チベタンテリアについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
チベタンテリアの特徴について
テリアという名前を持ちますがテリアではありません
イギリスのテリアに似ていることからテリアという名前が付けられましたが、テリアではありません。
そのためテリア特有の興奮しやすさや頑固さなどを持つ性格とは異なります。
生き生きとしていて愛らしく、コンパニオンドッグとして適した性格をしています。
優雅な被毛が特徴的です
豊かな長い被毛が特徴的です。
豊かな長い被毛は美しいですが汚れなどから、皮膚トラブルやもつれの原因になるため、こまめなブラッシングやシャンプー時はきちんと乾燥させることなどが大切です。
細くて柔らかい被毛は体表に沿って毛玉が出来る可能性があるため、特にわきの下やももの付け根などの摩擦が起こりやすい部分は毛玉が出来ないようにケアをしましょう。
トリミングの必要な犬種ですが、お家でもこまめにブラッシングやシャンプーを行なう習慣があると安心です。
チベタンテリアの性格について
優しい性格です
性格は優しく、信頼する相手であればいっしょに遊んだり甘えたりするのが大好きです。
信頼関係が上手に築けると、飼い主さんにも甘えん坊の子になりやすい傾向があります。
遊ぶ時間をたくさん作ってあげることで、信頼関係がより強固なものになるでしょう。
警戒心の強い一面も
明るい性格である反面、警戒心が強く用心深い一面も持っています。
飼い主さん以外の見知らぬ人には強い警戒心を示す場合があります。
身のまわりの動物や人、環境に適応できるよう、早期から社会化を行なってあげると良いでしょう。
警戒心から起こる問題行動も軽減できる可能性が高いです。
チベタンテリアの飼い方(日常の世話)について
関節に負担のかかりにくい環境づくりを
関節のトラブルが起こりやすい犬種です。
コンパニオンドッグであるため、室内で活発に遊ぶことも多いでしょう。
フローリングの滑りやすい床などは関節に負担がかかりやすいため、注意が必要です。
関節に負担のかかりにくいようにマットを敷くなどの環境への配慮をしてあげてください。
しっかり適応できるようにしつけをしてあげましょう
攻撃的な犬種ではありませんが、警戒が攻撃につながる可能性があります。
その場合、他の人や犬を巻き込んだトラブルにつながる危険性があります。
社会に適応できるよう、若齢のうちからいろいろな音や動物に慣らしてあげると、警戒心少し減らせるでしょう。
しつけの方法は個体の性格によって、適した方法が異なりますが、家庭で行なうことが難しそうであればプロのトレーナーや訓練士に方法を聞きながら行いましょう。
チベタンテリアの歴史・起源について
歴史の古い犬種です
紀元前から存在したとされる歴史の古い犬種です。
チベットの寺院で幸せをもたらす守護犬として古くから愛されてきた犬種です。
幸福が逃げないよう、門外不出とされてきたため、血統の純粋性が保たれてきました。
寺院でコンパニオンドッグとして長い間愛されてきたと言われています。
チベットからヨーロッパへ
ずっと門外不出を貫いていたチベタンテリアでしたが、1920年代にヨーロッパへと紹介されました。
その後、イギリスでも犬種標準が定められ、チベット以外でも愛される犬種となりました。
日本では飼育頭数が少なく、あまりなじみのない犬種ですが、現在はヨーロッパだけでなく世界で愛されている犬種です。
チベタンテリアの気を付けたい病気について
眼の病気に注意
遺伝性の進行性網膜萎縮症は別名PRAとも呼ばれ、チベタンテリアはなりやすい傾向があると言われています。
視力の低下や合わせて起こる炎症などの異常が見られる危険性もあります。
発症を予防することは難しいですが、早期発見によって二次的な疾患の予防や負担の軽減が期待出来る疾患です。
定期的な検診に加え、見えづらさなどからくる行動の変化に注意して生活できると、発症の早期発見も可能です。
関節の病気に注意
先天的な股関節形成不全や膝蓋骨脱臼などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください
チベタンテリアの価格相場について
国内ではほとんど流通していない犬種です
国内での飼育頭数は少なく、繁殖を行なっているブリーダーもほとんどいない犬種です。
そのため、ペットショップやブリーダーを探して購入することが難しいことが多いです。
海外での繁殖を行なっているブリーダーとつながりのあるペットショップやブリーダーを通じて海外からの輸入を検討する必要がある可能性が高いです。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーやペットショップで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たチベタンテリアを飼う際のアドバイス
こまめなお手入れを
垂れ耳が外耳炎につながりやすいため、早期発見のためにも、こまめなチェックやお手入れが大切です。
定期的なトリミングで被毛の管理を行なう必要の犬種ですが、豊富な被毛のため、家庭でもこまめなブラッシングや、汚れた口周りや目周りのふきとり、汚れたらシャンプーを行うなどのお手入れが必要です。
スキンシップの一環として、シャンプーや耳掃除をしながら、状態のチェックをすることで病気の早期発見につながります。
食事の管理を行なってあげましょう
膝や股関節などの疾患が多い犬種です。
肥満は関節への負荷を増やし、症状を悪化させる恐れがあります。
肥満の状態での運動は、さらに関節の負荷をかけてしまうため、ダイエット方法として適切ではありません。
基本的には食事による体重管理が管理が必要です。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
チベタンテリアの飼育チャートについて
愛情深く、かつ聡明な犬種であるためしつけのしやすさなどもあります。
初心者でも向き合いやすい犬種ですが、定期的なトリミングやこまめなブラッシングなど被毛や皮膚のケアがこまめに必要で欠かせません。
一緒に過ごす時間を設け、手間をかけることが苦にならない飼い主さんであれば、良いパートナーになり得る犬種です。
| 初心者 | 6 初心者には普通程度の飼いやすさ |
|---|---|
| しつけ | 6 しつけのし易さは普通程度 |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 8 多頭飼育はややし易い |
| 散歩 | 4 必要な散歩量は普通程度(1~1.5時間程度) |
| 病気 | 2 病気にはやや弱い |
| 抜け毛 | 5 抜け毛の量は普通程度 |
| 吠え方 | 2 やや吠える |
| におい | 2 やや臭う |











