セントラルアジアンシェパードについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
セントラルアジアンシェパードの特徴について
がっしりした体型が特徴的です
筋肉質のがっしりとした体格をしていて、体力も力強さも持っています。
骨太で、強靭な体形をしています。
顎の力も強いため、敵とみなした場合に攻撃すると大きなけがにつながる危険性もあるので注意が必要です。
オスのほうがメスより一回りほど体が大きくなる傾向があります。
ダブルコートの密生した被毛が特徴的です
被毛の長さは短いですが、被毛は豊富なダブルコートの構造をしています。
ダブルコートとは外側を覆うしっかりとした被毛のオーバーコートと体に沿うように生えるやわらかな被毛のアンダーコートから成る構造のことを指します。
トリミングは必要のない犬種ですが、こまめにブラッシングをすることで不要な被毛を除去することができ、皮膚トラブルの予防にもつながります。
皮膚を傷つけないようなラバーブラシなどでブラッシングをする習慣をつけておくと安心です。
セントラルアジアンシェパードの性格について
大型犬ならではの穏やかさ
大型犬ならではの穏やかさを持っています。
穏やかで落ち着いており、全体の仕草ゆっくりでおっとりしている印象を受けることが多いです。
警戒心が強い一面も
おっとりしていますが、警戒心が強い一面も持ちます。
普段の性格の穏やかさや表情が豊かでないため、イヌが警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。
問題につながらないよう、攻撃などにつなげないために、制御できるようにしつけることが大切です。
セントラルアジアンシェパードの飼い方(日常の世話)について
しつけは充分に行いましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心や恐怖が攻撃に代わってしまう場合もあります。
その場合、大型犬のため、力も強く顎も大きく、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
運動量を充分に確保しましょう
体も大きく、筋肉量の維持が必要な犬種です。
散歩の時間は長めに確保してあげてください。
激しい運動は必要のない犬種です。
ゆっくり長距離を時間をかけて歩く散歩が好ましいです。
体重や関節の状態によって、適切な運動量は異なります。
かかりつけの先生と相談しながら運動量を決めてください。
セントラルアジアンシェパードの歴史・起源について
中央アジアで遊牧民たちと家畜を守る使役犬として飼育されていたとされています
カザフスタンなどの中央アジアで牧羊犬として活躍していた犬種です。
中央アジアの共和国及び、その国を囲む国々ではセントラルアジアンシェパードが普及しています。
勇敢さや用心深さは、牧羊犬や番犬としての活躍に適しているとされています。
紀元前から生息しているといわれている、古くからの歴史ある犬種です。
ロシアが原産の大型犬です
遊牧民の減少とともに犬種の数も減りましたが、ロシアのモスクワで繁殖が行われたことで絶滅の危機を逃れました。
「アラバイ」の愛称で現在も親しまれています。
日本では飼育頭数も少ないですが、世界で愛好家も多く、家庭犬として愛されている犬種です。
セントラルアジアンシェパードの気を付けたい病気について
股関節形成不全などの関節の病気に注意
先天的な股関節形成不全などの股関節の形状が異常になる疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、日常生活の中でも、肥満やすべりやすいフローリングの床などの環境は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつ体重の思いながる可能性も高いです。
筋肉量や骨量も多く体重の重い犬種ですが、体重が増えすぎると関節に負担になります。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールし、滑りにくい床にするなどの配慮をしてあげてください。
胃拡張胃捻転症候群に注意
体型や食事の際の興奮などから、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
セントラルアジアンシェパードの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たセントラルアジアンシェパードを飼う際のアドバイス
大型犬種を飼育する充分な準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
日常を普通に過ごすだけでも、体の大きさから、小型犬ではできないような床ずれが、できやすく床材にも配慮するなどの大型犬特有のトラブルも起こり得ます。
飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
セントラルアジアンシェパードの飼育チャートについて
大型犬であるセントラルアジアンシェパードが充分に生活できるスペースやごはんなどを確保しながら、高い運動能力を持て余さないよう発散させる時間を設けるなど、犬に費やす費用や時間が多く必要な犬種です。
また、しつけも制御できない状態だと、大きなけがを負わせてしまうようなトラブルにつながることもあり得ます。
初めて犬と暮らす場合には気を付けることや、しなければならないことが多く、難しい犬種と言えるでしょう。
しつけなどはトレーナーなどのプロの力を借りながら関係を築くことが必要な場合もあります。
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 3 お手入れはやや難しい |
| 気性 | 2 気性はやや荒い |
| 多頭飼育 | 2 多頭飼育はやや難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 3 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 3 やや臭う |











