ブービエデフランダースについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
ブービエデフランダースの特徴について
物語のモデルとなった犬種です
ブービエデフランダースは「フランダースの牛追い」という意味を持ちます。
その名の通り、フランドル地方で牧畜犬として活躍した犬種です。
実際には他の犬種が描かれましたが、「フランダースの犬」のパトラッシュのモデルとなった犬種として知られています。
実はがっしりとした体形です
ふわふわした毛でわかりにくいのですが、作業犬だったこともあり、体つきは太い骨にしっかりとした筋肉が引き締まっています。
運動量も多く要し、長めの散歩や広い場所で思い切り走るなどの運動も楽しめる犬種です。
力も強いので、飼い主さんが制御できるように普段からしつける必要があります。
ブービエデフランダースの性格について
穏やかで忠実な犬種です
穏やかでとても優しく温和な犬種です。
飼い主さんの気持ちを察したり、献身的に接してくれる一面も見られるでしょう。
愛情深い性格なので、信頼関係が築けると、飼い主さんが大好きなよきパートナーになるでしょう。
穏やかな犬種ですが愛情から攻撃につながることも
温和で攻撃的ではない犬種ですが、愛情深いため、嫉妬や愛する者への保護心から攻撃につながる危険性もあります。
感情の変化などのサインを見逃さないように気を付け、制御できるよう普段からしつけましょう。
ブービエデフランダースの飼い方(日常の世話)について
充分な運動をしてあげましょう
穏やかな犬種ですが作業犬として体を動かしていた歴史もあります。
充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
思い切り走ることが好きな犬種のため、ただ歩く散歩だけではなく、思い切り広い場所で走れる時間も作ってあげるとより犬にとっても満足のいく時間となるでしょう。
また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。
ブービエデフランダースの歴史・起源について
フランドル地方原産の犬種です
ベルギーとフランスのフランドル地方にまたがる地域で、スペイン人が持ち込んだ犬種とその地方の土着犬との間に生まれた犬種が、ブービエデフランダースのルーツと言われています。
牧羊犬として、より優れた能力を持つよう、我慢強さなどの特性や行動能力を残す目的で選択的な繁殖を行なってきました。
賢さや我慢強さ、行動能力が優れていることから多岐に渡る活躍をしてきました
賢さや我慢強さ、勇敢さや穏やかさ、そして優れた行動能力を持つブービエデフランダースは使役犬として様々な活躍をしてきました。
牧羊犬、警護犬、運搬犬、軍用犬など用途は様々だったとされています。
ブービエデフランダースの気を付けたい病気について
股関節形成不全などの関節の病気に注意
先天的な股関節形成不全などの股関節の形状が異常になる疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、日常生活の中でも、肥満やすべりやすいフローリングの床などの環境は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
また、体重が増えすぎると関節に負担になります。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールし、滑りにくい床にするなどの配慮をしてあげてください。
胃拡張胃捻転症候群に注意
体型や食事の際の興奮などから、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
ブービエデフランダースの価格相場について
40万円から60万円くらいの価格になります
珍しい犬種であることや大型犬であることから価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、繁殖している個体数も少なく、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
国内での繁殖も、他の犬種と比較すると少ないため、海外のブリーダーから輸入する必要があるケースも多いです。
その場合は生体の価格と併せて、空輸代や手数料などが追加で加算されるため注意が必要です。
ペットショップよりもブリーダーからの購入の方が一般的
ペットショップで出会える可能性は低く、繁殖を行なっているブリーダーも限られる犬種です。
大型犬は繁殖に要するスペースも必要なため、郊外を繁殖場にするブリーダーが多い傾向があります。
繁殖を行なっているブリーダーを探して、見学や購入に行く流れになるケースが多いです。
繁殖のタイミングなどによっては、仔犬の誕生まで待つ必要がある場合もあります。
獣医師から見たブービエデフランダースを飼う際のアドバイス
被毛や皮膚のケアをこまめに行って清潔に保ちましょう
被毛が豊富なため、こまめにブラッシングをして、もつれの原因となるいらない毛を除去する必要があります。
もつれや毛玉になると、皮膚疾患につながる恐れもあります。
こまめにブラッシングやシャンプーを自宅でも行なう習慣をつけましょう。
食事の管理をしてあげましょう
胃拡張・胃捻転症候群を起こしやすい犬種です。
空気を一緒に吸い込むような食べ方は、胃を拡張させ、胃捻転につながりやすくなる危険性があります。
空気を一緒に吸い込むような早食い行動が見られる場合、早食い防止の食器を使用するなど工夫するようにしてください。
また、肥満になると、四肢に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
ブービエデフランダースの飼育チャートについて
大型で体力もあるため、初めて犬を迎える方や、犬のためにたくさんの時間を割くことが難しい場合は、あまり飼育することをおすすめできない犬種です。
しつけや生活面で、ブービエデフランダースのために時間を割いてあげられるのであれば、信頼関係を築いて一緒に活動的に遊んだり、お互いよいパートナーとなるでしょう。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 3 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 3 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 2 やや臭う |











