ジャーマンレックスの特徴について

巻き毛が特徴の猫です。

ジャーマンレックスはドイツ原産の巻き毛の猫です。
短毛の巻き毛は手触りがよく、シルクやベルベットの様と表現されるほどです。

体格は中型のオリエンタルタイプで、細長い四肢と筋肉質で引き締まったスリムな体型をしています。

頭は小さく、目も耳も大きく、耳は左右に広がって付いています。
目の色は毛の色に準じてイエローやブルーなど様々な色があります。

被毛は短毛の巻き毛で、髭もカールしています。
毛の色はブラック、チョコレート、ブルー、クリーム、シナモンなどがあり、タビー、ポインテッド、キャリコなど様々なパターンがあります。

巻き毛が特徴の猫ではありますが、中には直毛で生まれてくる個体もいます。

ジャーマンレックスの性格について

人懐こい猫です。

ジャーマンレックスは人懐こく、あまり人見知りをしません。
他のペットとの同居も難しくなく、小さな子供がいる家庭でも仲良く遊ぶことができる猫です。

賢く活発です。

ジャーマンレックスは活発な猫です。
静かに休んでいるというよりは動き回っていることが多いようです。

賢いためしつけには苦労することはなく、中には犬のように芸を覚えることもできる個体もいるそうです。

ジャーマンレックスの飼い方（日常の世話）について

被毛のお手入れは比較的容易です。

ジャーマンレックスの毛は短毛の巻き毛で抜け毛はあまり多くありませんので、お手入れにそれほど神経質になる必要はありません。
週に１～２回程度ブラッシングして抜け毛を取り除いてあげるようにしましょう。

ただし毛が少ないため、皮脂がべたつきやすくなりがちです。
べたつきや臭いが気になる時には蒸しタオルで拭いたりシャンプーしてあげましょう。

運動できる環境を整えてあげましょう。

ジャーマンレックスは活発で運動量の多い猫です。
室内飼育は基本ですが運動不足になりがちなため、たくさん遊べるように広いスペースを確保できると理想的ですが、難しい場合は家具の配置を工夫したりキャットタワーを設置して上下運動できるようにすると良いでしょう。

人と遊ぶのも大好きです。
時間のある時にはおもちゃで誘って遊んであげると良いでしょう。

寒さにあまり強くありません。

ジャーマンレックスの被毛は短く、毛量も多くないため、寒さにあまり強くありません。
冬期間は室温管理に気を付け、必要に応じて服を着せたりペット用のヒーターマットなどを活用して寒さ対策をしてあげましょう。

ジャーマンレックスの歴史・起源について

ドイツで発見された巻き毛の猫がルーツです。

ジャーマンレックスは同じ様に巻き毛をもつレックス系の猫の中で最古の品種であると言われています。
その起源は１９５１年、ドイツのある病院の庭で発見された巻き毛の黒猫でした。
この猫は発見者である医師にペットとして引き取られ、たくさんの子孫を残しました。
そのうちの３頭が１９６０年にアメリカに渡り、現在のジャーマンレックスの基礎となりました。

ジャーマンレックスの巻き毛の遺伝子はコーニッシュレックスと類似しており、皮膚病などの遺伝病が問題となっているコーニッシュレックスとの交配によって、コーニッシュレックスの遺伝子プールを広げるために一役買っています。

遺伝子が似ているという理由から、多くの血統登録団体ではジャーマンレックスは一つの品種として認められないことが多く、原産国であるドイツでも希少な猫です。

ジャーマンレックスの気を付けたい病気について

遺伝性疾患などは報告されていません。

ジャーマンレックスには遺伝性の好発疾患などは特に報告されていません。

しかし猫に一般的に多いとされる泌尿器の疾患（尿石症など）や中高齢期からの腎疾患などには他の猫と同様に注意が必要です。
定期的に健康診断（血液検査や尿検査）を受け、中高齢期頃からは腎機能に配慮したフードを与えるなど、健康管理には気を付けるようにしましょう。

ジャーマンレックスの価格相場について

日本ではなかなか手に入らない猫種です。

ジャーマンレックスは原産国であるドイツでも希少な猫で、日本ではブリーダーや販売しているペットショップの情報はありません。

家族に迎えたいという場合には海外のブリーダーさんを探して輸入することが必要になります。

子猫の生体価格に加え、輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などへの仲介料などが加算されるため、価格は高額になることが予想されます。

獣医師から見たジャーマンレックスを飼う際のアドバイス

長時間のお留守番はストレスになる可能性があります。

ジャーマンレックスは人懐こく、人と過ごすことが好きな猫です。
どちらかというと常に誰かが家にいるような家庭での飼育が理想的です。

我慢強い性格のためお留守番も上手にしてくれますが、寂しさからストレスが溜まりがちですので、あまり長時間のお留守番を頻繁にさせるのは避けた方がいいでしょう。
お留守番の後は時間を作ってたくさんあそんであげるようにしましょう。

ジャーマンレックスの飼育チャートについて

人懐こい性格で小さな子供や他のペットともうまく付き合うことのできる飼いやすい猫です。
賢いため、個体によってはアクロバティックな芸を覚えさせることもできます。
被毛のお手入れや健康管理もそれほど神経質になる必要はありません。
世界的に希少な猫ですので、入手がなかなか難しい猫です。