バーレイニディルムンキャットについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
バーレイニディルムンキャットの特徴について
絶滅の危機に瀕している希少な猫です。
バーレイニディルムンキャットはペルシャ湾にある小さな島、バーレーン島に生息する土着猫です。
比較的背の高い猫種で、脚から首までの長さは約30cmと言われています。
体型はオリエンタルタイプの中型サイズで、ほっそりしていますが筋肉質なボディ、手足の長いスレンダーな猫です。
前足に比べ後ろ足の方がやや長くなっています。
頭は小さめのくさび型で鼻筋が通っており、目はアーモンド型でやや吊り上がり気味、色はグリーンやゴールドです。
耳は大きく目立ちますが、この大きな耳は高温多湿なバーレーンの環境に適応するために体温を効率的に放散する役割を果たしていると考えられています。
被毛は短毛で、ペルシャ絨毯のように滑らかで艶があり密集していますが、熱をため込みません。
毛色はブロンズ、シルバー、ライラック、シナモンなどがあり、単色の個体もいますがほとんどは斑点と縞模様が入り混じった「スポッテッドタビー」です。
バーレイニディルムンキャットの性格について
野性味を残した猫です。
バーレイニディルムンキャットは比較的野生ネコの気質が残っている猫です。
一般的なイエネコとは異なり、あまり人に懐きません。
ベタベタ触られたり抱っこされるのもあまり好きではないので、ストレスをかけないようある程度距離をとって自由に暮らせるようにしてあげるのが良いでしょう。
そうはいっても飼い主さんに全く懐かないわけではなく、実は飼い主さんの帰りを待っているけなげな部分もあるようです。
自分の気の向くままに暮らすのが好きな、猫らしい猫と言えます。
猫との触れ合いを楽しみたい飼い主さんには物足りないかもしれませんが、ある意味手のかからない飼いやすい猫でもあります。
活動的で水を怖がりません。
暑い時間帯は寝て過ごすことも多いようですが、本質的には活動的で、猫には珍しく水を怖がらない個体が多い猫種です。
自分から水に近づく様子もよく見られるようです。
バーレイニディルムンキャットの飼い方(日常の世話)について
被毛のお手入れは容易です。
被毛は滑らかな短毛のためもつれにくく、ブラッシングは週に1回程度でも十分です。
極端に汚れることがなければシャンプーもこまめにする必要はありません。
十分に運動できる環境を整えましょう。
活発でよく運動する猫種ですので、運動不足にならないように環境を整えてあげるようにしましょう。
できれば走り回れるような広いスペースを確保できると良いですが、難しい場合はキャットタワーを設置したり家具の配置を工夫することで上下運動できるようにしてあげると良いでしょう。
寒さにはあまり耐性がありません。
もともと暑い地域で生活していた猫種のため、冬の寒さには耐性がありません。
冬期間は室内を温かく保ち、必要に応じてペット用のヒーターを使用したり服を季節など寒さ対策をしっかりしてあげる必要があります。
バーレイニディルムンキャットの歴史・起源について
アラビアの野生ネコの混血種と考えられています。
バーレイニディルムンキャットは、ペルシャ湾にあるサウジアラビアの東海岸に位置する小さな島、バーレーン島に生息する土着猫です。
その起源ははっきりとはわかっていませんが、絶滅危惧種であるアラビアの野生の猫から派生した混血種と考えられています。
14世紀にポルトガルの船に乗っていた猫がバーレーン島に渡ったとも言われています。
その後、1997年にバーレーンの猫愛好家達がバーレーンの土着猫を保護する活動をはじめ、本格的な繁殖計画が開始されました。
2001年にはバーレーン政府にも認められ、2006年にバーレイニディルムンキャットと名付けられています。
名前の一部にある「ディルムン」はバーレーンの昔の国名です。
自然発生種として動物学者により遺伝子解析が行われており、登録を申請中ですが、現在は絶滅の危機に瀕している希少な猫種です。
バーレイニディルムンキャットの気を付けたい病気について
遺伝性疾患などは報告されていません。
自然発生種のため、特に遺伝性疾患などは報告されておらず、寿命は10~16年ほどと言われています。
猫が一般的にかかりやすいと言われている子猫期の感染症や、下部尿路疾患、中高齢期から起こりやすい腎臓病などには他の猫と同様に注意が必要です。
食欲や排泄の状態、飲水量の変化などに気を付け、病気の早期発見に努めましょう。
バーレイニディルムンキャットの価格相場について
入手は非常に困難で価格は不明です。
バーレイニディルムンキャットは絶滅の危機に瀕している希少な猫ですので、入手することは非常に難しいと考えられます。
現段階では日本国内では入手することはできません。
今後、愛好家たちによって繁殖活動が進み、個体数が増えてきた場合には出会える可能性もあるかもしれませんが、現段階では個人輸入でも入手することはなかなか難しいでしょう。
獣医師から見たバーレイニディルムンキャットを飼う際のアドバイス
日本とは全く異なる気候の地域で生活してきた猫です。
バーレーンと日本の気候は全く異なり、気候のおだやかな春や秋、高温多湿な夏、寒く雪も降る冬など四季がある日本の環境がバーレイニディルムンキャットにとって暮らしやすいかどうかはわかりません。
しかし経験したことのないような寒さなど、季節による気候の変化によって体調不良が起こる可能性もありますので、もし飼育する機会があった場合にはその点に留意して体調管理をしてあげる必要があると考えられます。
過剰なスキンシップでストレスをかけないようにしましょう。
先にも述べた通り、野生ネコの気質が残っているバーレイニディルムンキャットは抱っこされたり過剰なスキンシップをされることが苦手です。
一緒に暮らしているうちに飼い主さんとの信頼関係は徐々に出来上がってきますので、程よく距離をとりながら自由に気ままな生活をさせてあげるのが良いでしょう。
小さなお子さんがいる家庭では大人がお子さんを少し制御したり、子供の手が届かない場所に落ち着いて過ごせるような寝床を作ってあげるなどといった工夫が必要になります。
バーレイニディルムンキャットの飼育チャートについて
世界的に個体数が少なく入手すること自体が難しい猫種です。
一般的なイエネコに比べると懐きにくいため、猫とのスキンシップを楽しみたい方より、あまり構いすぎず、自由気ままに過ごさせてあげられる飼い主さんに向いています。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 5 しつけのし易さは普通程度 |
| お手入れ | 9 お手入れは非常に楽 |
| 気性 | 3 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 5 多頭飼育のし易さは普通程度 |
| 運動量 | 2 運動量はやや多い |
| 病気 | 5 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 8 抜け毛はかなり少ない |
| 鳴き方 | 7 あまり鳴かない |
| におい | 7 あまり臭いがない |











