ピクシーボブについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
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ピクシーボブについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑

執筆獣医師:齋藤厚子先生
[最終更新日]
[ 目次 ]

ピクシーボブの特徴について

ボブキャットのようなワイルドなルックスの猫です。

ピクシーボブはアメリカに生息する野生のボブキャットによく似た特徴を持つ、ワイルドな外見の猫です。

体は中型からやや大きく、頑丈で筋肉質なロング&サブスタンシャルで、四肢は骨太で長く丈夫です。
前足よりも後ろ足の方がやや長く、多くが多指症で足先が大きいのが特徴の一つです。
多指症の指の数は1本の脚につき7本までが認められています。
尻尾は短い個体が多く、5-10cmくらいからもっと短い個体もおり、ねじれがあったり巻いたりしていますが、中には長い尻尾を持つピクシーボブも生まれることがあります。

頭の形は洋ナシを逆さにしたような形で、頬の肉付きがよく、耳はピンと立っており耳の先端には黒い飾り毛があります。
瞼が深くかぶさった目は三角形で、目の色はグリーン、ゴールド、カッパーなどがあります。

被毛は短毛種とやや長めの長毛種があり、ダブルコートの厚い被毛が立ち上がるように生えています。
毛色はブラウン系のすべての色が認められ、ブラウンの地色に色の濃い斑点模様が入るスポッテッド・タビーです。

鳴き声が特徴的で、鳥のように「チッチッ」と高い声で囁くように鳴きます。

ピクシーボブの性格について

社会性があり賢い猫です。

見た目はワイルドですが、社会性がある賢い猫です。
犬のように忠誠心が強く従順で、知性も高く飼い主さんの言うことをよく聞いて理解するため、しつけには苦労しません。

飼い主さんの後ろをついて歩いたりすることもあり、トレーニングすればリードを付けてお散歩することも可能と言われています。

愛情深い性格です。

飼い主さんや家族への愛情が深く、子供や他のペットともうまく付き合うことができる猫です。

大らかでマイペースです。

子猫の時期は好奇心旺盛で活発ですが、成長とともに徐々に落ち着き、成猫になるとむしろ大人しい性格になります。

温厚で静かなため飼いやすい猫種です。

ピクシーボブの飼い方(日常の世話)について

被毛のお手入れはこまめにしましょう。

短毛種のピクシーボブは週に1~2回程度のブラッシングでも十分ですが、長毛種の場合は少しこまめにブラッシングしてあげるようにしましょう。
少なくとも週に2~3回、できれば短時間でも毎日ブラッシングしてあげることで、毛がもつれず美しい被毛を保てます。

爪のチェックも忘れずに。

ピクシーボブは多指症のことが多いため、爪をこまめにチェックしてあげましょう。
多指の指は他の指に比べて接地が悪く、爪とぎをしてもうまく爪がはがれないことがあります。

そのままにしていると爪が太く分厚い巻き爪になり、肉球や皮膚に刺さってしまうことがありますので、ブラッシングの際には一緒に爪のチェックもするのを習慣にして、こまめに爪を切ってあげましょう。

運動不足にならないような環境づくりをしましょう。

ピクシーボブは運動や遊びが大好きです。
成猫になると少し落ち着いた性格になるため、そこまで激しく走り回ったりすることはありませんが、犬のように賢くボールをとってくるような遊びも覚えるため、一緒に遊ぶのが楽しい猫です。

時間のある時には遊びに誘って運動を促したり、キャットタワーを設置して上下運動できるようにして運動不足にならないようにしてあげましょう。

身体が比較的大きいため、キャットタワーは強度のある頑丈なものを選びましょう。

ピクシーボブの歴史・起源について

ヤマネコに似た北アメリカの土着猫から誕生した品種です。

ピクシーボブは、北アメリカに住むアカオオヤマネコ(ボブキャット)によく似た土着猫を種として定着させるために計画的に交配を重ねて誕生した猫です。

品種を作成したのはキャロル・アン・ブリュワーという人物です。
ブリュワーは北アメリカのワシントン州にあるカスケード山脈の麓の農村で、多指症で尾の短い雄の土着猫を2頭手に入れました。
やがてこの2頭を隣家に住んでいた野生的な見た目のブラウン・スポッテッドの雌猫と交配させ、誕生した子猫の中の一頭を自分の手元に残し、「ピクシー」と名付けます。

この「ピクシー」が「ピクシーボブ」の基礎となった猫です。

1985年、ブリュワーはピクシーのように愛らしい猫を増やそうと計画的な交配をはじめます。
最初に多指症の猫を入手したカスケード山脈の麓で新たに土着猫を探し、ピクシーと交配させることで、1989年ピクシーボブのスタンダードが完成しました。

1996年には世界最大の猫の血統登録機関TICAにも登録されています。

始めにブリュワーが見つけた土着猫はヤマネコ(ボブキャット)の血を引くと推測されていましたが、DNA検査の結果、ヤマネコの遺伝子は発見されませんでした。
しかし「野生ネコ」の血を引くか否かについて、各猫血統登録団体の方針・見解が異なるため、現在もCFAなどいくつかの登録団体はピクシーボブを公認していません。

ピクシーボブの気を付けたい病気について

好発疾患は特に報告されていません。

自然種の猫の交配によって誕生しているため、ピクシーボブは病気には比較的強い丈夫な猫です。
現段階では特に好発疾患は報告されていません。

ただし猫に一般的に多くみられる感染症や下部尿路疾患、腎臓病などに関しては他の猫と同様に注意が必要です。

カゼの様な症状や消化器症状、食欲や排尿状態の変化、飲水量の増加などがみられた場合には早めに病院を受診するように心がけ、病気の早期発見・早期治療に努めましょう。

ピクシーボブの価格相場について

日本では入手できない猫です。

ピクシーボブは日本ではまだあまり知られていない猫で、販売しているペットショップやブリーダーの情報は見つかりません。
手に入れるためには海外から輸入する必要があります。

輸入する場合には子猫の生体価格に加え、輸送費や輸入を代行してくれる業者さんへの仲介料などが加算されますので、ある程度高額になることを覚悟しなければなりません。

獣医師から見たピクシーボブを飼う際のアドバイス

大きめの体に適した生活環境を整えましょう。

ピクシーボブはオスの大きな個体では10kg近くになることもある比較的大きな猫種です。
生活環境は大きな体に合わせて整えてあげる必要があります。

トイレは大きめのものを用意し、食事も大きな体の骨や筋肉を維持できるように良質なものを選んであげましょう。

またキャットタワーなどは大きな体で飛び乗ったり飛び降りたりしてもぐらついたり倒れることがないように頑丈なものを選び、おもちゃも壊れにくい素材のものを選ぶようにしましょう。

ピクシーボブの飼育チャートについて

穏やかで優しい性格の飼いやすい猫です。
知的でしつけもしやすく、家族への愛情も深いため、他のペットや子供のいる家庭でも平気です。
日本ではなかなか手に入らない品種です。

初心者  5 初心者には普通程度の飼いやすさ
しつけ  8 しつけはかなり簡単
お手入れ  6 お手入れのし易さは普通程度
気性  8 気性はかなり穏やか
多頭飼育  8 多頭飼育はややし易い
運動量  7 運動量はやや少ない
病気  9 病気には非常に強い
抜け毛  5 抜け毛の量は普通程度
鳴き方  7 あまり鳴かない
におい  5 臭いは普通程度
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