ブラジリアンショートヘアーについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
ブラジリアンショートヘアーの特徴について
ブラジル原産の中~大型猫です。
ブラジリアンショートヘアは比較的体の大きな猫です。
一般的な猫に比べると一回りほど大きくて背も高いですが、体は細く筋肉質で、体型はセミコビータイプに分類されます。
尻尾は長く先が細くなっています。
目は丸くて大きく、目の色は毛色に準じて様々です。
被毛は短毛で、アンダーコートがないシングルコートのため抜け毛は少なく、光沢のある滑らかな被毛が密集して生えています。
毛色や模様のパターンは様々なタイプが認められており、毛色はブラック、グレー、ホワイト、フォーン、ブラウンなどが基調となっています。
ブラジリアンショートヘアーの性格について
非常に愛情深い猫です。
ブラジリアンショートヘアは家族への愛情が深い猫です。
社交的で家族だけでなく知らない人にもよく懐く人懐こい性格で、小さな子供や他のペットとも仲良くできますので、多頭飼育にも向いています。
飼い主さんには特に甘えて遊びたいアピールをすることが多く、逆に構ってもらえない時間が多いと拗ねて隠れたりいたずらしてしまうことがあります。
できるだけ猫との時間を確保し、遊びに誘ってきたときには相手をしてあげると良いでしょう。
お留守番は苦手です。
寂しさがストレスになるタイプの猫ですので、一人ぼっちで長時間お留守番することはあまり得意ではありません。
ストレスが溜まると問題行動を起こしたり体調不良のきっかけにもなりかねませんので、家に常にだれか人がいるような家庭での飼育に適しているでしょう。
また、時間のある時にはスキンシップをとってたっぷり甘えさせてあげましょう。
ブラジリアンショートヘアーの飼い方(日常の世話)について
抜け毛が少ないため被毛のお手入れは容易です。
シングルコートの短毛種のため、被毛のお手入れにあまり神経質になる必要はありません。
週に1回ほどのブラッシングでも十分です。
飼育環境を整えましょう。
大きな個体では10kg近くにもなることがありますので、飼育環境を大型猫に適したものに整える必要があります。
可能であれば運動できるように広いスペースと確保してあげ、キャットタワーを設置する際にも大型の猫が飛び乗ったり飛び降りたりしても倒れることがないような強度のあるものを設置しましょう。
またトイレも少し大きめのものを用意しましょう。
ブラジリアンショートヘアーの歴史・起源について
ブラジルで初めて登録された猫種です。
ブラジリアンショートヘアはその名の通りブラジルで誕生した猫種です。
その歴史は古くまで遡り、1500年頃にポルトガル人がイベリア半島からブラジルに持ち込んだ猫とブラジルの土着の猫が交配したことが始まりでした。
そこから500年かけて現在のような姿に定着したと考えられています。
この猫を新しい猫種として初めに注目したのはパウロ・サミュエル・ラスキという人物でした。
ラスキ氏は公園で見かける猫たちに似たような特徴があることに気づき、ブラジル各地の猫の調査を行います。
そこで集計されたデータと実験的なブリーディングを繰り返したのち、1988年、ラスキ氏自身がブラジル初の猫種血統団体を設立し、そこでブラジル初の品種としてブラジリアンショートヘアを登録しました。
こうしてブラジルで誕生したブラジリアンショートヘアですが、原産国のブラジルよりも現在はアメリカでの人気が高く、ブリーダーもアメリカに多く存在します。
ブラジリアンショートヘアーの気を付けたい病気について
病気には比較的強い猫種です。
もともとは土着の猫から発展してきたため病気には強く、遺伝性疾患などは特に報告されていません。
ただし一般的に猫に多いと言われる病気には同様に注意が必要です。
子猫期の感染症や中・高齢期からの発症が多い腎臓病、全年齢を通して起こりやすい尿路疾患などには注意が必要ですので、必要な予防接種や定期的な健康診断を受けるようにし、病気の予防・早期発見に努めましょう。
ブラジリアンショートヘアーの価格相場について
日本では販売されていない猫種です。
ブラジリアンショートヘアは日本ではあまり認知度が高くなく、販売しているペットショップやブリーダーの情報は今のところありません。
そのため入手するには海外からの輸入が必要です。
ブリーダーはブラジルだけでなくアメリカにも多くいるようです。
海外からの輸入にはいろいろ手続きも必要になりますので、信頼できる輸入代行業者などを通じて交渉すると良いかもしれません。
このようにして輸入する場合には子猫の生体価格に加え、輸送費や代行業者への仲介手数料なども加算されるため、比較的高額になることが予想されます。
海外での生体価格は15~25万円ほどのようですが、月齢や血統、ブリーダーによっても変動するため、輸入費用なども含めて多めに心づもりしておく方がいいでしょう。
獣医師から見たブラジリアンショートヘアーを飼う際のアドバイス
比較的大きくなることを考慮しておきましょう。
ブラジリアンショートヘアは一般的な猫よりも少し大きな猫です。
飼育環境を整えることももちろん必要ですが、病気になった時や災害時などはキャリーケースに入れて運べるように大きめのキャリーケースを用意するなどといった備えも必要です。
また小さなお子さんとも仲良くできますが、遊んでいても体の大きな猫にじゃれつかれると転んだり不慮の事故が起こる可能性は捨てきれません。
大人が見守り、お互いに危険がないように時には間に入ることも必要になることを忘れないようにしましょう。
ブラジリアンショートヘアーの飼育チャートについて
人懐こく家族への愛情が深いため、子供がいる家庭や多頭飼育家庭でも飼いやすい猫です。
寂しがり屋で、一人ぼっちでいたり構ってもらえないことがストレスになりやすいため、猫との時間を沢山とれる家庭や、常に誰かが家にいるような家庭での飼育に向いています。
| 初心者 | 5 初心者には普通程度の飼いやすさ |
|---|---|
| しつけ | 4 しつけのし易さは普通程度 |
| お手入れ | 7 お手入れはかなり楽 |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 9 多頭飼育は非常にし易い |
| 運動量 | 4 運動量は普通程度 |
| 病気 | 9 病気には非常に強い |
| 抜け毛 | 8 抜け毛はかなり少ない |
| 鳴き方 | 7 あまり鳴かない |
| におい | 5 臭いは普通程度 |











