セレンゲティについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
セレンゲティの特徴について
サーバルキャットに似た野性的な外見の猫です。
セレンゲティはアフリカのサーバルキャットの外見を目指して計画的に交配されて誕生した猫で、筋肉質でしなやかな体に黒のスポット模様が野性的な印象を与えます。
体の大きさは中型からやや大きめのフォーリンタイプで、四肢が長いのが特徴で、首も長く太め、筋肉質で引き締まった体をしています。
太めの尻尾はやや短く先端が少し細くなっています。
頭の形は縦長のくさび型で、目は丸くて大きく、目の色はグリーン、オレンジ、ゴールド、イエローなどバリエーション豊富です。
非常に大きな耳も特徴の一つで、耳の裏には「アイススポット」と呼ばれる目玉のような模様があります。
被毛は短毛でシルクのようになめらかな手触りです。
タビー、イエロー、ゴールド、エボニーシルバー、エボニースモーク、ソリッドブラックの地色に野性味を感じさせる黒のスポットがサーバルキャットを思わせます。
セレンゲティの性格について
甘えん坊で忠実ですが人見知りもします。
セレンゲティは飼い主さんによく懐く甘えん坊な猫で、家族への愛情が深く、小さな子供にも友好的に接することができるためお子さんのいる家庭でも飼育しやすいと言われています。
ただし好奇心旺盛で非常に活発なため、遊んでほしい時に飛びつくこともあるので、怪我をしないように注意することも必要です。
また恥ずかしがり屋な一面もあり、知らない人に対しては人見知りをすることがあります。
おしゃべりが多い猫で、飼い主さんに話しかけているかのように鳴くことが多い猫ですので、コミュニケーションを楽しみたい方にはうってつけです。
声はやや大きめですので、集合住宅などでは配慮が必要です。
お留守番は苦手です。
甘えん坊な分、寂しがり屋でもあるため、一人ぼっちでいることがストレスになりやすい猫です。
長時間のお留守番はあまりさせないようにした方が良いでしょう。
他の猫や動物とも比較的仲良くできるため、飼い主さんの生活スタイルが変わってお留守番が多くなるようであれば、相性を見て多頭飼育することを検討してみるのもいいでしょう。
セレンゲティの飼い方(日常の世話)について
被毛のお手入れは比較的容易です。
セレンゲティは短毛種で抜け毛も特別多いわけではありませんので、被毛のお手入れは比較的容易です。
ブラッシングは週に1~2回で十分です。
大きな耳のチェックをしましょう。
特徴の一つである大きな耳は少し汚れやすいため、ブラッシングの際には耳も一緒にチェックし、汚れが目立つときにはイヤークリーナーをふくませたコットンなどで優しく拭きとってあげましょう。
運動能力が高く活発な猫です。
セレンゲティは長い脚が特徴の猫で、そのジャンプ力は2mを超えることもあるほどです。
見た目に負けず野生猫のように身体能力が高く活発で、高いところに上るのも大好きですので、十分に運動できる環境を整えてあげましょう。
できれば走り回れる広いスペースを確保し、上下運動できるようにキャットタワーなどを設置してあげると良いでしょう。
また飼い主さんとおもちゃで遊ぶのも大好きですので、時間のある時にはたくさん遊び相手をしてあげましょう。
セレンゲティの歴史・起源について
野生猫を模して作られた純イエネコです。
セレンゲティという名前はタンザニアの「セレンゲティ国立公園」に由来していますが、アメリカで誕生した猫種です。
誕生の背景には、美しい被毛などを狙った度重なる密猟によって野生のサーバルキャットが絶滅の危機に瀕していたことがありました。
美しい野生の猫を守るために野生猫に似た姿のイエネコを誕生させ密猟を防ごう、という動きが愛猫家や保護団体の中で起こり、その過程でいくつかの新しい猫種が生み出され、セレンゲティもその中の一つとして誕生しました。
1994年、カリフォルニア州にあるキングズマークキャッテリーのオーナーであるカレン・サウスマンが、野生猫の血統を用いずにサーバルキャットのような外見の猫を作ろうと考え、繁殖計画を始めました。
