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Youtube 病気辞典
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監修: 葛野 宗 獣医師
[記事公開日]  [最終更新日]
[ 目次 ]

カニーヘン・ダックスフントの特徴について

ミニチュアダックスフンドを更に小型化した犬種です。

カニーンヘンダックスフンドは、ミニチュアダックスフンドが小さくなった犬種です。元々はミニチュアダックスフンドの親から産まれたためミニチュアダックスフンドで登録したけれど、小柄だったためにカニーンヘンダックスフンドに登録変更する場合もあります。
被毛のタイプはミニチュアダックスフンドと同様に長毛のロング、短毛のスムース、針金状のワイアーに分けられます。
体高は21cm以下、体重は3.5kg以下になります。
ダックスフンドのサイズは生後15ヶ月の胸囲で決まります。JKCの基準によりますと、スタンダードダックスフンドのオスが37~47cm、メスが35~45cm、ミニチュアダックスフンドのオスが32~37cm、メスが30~35cm、カニーンヘンダックスフンドのオスが27~32cm、メスが25~30cmとされています。

頭の形はくさび型で穏やかなアーチを描いています。目はアーモンド形で少し斜めに配置されています。マズルは長く、耳は幅の広い垂れ耳で首の辺りまで垂れ下がっています。被毛は3種類あり、しっぽは背骨の延長線上からまっすぐ伸び、先細りしています。体長が体高の約2倍もあり、全犬種のうち最も胴の長い犬種です。前肢が後肢よりやや短く、横から見るとおしりに向けてなだらかに傾斜しています。胴体、四肢ともに筋肉が豊富です。

カニーヘン・ダックスフントの性格について

お利口ですがやんちゃな部分があります。

仔犬の頃からあまり人見知りせず人懐っこく、穏やかで明るい性格で、飼い主の後をよくついていきます。お利口で物覚えが良いですが、やんちゃで気が強い一面もありますので、甘やかさずにしっかりしつけしましょう。

諸説ありますが、被毛のタイプによって若干性格が異なると言われています。ロングは温厚で甘えん坊、スムースは明るくて人懐っこい、ワイヤーは好奇心旺盛で気が強いと言われています。

カニーヘン・ダックスフントの飼い方(日常の世話)について

適度な運動と体重管理をおこないましょう。

毎日の健康管理として、適度な運動をおこなうようにしましょう。また、よく食べる子や偏食の子は太りやすいため、食事管理によって適切な体重を維持しましょう。
ダックスフンドは背骨のトラブルが多い傾向があります。運動が足りないと胴回りの筋肉が減少して、長い背骨を支えられなくなり、老犬期を迎える前に歩けなくなることがあります。また、肥満になってしまいますと、背骨に負担がかかり、椎間板ヘルニアにかかりやすくなります。

カニーヘン・ダックスフントの歴史・起源について

ウサギを狩るために作出されました。

諸説ありますが、古代エジプト時代やローマ時代にはすでに存在していたとされています。もともとはアナグマやキツネの猟に使われていましたが、19世紀頃、ミニチュアダックスフンドとカニーンヘンダックスフンドがスタンダードダックスフンドが入ることのできない小さな穴に入り、ウサギやテンなどの小動物の猟でも使えるように小型化していき、現在のようなサイズの違いが発生することになりました。カニーンヘンダックスフンドは、原産国ドイツではラビットダックスフンドとも呼ばれています。

カニーヘン・ダックスフントの気を付けたい病気について

背骨のトラブルに注意しましょう。

胴長短足の外見が魅力的ではあるのですが、この体型を原因としたトラブルに注意しなければなりません。

・椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアにはHansen Ⅰ型とHansen Ⅱ型があり、Hansen Ⅰ型は椎骨と椎骨の間のクッションの役割である椎間板の弾力性の低下によって変性した髄核が脱出する急性の疾患です。Hansen Ⅱ型は椎間板の加齢性変化によって線維輪が背側へ突出する慢性の疾患です。
椎間板ヘルニアの発生個所には頚部と胸腰部があります。頚部椎間板ヘルニアでは、頚部痛、四肢の歩行異常などが見られます。胸腰部椎間板ヘルニアでは、背部痛、両後肢の歩行異常、深部痛覚の消失などが見られます。

・外耳炎
耳の入り口から鼓膜までを外耳と言い、外耳の炎症を外耳炎といいます。犬がよくかかる病気のうちの一つです。外耳炎の犬は耳が痒いため、耳をよく掻く、頭を大きく振る、頭を傾け続ける、などの症状が見られます。マラセチア性外耳炎、細菌性外耳炎、アレルギー性外耳炎、ミミヒゼンダニ症などがあります。

・アレルギー性皮膚炎
アレルギーの原因物質(アレルゲン)に反応して発症する皮膚炎で、強い痒みを引き起こします。犬のQOLを著しく下げるため、早期の治療が必要です。アレルゲンの種類や発症機序などにより、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、ノミアレルギー性皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎の4種類に大別されます。

・結膜炎
結膜とは、まぶたの裏側と白眼の部分を覆っている膜のことです。まぶたの裏側の結膜を上眼瞼結膜、白眼の部分の結膜を眼球結膜と呼びます。結膜炎とは、様々な原因によって結膜に炎症が引き起こされている状態のことを言います。白眼が赤くなっていることで気付くことが多いです。

カニーヘン・ダックスフントの価格相場について

35~40万円程度になります。

カニーヘンダックスフントの価格相場は35~40万円程度になり、ミニチュアダックスフンドよりも少々高価になります。

獣医師から見たカニーヘン・ダックスフントを飼う際のアドバイス

ミニチュアダックスフンドと同様に体重管理に気をつけましょう。

カニーンヘンダックスフンドは、ミニチュアダックスフンドと同様に背骨のトラブルが多いため、体重管理を徹底し、背骨に負担のかかる動きはなるべくさせないようにしましょう。高い所から飛び降りる、ジャンプする、などは背骨に負担がかかります。カニーンヘンダックスフンドはやんちゃな子も多いため、興奮して背骨に負担になる動きをしてしまう場合は、なるべく興奮させない遊びを心がけましょう。

また、狩りをしていた名残か、カニーンヘンダックスフンドはよく吠える犬種であると言えます。吠え声も大きく、番犬としては大変優秀なのですが、集合住宅ではご近所からクレームが来てしまう可能性もあります。インターホンに吠える場合や要求吠えが多い場合は、その対策をしっかりとりましょう。

カニーヘン・ダックスフントの飼育チャートについて

ミニチュアダックスフンドと同様に体重管理、無駄吠えの問題がクリアー出来れば、飼いやすい犬種であると言えます。
多頭飼いをしている方も多いですが、未去勢の男の子同士は喧嘩することもあります。また、相性もありますので多頭飼いは慎重に決めましょう。

初心者  9 初心者でも非常に飼いやすい
しつけ  8 しつけはかなり簡単
お手入れ  8 お手入れはかなり楽
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  5 多頭飼育のし易さは普通程度
散歩  5 必要な散歩量は普通程度(30分~1時間程度)
病気  5 病気への強さは普通程度
抜け毛  2 抜け毛はやや多い
吠え方  0 非常に吠える
におい  5 臭いは普通程度
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