・起源について
水鳥のおびき寄せ及び回収犬として使われました
19世紀にカナダのノヴァ・スコシア半島で、水鳥をおびき寄せ回収するために改良されました。
この水鳥の猟はデコイ猟という特殊なものでした。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーはトラーの名でも親しまれ、猟師と協力をしながら、水鳥たちの興味を引く動きをし、おびき寄せたうえで猟師の射程圏内までおびき寄せるという巧みな連係作業を行なっていました。
この犬種の学習能力の高さや、友好的な性格がこの使役にもつながったとされています。
犬種としての公認と人気
ノバスコシアダックトーリングレトリバーは、2000年代初期の比較的最近に犬種として登録され、公認されました。
日本ではあまり見ない希少犬種ですが、原産国のカナダや北欧などでは人気のある犬種です。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、活発な犬種です。
先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
皮膚トラブルに注意が必要です
豊富な被毛を持ち、活動的な犬種であるために、毛玉やもつれができやすく、皮膚トラブルにつながりやすい傾向があります。
こまめに皮膚ケアを行い、皮膚チェックもおこなう習慣をつけましょう。
違和感に気付いたら早めに受診して早期治療をしてもらうよう心がけましょう。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーの価格相場について
30万円から50万円くらいの価格になります
大型犬であるため価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、珍しい犬種であるため、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
国内でも珍しい犬種であるため、ブリーダーを通して輸入をしてもらう必要がある可能性もあります。
その場合手数料などが併せてかかる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
大型犬種のため、繁殖に要するスペースも必要なため、大型犬種を繁殖する場合、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
獣医師から見たノバスコシアダックトーリングレトリバーを飼う際のアドバイス
被毛や皮膚のケアをこまめに行って清潔に保ちましょう
豊富な被毛により皮膚トラブルを起こしやすい犬種です。
こまめにブラッシングをして、もつれの原因となるいらない毛を除去する必要があります。
もつれや毛玉になると、皮膚疾患につながる恐れもあります。
こまめにブラッシングやシャンプーを自宅でも行なう習慣をつけましょう。
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、興奮した際に強い力で行動する可能性があります。
その場合、大型犬のため、周りの人に与えた影響が大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
ノバスコシアダックトーリングレトリバーの飼育チャートについて
大型犬で活発な犬種であるため、犬のためにたくさんの時間を費やしてあげる必要があります。
ケアや散歩、しつけなどで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、友好的で高い学習能力を持つため、良好な信頼関係が築けると、良いパートナーになり得ます。
レトリバー種の中では比較的小さめな体格であることや、優しく明るい穏やかな性格で、人によく慣れることからも比較的飼いやすいと言えるでしょう。
大型犬の中では比較的初心者でも向き合いやすい犬種です。
初心者 | 4 初心者には普通程度の飼いやすさ |
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しつけ | 6 しつけのし易さは普通程度 |
お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
気性 | 8 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
散歩 | 2 必要な散歩量はやや多い(2~2.5時間程度) |
病気 | 4 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
吠え方 | 2 やや吠える |
におい | 4 臭いは普通程度 |