アーフェンピンシャーについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
アーフェンピンシャーの特徴について
猿のような顔が特徴的とされています
マズルが短く、豊かな被毛に顔周りも覆われているため、猿によく似た顔面と言われています。
その特徴から「モンキードッグ」の別名もつけられています。
特徴的な被毛を持ちます
ケアの仕方によって、針金状の直毛で硬い手触りの特徴的な被毛にもなり得ます。
ケアする方法に適していると言われているのがテリア種特有のプラッキングという古い被毛を抜く手法で、特徴的な被毛のごわごわとした毛質を維持できるとされています。
定期的にプラッキングを行なうとより良いとされていますが、独特の手法であるため、一般的なトリミングサロンでは行われていない場合もあり、希望する場合には行われているサロンを事前に調べておく必要がある可能性が高いです。
一般的なカットでも可能ですが、プラッキング時と比較すると被毛の性質が変わります。
アーフェンピンシャーの性格について
陽気で明るい性格です
好奇心旺盛で行動力もあり、活発です。
家庭犬ですが、遊んだりいたずらをすることが大好きな犬種です。
信頼関係を築ければより遊びたい欲求を満たしてあげることができ、より絆を深められるでしょう。
頑固で警戒心の強い一面も
陽気で明るい性格である反面、警戒心が強く気の強い一面も持っています。
時にはかんしゃくを起こしてしまうこともある犬種です。
自分の意思をしっかり持ち、自分で決めた通りにしようとする頑固な一面もあるため、しつけで飼い主さんがリードできるように関係性を築く必要があります。
アーフェンピンシャーの飼い方(日常の世話)について
社会性を持てるようしつけましょう
短気で頑固な一面も持つ犬種です。
警戒心や自分の欲求を通したいという意志が問題行動につながる可能性があります。
若齢のうちから、様々な音やにおいなどの身のまわりの環境、周りの人や犬に触れることで社会性を持てるようにしつけることが大切です。
また、警戒心から攻撃につながり、トラブルの原因になる場合もあるので、飼い主さんが制御できる関係性を築くことが大切です。
一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう
長時間の運動や、外遊びなどは必要のない犬種です。
しかし、遊びが好きで活発な性格のため、一緒に室内で遊ぶなどのスキンシップの時間を作ってあげることが必要です。
適度なお散歩と室内での遊びで体力を発散させてあげてください。
アーフェンピンシャーの歴史・起源について
ドイツが原産の犬種です
アーフェンピンシャーはドイツ南部で家庭犬として飼育されてきた犬種と言われていますが、起源についてははっきりしていません。
オーストリアン・ワイアーヘアード・ピンシャーを元に様々なテリアをかけ合わせて作出されたといわれています。
愛玩犬として飼育する目的で、パグやブリュッセルグリフォンをさらに交配することでマズルの短さなども含めて現在の姿に近づいたとされています
世界への人気の広がり
1800年代後半に初めてアーフェンピンシャーがドッグショーへ出陳されました。
ドイツで公認となり、その後アメリカなどの海外の国にも輸出されるようになりました。
1900年代にアメリカでも犬種として認められ、19~20世紀に人気があったとされています。
アーフェンピンシャーの気を付けたい病気について
関節の病気に注意が必要です
パテラと呼ばれる、膝のお皿である膝蓋骨が正しい位置からずれてしまう疾患に注意が必要です。
後肢を挙上する、触ると嫌がる、後肢を引きずって歩くなどの症状が見られます。
他にも、大腿骨頭と呼ばれる骨盤に接する大腿骨の一部が壊死してしまうレッグペルテスという病気になりやすいとされています。
この疾患の場合、歩き方や座り方などが普段と違うことや、犬自身が痛みや違和感を感じて気にすることなどでわかることが多いです。
変化を感じたら受診をしましょう。
肥満や滑りやすいフローリングの床などは関節に負担がかかる危険性があるため、注意が必要です。
短いマズルが招く呼吸器系のトラブル
短いマズルである顔の構造により、鼻腔が狭窄している個体もいます。
炎症により粘膜が腫れてさらに狭窄したり、呼吸のしづらい環境での呼吸困難などは死につながる危険もあるため注意が必要です。
苦しそうに口を開けた呼吸など異常な呼吸でないかこまめに観察する習慣をつけましょう。
アーフェンピンシャーの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たアーフェンピンシャーを飼う際のアドバイス
食事の管理を行なってあげましょう
関節の疾患が多い犬種です。
肥満は関節への負荷を増やし、症状を悪化させる恐れがあります。
肥満の状態での運動は、さらに関節の負荷をかけてしまうため、ダイエット方法として適切ではありません。
基本的には食事による体重管理が管理が必要です。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
過ごしやすい環境を整えてあげましょう
起こりやすい病気の一つである膝蓋骨脱臼はフローリングなどの滑りやすい床材は関節に負担がかかるため、適していません。
滑り止めのマットを敷いたり、ジャンプを必要とする家具への昇降などは負担を軽減するスロープを作るなどの過ごしやすい環境を整えてあげましょう。
またマズルの短さなど顔の構造に関係する鼻腔狭窄などのトラブルによって熱中症などにも注意が必要です。
室温の管理なども気を付けることが大切です。
アーフェンピンシャーの飼育チャートについて
小型犬なので、散歩などで必要とする運動量は少ないです。
しかし、活発な犬種であることと、陽気で明るい性格であるため、家庭で飼い主さんと触れ合う時間は多く必要です。
室内でも充分なので、一緒に遊ぶ時間を作ってあげてください。
被毛は独特の針金状です。
ケアなどは定期的なブラッシングやシャンプーなど、他の犬種と比較して特に多い時間を要する犬種ではありません。
頑固で短気な一面があるため、しつけに時間がかかる場合もあるかもしれませんが、信頼関係を築けると楽しい時間を一緒に過ごせる犬種です。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 2 お手入れはやや難しい |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 4 必要な散歩量は普通程度(1~1.5時間程度) |
| 病気 | 6 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 3 やや臭う |











