カリフォルニアスパングルドの特徴について
野性味を感じさせる斑点模様が特徴です。
カリフォルニアスパングルドの名前にある「スパングル」は斑点模様を指し、その名の通り小型のヒョウのような斑点模様を持つことが特徴で、野性味を感じさせる猫ですが、野生の猫の血は入っていません。
体の大きさは中型からやや大きめで、体はスラリと長く細身ですが非常に筋肉質なため見た目よりも重量感があります。
耳は丸みを帯び、目はアーモンド型で少し離れ気味で、目の色はゴールドからブラウン、ホワイトの被毛の場合はブルーです。
被毛は短毛で毛色はブロンズ、ゴールド、ブルー、ブラウン、シルバー、ホワイト、チャーコール、レッド、ブラックの9種類があります。
斑点模様は四角、楕円形、三角形など様々な形が認められていますが、ブロック状か円形が理想的とされています。
カリフォルニアスパングルドの性格について
大人しく愛情深い猫です。
見た目は野生的ですが性格は大人しくて人懐こく、飼い主さんに対する愛情が深い甘えん坊な猫です。
社交性が高いため他の同居動物ともうまく接することができ、小さな子供とも上手に仲良く遊ぶことができるため、様々な家庭で飼育しやすい猫です。
好奇心旺盛で活発です。
好奇心が強く、運動量はやや多めで活発に遊ぶ猫です。
特にジャンプすることが好きなため、キャットタワーなどを設置すると良いでしょう。
カリフォルニアスパングルドの飼い方(日常の世話)について
定期的にブラッシングしましょう。
カリフォルニアスパングルドは短毛種で、抜け毛の量は特別多くはなく標準的ですので、被毛のお手入れにそこまで神経質になる必要はありません。
しかし体調の変化が被毛に出やすい品種のため、普段から被毛をきれいに保っておくことで不調の早期発見につながります。
体調チェックも兼ねて週に1~2回はブラッシングをし、美しい毛並みを維持してあげるようにしましょう。
運動しやすい環境を整えましょう。
カリフォルニアスパングルドの運動量はやや多めです。
特にジャンプが好きな猫ですので、上下運動できるように家具の配置を工夫したりキャットタワーを設置してあげると良いでしょう。
中にはやや大きめの体格になる個体もいますので、キャットタワーなどは強度のあるものを設置するようにしましょう。
カリフォルニアスパングルドの歴史・起源について
動物愛護の精神から誕生した猫です。
カリフォルニアスパングルドは、アメリカのある男性が野生動物を守りたい一心で誕生させた猫です。
1971年、アメリカの脚本家ポールアーノルド・ケイシー・ジュニアという人物が取材のためにアフリカのタンザニアを訪れました。
そこでレパードやヤマネコが毛皮をとる目的で密猟のターゲットとなっていることを知りショックを受け、彼らを守るために自分ができることを模索します。
そこで思いついたのが、レパードやヤマネコにそっくりなイエネコを生み出すことでした。
毛皮の消費者に、ペットとしてかわいがられている猫のような動物を殺すことに対する罪悪感を抱かせることで、野生動物の狩猟を食い止めようと考えたのです。
その後アメリカに帰国し、アビシニアンやアメリカンショートヘア、ブルティッシュショートヘアなどを交配し、約10年という年月をかけてレパードやヤマネコにそっくりな被毛を持つカリフォルニアスパングルドを誕生させました。
名前は作出者の故郷であるカリフォルニアと斑点模様のスパングルに由来しています。
1986年に猫種登録団体TICA、1991年にはACAで新しい猫種の部門で登録されましたが、2007年に作出者であるケイシーが逝去したことでこの品種も個体数が減少し、絶滅の危機に瀕しています。
そのため、この先の進展性がないということでTICA、ACAの登録リストからも除外されています。
しかし一部のブリーダーがこの品種を守るために努力を続けています。
カリフォルニアスパングルドの気を付けたい病気について
品種特有の病気は報告されていません。
カリフォルニアスパングルドには遺伝性疾患や品種特有の好発疾患などは報告されていません。
しかし猫に一般的に多いとされる泌尿器の疾患(尿石症など)や中高齢期からの腎疾患などには他の猫と同様に注意が必要です。
定期的に健康診断(血液検査や尿検査)を受け、中高齢期頃からは腎機能に配慮したフードを与えるなど、健康管理には気を付けるようにしましょう。
またカリフォルニアスパングルドは希少な猫ですので、病気に関する検討が十分にされているとは言えません。
これから新たに好発疾患などが見つかる可能性もありますので、体調の変化には気を配るようにしましょう。
カリフォルニアスパングルドの価格相場について
海外からの輸入が必要です。
カリフォルニアスパングルドは日本ではあまり認知度の高くない猫種です。
日本にはブリーダーや販売しているペットショップの情報はありませんので、入手するためには海外で飼育しているブリーダーさんを探して輸入することになります。
海外での販売価格は8~25万円ほどのようですが、子猫の生体価格に加え輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などへの仲介料などが加算されるため、価格は高額になることが予想されます。
獣医師から見たカリフォルニアスパングルドを飼う際のアドバイス
睡眠時間の長い猫です。
カリフォルニアスパングルドは猫の中でも睡眠時間の長い方で、睡眠時間は14~16時間とも言われています。
日中も寝ていることが多いですが、睡眠不足は体調不良や問題行動の原因となりかねませんので、寝ている時は邪魔しないようにしましょう。
成長がゆっくりめな猫です。
カリフォルニアスパングルドは成長がゆっくりで、成猫になるまで2年ほどかかると言われています。
成長期の間は成長期用のフードを与え、骨や筋肉の健康的な発育をサポートしてあげるようにしましょう。
カリフォルニアスパングルドの飼育チャートについて
野性的な見た目でありながら性格は大人しく人懐こい、飼いやすい猫種です。
ジャンプが得意なため、事故が起こらないようにキャットタワーなどは強度のあるものを設置し、マンションの高層階ではベランダからの転落などに気を付けましょう。
日本ではなかなかお目にかかれない猫種です。
初心者 | 7 初心者でもかなり飼いやすい |
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しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
お手入れ | 8 お手入れはかなり楽 |
気性 | 8 気性はかなり穏やか |
多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
運動量 | 4 運動量は普通程度 |
病気 | 6 病気への強さは普通程度 |
抜け毛 | 7 抜け毛はかなり少ない |
鳴き方 | 5 普通程度に鳴く |
におい | 5 臭いは普通程度 |