レオンベルガーについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
レオンベルガーの特徴について
ライオンのような犬を目標に作られた犬種です
首のまわりのたてがみのような被毛が特徴的です。
ライオンのような犬になることを目標に作られたと言われています。
体格の大きさや落ち着いた性格は、作出する際にもととなったグレートピレネーやセントバーナード、ニューファンドランドから受け継いだものです。
豊富な被毛に体を覆われています
様々な硬さの被毛が体を覆っています。
直毛の子もウェーブがかった被毛の子も、部分によって両方が合わさった子も、様々なパターンがあります。
豊富な被毛により、体格はさらに大きく見え、番犬として使役する際に雨や風から体を守ってくれたとされています。
レオンベルガーの性格について
大型犬ならではの穏やかさ
大型犬ならではの穏やかさを持っています。
穏やかで落ち着いており、全体の仕草ゆっくりでおっとりしている印象を受けることが多いです。
心を開いた相手には忠誠心を持って愛情深く接します
家族に対しては甘えん坊な個体も見られます。
温和で攻撃的ではない犬種ですが、愛情深さから守ろうとする気持ちなどで、攻撃や威嚇をする際に、体格の大きさからトラブルにつながる可能性があります。
普段から興奮や警戒などの行動も制御できるようしつける心がけが必要です。
レオンベルガーの飼い方(日常の世話)について
しつけをきちんと行いましょう
性格が穏やかな犬種ですが、成犬になると体格は大きくなり、強い力を持ちます。
興奮や警戒による噛みつきや飛びつきが周りの犬や人をけがさせてしまったり、大きなトラブルになる可能性があるため、普段からしつけをきちんと行う必要があります。
充分な運動量を確保してあげましょう
穏やかな犬種ですが、体力もあります。
体も大きいためのびのびと発散できる外での時間を作ってあげましょう。
ストレスを溜めないよう、お散歩などで充分な運動量を確保してあげてください。
関節なども負担がかかることもあるため、体重管理も合わせて行い、その個体にとって負担にならない適切な運動量を維持してあげましょう。
レオンベルガーの歴史・起源について
19世紀に作出された犬種です
19世紀にシュツットガルト近郊のレオンベルク州でニューファンドランドやピレニアンマウンテンドッグをもとに作出されました。
その結果、著しく長く白い被毛を持つ巨大な犬が完成しました。
しかし、ライオンのような犬を作出することが目的だったため、さらに交配は重ねられ、現在の形に近いレオンベルガーが誕生しました。
最終的に、交配に使用した犬種たちの長所が活きた犬種として完成したとされています。
犬種の誕生後の発展
その後、レオンブルクから世界へとレオンベルガーは広まりました。
牧畜犬や番犬として、レオンベルガーの持つ見張りの能力と牽引能力は高い評価を得ました。
戦時中にブリーディング数は減りましたが、現在ではまたブリーディングが行われており、使役犬としてだけでなく家庭犬としても愛されています。
レオンベルガーの気を付けたい病気について
関節の病気に注意
体格が大きく、体重によって関節に負担のかかりやすい犬種です。
また先天的な股関節形成不全や肘形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節へのさらなる負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。
胃拡張胃捻転症候群に注意
胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
興奮しながらごはんを食べることも多いセントバーナードは食事の際に空気をたくさん吸い込みがちとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあるため注意が必要です。
日常的な行動の中で早食い防止食器を使用するなどの予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化などが見られたらすぐに受診してあげてください。
レオンベルガーの価格相場について
50万円から60万円くらいの価格になります
珍しい犬種であることや大型犬であることから価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
大型犬は繁殖に要するスペースも必要なため、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
日本国内で飼育頭数も少ない犬種であるため、繁殖しているブリーダーも少ない傾向があります。
獣医師から見たレオンベルガーを飼う際のアドバイス
熱中症には注意しましょう
豊富な被毛に覆われていて、暑さに弱い犬種です。
熱中症になりやすい傾向があります。
散歩の時間の温度への配慮や室内で温度を管理した上で飼育してあげてください。
また呼吸が荒かったり、触って体温が熱いと感じた場合は熱中症の可能性が高いため、すぐに受診しましょう。
食事の管理をしてあげましょう
胃拡張・胃捻転症候群を起こしやすい犬種です。
空気を一緒に吸い込むような食べ方は、胃を拡張させ、胃捻転につながりやすくなる危険性があります。
空気を一緒に吸い込むような早食い行動が見られる場合、早食い防止の食器を使用するなど工夫するようにしてください。
また、肥満になると、四肢に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
レオンベルガーの飼育チャートについて
大型で体力もあるため、初めて犬を迎える方や、犬のためにたくさんの時間を割くことが難しい場合は、あまり飼育することをおすすめできない犬種です。
しつけや生活面で、レオンベルガーのために時間を割いてあげられるのであれば、信頼関係を築いて一緒に活動的に遊んだり、お互いよいパートナーとなるでしょう。
| 初心者 | 0 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 0 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 6 気性は普通程度 |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 0 必要な散歩量は非常に多い(3時間以上) |
| 病気 | 1 病気には非常に弱い |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 3 やや臭う |











