ブルマスティフについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑
ブルマスティフの特徴について
がっしりとした体形が特徴的です
マスティフとブルドッグを交配して作出された犬種であるため、強靱で筋肉質な体型が特徴的です。
力もあるため、攻撃でなくても興奮による飛びつきなどで周りの人や犬に大けがを負わせてしまう危険性もあります。
日常的に制御できるよう厳しくしつける必要があります。
短い被毛と顔にも豊富なしわがあることが特徴的です
体表に沿うように短い被毛が生えていることが特徴的です。
また、ブルドッグもマスティフも皮膚の伸びやすい犬種であるため、ブルマスティフも顔周りにもしわが多く、よだれも多い犬種であるため、汚れやよだれで口周りが汚れてしまうことがあります。
マッサージもかねて、柔らかいラバーブラシでのブラッシングや、こまめに顔周りをふくなどの手入れが必要です。
皮膚トラブルを予防するためにも、こまめに行う必要があり、若齢の頃から嫌がらないように、スキンシップの一環としてしつけましょう。
ブルマスティフの性格について
実は優しい一面も
体格の大きさや外見から怖そうな印象を受けてしまいがちですが、とても穏やかな犬種です。
忠誠心があり、良好な信頼関係が築けると飼い主のことは守ろうとしたり、愛情深く接します。
また、普段は落ち着いていて、穏やかな一面も見られます。
愛情から護衛本能で家族を守ろうとする行動にうつる可能性もあるため注意が必要です。
護衛本能が強い一面も
普段は穏やかですが、護衛本能が強く警戒心を見せることもあります。
普段の性格の穏やかさや表情が豊かでないため、イヌが警戒しているか、威嚇しているか、ただ注目しているかなど、体全体の様子をみて読み取る必要があります。
攻撃などにつなげてトラブルにしないために、制御できるようにしつけることが大切です。
ブルマスティフの飼い方(日常の世話)について
大型犬種を飼育する充分な準備が必要です
体格が大きいため、飼育に必要なスペースも、かかる医療費も小型犬と比較すると倍以上になります。
日常を普通に過ごすだけでも、体の大きさから、小型犬ではできないような床ずれが、できやすく床材にも配慮するなどの大型犬特有のトラブルも起こり得ます。
飼育することを決める前に大型犬の性質を理解した上で、配慮しながら生活維持をすることが可能なのかなどをしっかりと考えて決める必要があります。
同時に犬と向き合う時間や手間も多くかかる傾向があります。
大型犬種と暮らせる生活なのか充分に考えたうえで迎えてあげてください。
運動量を充分に確保しましょう
体も大きく、筋肉量の維持が必要な犬種です。
散歩の時間は長めに確保してあげてください。
激しい運動は必要のない犬種です。
軽いジョギングなどを加えた散歩などが理想的です。
体重や関節の状態によって、適切な運動量は異なります。
かかりつけの先生と相談しながら運動量を決めてください。
ブルマスティフの歴史・起源について
番犬としての活躍
ブルマスティフはイギリスで19世紀中ごろに作出された犬種です。
護衛本能の高さや警戒心の強さを活かして、番犬や護衛犬として活躍するようになりました。
勇敢さも持ち合わされるため、夜間の侵入者などにも勇敢に立ち向かえる性質を持つとされています。
家庭犬への改良
人気が一時的に落ちたこともありましたが、番犬としての必要性も低下し、家庭犬への改良が行われました。
攻撃性を低くし、人なつこく甘えん坊な部分や穏やかな部分を伸ばすことで、現在では家庭犬としても愛されています。
日本ではあまりなじみのない犬種ですが、海外では多くの愛好家の存在する犬種です。
ブルマスティフの気を付けたい病気について
股関節形成不全などの関節の病気に注意
先天的な股関節形成不全などの股関節の形状が異常になる疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。
また、日常生活の中でも、肥満やすべりやすいフローリングの床などの環境は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
どんな犬種でも体重が増えすぎると関節に負担になります。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールし、滑りにくい床にするなどの配慮をしてあげてください。
胃拡張胃捻転症候群に注意
体型や食事の際の興奮などから、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。
食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。
手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。
日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。
ブルマスティフの価格相場について
50万円から70万円くらいの価格になります
超大型犬でありあまり繁殖されていない犬種であるため価格は高めです。
血統によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。
ただし、珍しい犬種であるため、あまり価格や性格、容姿などで比較できる選択肢は少なくなる可能性が高いです。
国内での繁殖が少ない犬種であるため、選択肢も少なく、海外のブリーダーに輸入の代行を依頼するなどが必要な可能性も高いです。
その場合、手数料などでさらに価格が高くなる場合があります。
海外からの輸入の場合にかかる費用
国内でのブリーダーで購入することが難しい場合、海外で繁殖を行なっているブリーダーからの輸入を検討しなければいけません。
その場合、それぞれの国での出入国での手続きや空輸の費用などが生体の価格と併せて必要になります。
また、海外のブリーダーとのやり取りなども含めて代行業者に依頼する場合は手数料も必要になる可能性が高く、高額になるケースも多いです。
獣医師から見たブルマスティフを飼う際のアドバイス
食事の管理をしてあげましょう
股関節形成不全などの先天的な関節の異常も起こりやすいと言われる犬種です。
体格も大きいため、体重を支えるために関節に負担がかかります。
肥満になると、関節に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。
勢いよく食べることは胃拡張胃捻転症候群にもつながります。
早食い防止の食器の使用など、管理をしてあげてください。
しつけは充分に行いましょう
警戒心や闘争心を持ち合わせる犬種です。
警戒心や本能的な判断で攻撃につながる可能性もあります。
力が強いため、大きな事故につながる危険性もあるので注意が必要です。
飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。
また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には犬が嫌いだったり、犬が怖いと感じてしまう人もいます。
犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。
ブルマスティフの飼育チャートについて
防衛力や警戒心の強さなど、犬種ならではの性質をきちんと理解しながら一緒に生活することが求められます。
体も大きく力も強いため、飼い主さんが精神的にも肉体的にも制御できるようになる必要があります。
また、攻撃力の高さから、相手を死に至らしめる事故を起こすこともある犬種です。
飼い主さんには大きな責任が伴うことを理解し、自分自身の飼育の適正を慎重に判断たうえで決断してから迎えましょう。
犬の性質やしつけについて正しい知識を頭に入れ、訓練士など信頼できる専門家に頼れる環境かどうかもよく考えた上で、家族に迎えることが大切です
| 初心者 | 1 初心者には非常に飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 1 しつけは非常に難しい |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 1 気性は非常に荒い |
| 多頭飼育 | 1 多頭飼育は非常に難しい |
| 散歩 | 1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度) |
| 病気 | 1 病気には非常に弱い |
| 抜け毛 | 2 抜け毛はやや多い |
| 吠え方 | 1 非常に吠える |
| におい | 1 非常に臭う |