長い足と高い位置についた大きな耳、コントラストのはっきりしたスポットが現れることを理想とし、特にそれらの特徴が強いベンガルやオリエンタルショートヘアの個体を選んで交配させ繁殖が進められました。
その他にセレンゲティの特徴として望ましいと思われる特性を持つ猫も取り入れていますが、野生猫の血は入っていません。
野生の猫の血統を濃く継ぐサバンナとは異なり繁殖計画が進めやすく、他のブリーダー達の協力も得て徐々にその個体数を増やしてきています。
現在はアメリカだけでなくイギリス、オーストラリア、ロシア、ヨーロッパ各地にもブリーダーが存在します。
猫種登録団体TICAには試験的猫種として予備登録されています。
セレンゲティの気を付けたい病気について
泌尿器疾患に気を付けましょう。
セレンゲティには遺伝性疾患などは特に報告されてはいませんが、泌尿器系疾患にかかりやすい傾向があるため、排尿状態に気を付けるようにしましょう。
尿石症や膀胱結石、尿管結石などが生じると、尿に変化が現れます。
頻尿や血尿、トイレに入っているのに尿が出ない、排尿時に鳴く、尿のにおいがきつくなる、陰部を執拗になめている、などといった変化がみられる場合にはできるだけ早く病院を受診しましょう。
予防のためには、いつでも新鮮な水が飲めるように水を常にたっぷりと用意しておき、フードも泌尿器疾患に配慮してあるものを選んであげると良いでしょう。
また定期的に健康診断や尿検査を受けるようにし、尿石症などを早期発見できるように心がけましょう。
セレンゲティの価格相場について
非常に高額になることが予想されます。
セレンゲティは比較的新しい猫種で、人気の高まりから徐々にその個体数を増やしてきてはいますが、まだまだ世界的に希少な猫種です。
日本国内ではブリーダーや販売しているペットショップの情報はありませんので、飼育を希望する場合は海外のブリーダーを探して購入することになります。
子猫の生体価格に加え輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などへの仲介料などが加算されるため、価格は非常に高額になることが予想され、100万円前後になるとも言われています。
獣医師から見たセレンゲティを飼う際のアドバイス
一人ぼっちのストレスをできるだけ回避しましょう。
家族への愛情が深い分、一人ぼっちで過ごす時間が長いと寂しさがストレスとなり、お留守番中に部屋の中をぐちゃぐちゃに散らかしたり、異常に毛づくろいをして毛が薄くなったり、元気や食欲がなくなる、消化器症状を示すなど、問題行動や体調不良などの原因となってしまうことが考えられます。
飼育環境としては常に誰かが家にいるような大家族の家庭に向いており、留守がちな独居家庭にはあまり向いていません。
飼育に際してはその点を考慮するようにしましょう。
集合住宅では鳴き声が問題になる可能性があります。
セレンゲティは非常におしゃべりな猫で、声も比較的大きいため、マンションやアパートなどでは鳴き声が問題となってしまう可能性があります。
セレンゲティの飼育チャートについて
甘えん坊な性格で家族への愛情が非常に深い猫です。
おしゃべりをしたり猫との時間を楽しみたい方にはうってつけの猫です。
お留守番は苦手ですので、一人ぼっちの時間が長くならないように家族間で工夫するようにしましょう。
| 初心者 | 4 初心者には普通程度の飼いやすさ |
|---|---|
| しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
| お手入れ | 7 お手入れはかなり楽 |
| 気性 | 7 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 8 多頭飼育はややし易い |
| 運動量 | 2 運動量はやや多い |
| 病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 7 抜け毛はかなり少ない |
| 鳴き方 | 1 非常に鳴く |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











