テネシーレックスについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
テネシーレックスの特徴について
カールした巻き毛のワイヤーヘアがキラキラと輝く猫です。
テネシーレックスの特徴は何といってもその被毛です。
名前にレックスとあるように巻き毛の猫ですが、突然変異によって誕生したとされる独特な被毛を持ちます。
体は中型の大きさのセミコビータイプで、筋肉質でがっしりとした体に短めの太い首、太い四肢、長くてフサフサとした尻尾が特徴的です。
最大の特徴である被毛は、通常の猫の被毛と異なる構造を持っており、光が当たるたびにきらきらと輝きます。
通常の猫の被毛は表面が平らなのに対し、テネシーレックスの毛の表面はカットされたダイヤモンドのように不均一な多面になっており、それによって光を反射してキラキラ輝きます。
この輝きを放つ独特な構造の被毛を「サテン」と呼び、その輝きを「ゴールドダスト効果」や「真珠効果」などと呼んでいます。
巻き毛とサテンを併せ持つのはテネシーレックスだけで、この二つの特徴は常に同時に現れるため遺伝子にセットで組み込まれているのではないかと考えられています。
被毛は全身がカールしたワイヤーヘアーで覆われ手触りは非常に柔らかく、髭もカールしています。
また被毛はトリプルコートで、アンダーコートとオーバーコートの間にオーンコートと呼ばれる第3の被毛の層を持ちます。
毛の色は豊富ですが、多いのはレッドやレッド&ホワイトで、目の色も毛色に準じて様々です。
テネシーレックスの性格について
飼い主さんが大好きな猫です。
テネシーレックスは穏やかで優しい性格で 、飼い主さんのことが大好きな愛情深い猫です。
飼い主さんの後をついて歩いたり、膝の上に乗ってくつろぐことが好きです。
他の猫とも比較的上手に付き合うことができ、飼いやすいタイプの猫です。
環境の変化にはやや敏感です。
新しい環境に慣れるまでには少し時間がかかるため、ゆっくりと時間をかけて慣れさせてあげるようにしましょう。
テネシーレックスの飼い方(日常の世話)について
抜け毛は多めです。
テネシーレックスの被毛はトリプルコートのミディアムヘアですので、抜け毛はやや多めです。
毛球症などにならないようにするためにも、こまめにブラッシングして抜け毛を取り除いてあげるようにしましょう。
1週間に2~3回程度から可能であれば毎日スキンシップを兼ねてブラッシングすることをお勧めします。
特に換毛期は抜け毛が多いため、必要に応じてシャンプーもしてあげましょう。
テネシーレックスの歴史・起源について
テネシー州で偶然発見された猫がルーツです。
テネシーレックスの始まりは2004年にテネシー州の都市チャタヌーガでフランクリン・ウィッテンバーグ氏が偶然発見した猫でした。
ウィッテンバーグ氏の自宅の裏口に住み着いた雌猫が出産したため、その猫と子猫たちを保護して自宅に入れたところ、子猫達がキラキラ輝く巻き毛の被毛を持っていることに気づきます。
新種の可能性を感じたウィッテンバーグ氏は、ブリーダーや遺伝学者に調査を依頼しました。
その結果、この巻き毛が劣性遺伝によってもたらされるものであることがわかり、新種として繁殖する計画が始まりました。
名前はルーツとなった猫が発見されたテネシー州に由来しており、同じく巻き毛の猫たちにつけられているレックスと併せてテネシーレックスとなりました。
テネシーレックスの気を付けたい病気について
遺伝性疾患などは報告されていません。
テネシーレックスは新しい品種のため、遺伝性疾患などはまだ報告されているものはありません。
しかし一般的に猫がかかりやすいと言われている下部尿路疾患や中高齢期に発症しやすい腎臓病などについては、他の猫と同様に注意が必要です。
毛球症に気を付けましょう。
トリプルコートのテネシーレックスは抜け毛がやや多いため、自身で毛づくろいをすることで毛球症になってしまう可能性があります。
換毛期などは特に念入りにブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげるようにしましょう。
テネシーレックスの価格相場について
日本ではなかなか入手困難です。
テネシーレックスは日本ではまだ認知度が高くなく、国内のブリーダーや販売しているペットショップの情報はありません。
日本国内で入手することはなかなか難しいため、飼育を希望する場合には海外のブリーダーを探してコンタクトをとる必要がありますが、世界的にみてもブリーダーも個体数もまだそこまで多くはありませんので、タイミングによっては希望の子猫になかなか出会えないこともあるでしょう。
価格は子猫の生体価格に加え、輸入にかかる輸送費や輸入代行業者などへの仲介料などが加算されるため高額になることが予想され、30~50万円以上になるとも言われています。
獣医師から見たテネシーレックスを飼う際のアドバイス
未知の部分も多い品種です。
誕生してまだ日が浅い品種ですので、かかりやすい病気やどんな環境での飼育が適しているのかどうか、わからない部分も多い猫です。
特に日本の夏は高温多湿ですので、トリプルコートのテネシーレックスが熱中症になってしまう可能性もあります。
もし飼育することになった場合には季節ごとに大きく変化する気温や湿度に対応できているかどうか体調の変化に気を付けてあげましょう。
テネシーレックスの飼育チャートについて
穏やかで優しく、飼い主さんによく懐く猫ですので、飼いやすい猫と考えられます。
小さな子供や他のペットがいる家庭でもうまく付き合っていけるようです。
独特のキラキラした美しい被毛を保つためにも、お手入れには少し手をかけてあげる必要があります。
| 初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
|---|---|
| しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
| お手入れ | 3 お手入れはやや難しい |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 7 多頭飼育はややし易い |
| 運動量 | 6 運動量は普通程度 |
| 病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 鳴き方 | 5 普通程度に鳴く |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











