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イングリッシュセッターについて【獣医師執筆監修】犬種辞典・犬図鑑

監修: 葛野 宗 獣医師
[最終更新日]
[ 目次 ]

イングリッシュセッターの特徴について

狩猟犬として活躍しています

ポインティングドッグと呼ばれる獲物の位置を人間に知らせる使役を持つ鳥猟犬です。

引き締まった体で優れた身体能力を持ちます。

狩猟の際に獲物を前にして、姿勢を低く落とす様子をセッティングと呼び、その姿勢からセッターという名前につながったとされています。

優れた身体能力を持っています

引き締まった力強い体つきからもわかるように、猟犬で活躍できるほどのスピードとスタミナを持ち合わせています。

そのため、体を動かすことが大好きな犬種です。

甘えん坊な性格でもあるため、家族で一緒に楽しめるスポーツは絆を深められる可能性が高いです。

イングリッシュセッターの性格について

従順で友好的な性格です

猟犬として、古くから使役犬として活躍してきたイングリッシュセッターは、仕事を与えられることが好きで、いつも活発です。

温和で優しく、いつも陽気で社交的な性格のため、人に対して友好的に接することのできる犬種です。

聡明であるため、教えたしつけなども覚えられる能力を持っています。
甘えん坊な性格でもあるので、しつけをして社会性を身につけることで、家族や周りの人やものとも楽しく過ごせる犬種です。

いたずらでやんちゃをしてしまうことも

賢い犬種ですが、活発で好奇心旺盛なため、興奮したり、落ち着きがなく、いたずらをして家族を困らせることもあります。

興奮や落ち着きのなさによって、体格が大きいために周りの人や犬に迷惑をかけ、トラブルになってしまうこともあり得るため、飼い主さんが制御できるよう、若齢の頃からしつけを行ないましょう。

予防策として充分な散歩や適度な運動でしっかりと体力を発散させてあげることも大切です。

イングリッシュセッターの飼い方(日常の世話)について

しつけは充分に行いましょう

攻撃的な犬種ではありませんが、警戒心や恐怖、興奮が攻撃に代わってしまう場合もあります。

その場合、大型犬のため、力も強く顎も大きく、けがが大きな問題につながってしまう危険性があります。

飼い主さんが制御できるよう、普段から厳しくしつけをおこないましょう。

また、どんなにやさしい愛犬であっても、社会には大型犬が怖いと感じてしまう人もいます。

犬が苦手な人のことも配慮しながら生活することが大切です。

充分な運動をしてあげましょう

体格も大きく、高い運動能力を持つ犬種です。

室内にずっといることでストレスが溜まる可能性もあります。

充分な散歩時間を確保し、体を動かす時間を作ってあげてください。
歩く時間を長くするだけでなく、思い切り広い場所で走る機会も定期的に設けてあげると発散も出来て理想的です。

また、個体の関節の状態などにより、適切な運動量は様々です。
過度の運動になると関節などに負担がかかる恐れもあるので、かかりつけの先生と相談しながら適切な運動量を維持するよう心がけましょう。

イングリッシュセッターの歴史・起源について

猟犬として作出されました

約15世紀くらいが起源とされています。

セッティングスパニエルを祖先犬として、作出され、イギリスの侯爵たちに鳥獣猟で訓練されたという記録が残されています。

猟犬としての長けた能力を受け継ぎながら、さらに発達させてきたとされています。

運動能力だけでなく、賢く友好的で使役する人間とも友好的に接することのできる能力も長けているのが特徴的です。

発展と世界への広がり

能力の向上や発達を繰り返し、1800年代後半に現在のイングリッシュセッターの特徴が固定されたと言われています。

イングリッシュセッターの能力は、猟銃の発展とともにずっと発達してきました。

日本に来たのは明治時代が初めてとされています。

現在では国内でも世界でも愛好者が存在し、猟犬としてだけでなく家庭犬としても広く愛されている犬種です。

イングリッシュセッターの気を付けたい病気について

関節の病気に注意

体格が大きく、活発な犬種です。

先天的な股関節形成不全などの疾患が起こりやすいとされています。
歩き方や座り方に変化を感じたら受診をしましょう。

また、食欲も旺盛な犬種ですが、肥満は関節への負担をかけます。
後天的な靭帯の異常などにつながる可能性も高いです。
肥満にならぬよう、食事量をコントロールしてあげてください。

胃拡張胃捻転症候群に注意

胸が深い犬種は、胃拡張胃捻転症候群に注意が必要です。

食事の際に空気を一緒にたくさん吸い込んだり、食後すぐに激しい運動をした場合などに起こりやすくなるとされています。

手術の必要な病気で、ひどい場合死につながる危険性もあります。

日常的な行動の中で予防を行い、腹部の膨満感や呼吸の異常、行動の変化など見られたらすぐに受診してあげてください。

イングリッシュセッターの価格相場について

50万円から70万円くらいの価格になります

大型犬ということもあり、価格は高めと言えるでしょう。
また価格が高めである理由として、希少な犬種であることも加わります。

血統や毛色によっては価格相場よりも高くなる個体もいます。

繁殖するブリーダーも限られます

繁殖を行っているブリーダーも人気犬種と比較すると少ないです。

大型犬ということもあり、繁殖するスペースも広く必要なため、郊外などの場所で繁殖をしていることも多いです。

価格の比較や個体の選択肢も他の犬種と比較して限定されてしまう傾向があります。

また、国内で条件の合う仔犬がいない場合は、海外のブリーダーから購入するケースもあるでしょう。
その場合、仲介してもらう手数料や、空輸代などが仔犬の費用と併せて必要な場合があります。

獣医師から見たイングリッシュセッターを飼う際のアドバイス

被毛や皮膚のケアをこまめに行いましょう

優雅な被毛が特徴的です。
活発な犬種でもあるので、散歩時に被毛が汚れることも多くあります。

垂れた耳も愛らしいですが、夏場の暑い時期や、冬場の乾燥などで、皮脂の分泌のコントロールがしづらくなったり、雑菌が繁殖してトラブルの原因になることもあります。

皮膚や耳、目周りの汚れの除去などのお手入れはこまめに行ってあげてください。

皮膚トラブルが起こった際の早期発見にもつながります。

食事の管理を行なってあげましょう

胃拡張・胃捻転症候群を起こしやすい犬種です。
空気を一緒に吸い込むような食べ方は、胃を拡張させ、胃捻転につながりやすくなる危険性があります。

空気を一緒に吸い込むような早食い行動が見られる場合、早食い防止の食器を使用するなど工夫するようにしてください。

また、肥満になると、四肢に大きな負担をかけてしまう可能性があります。
食事の質や量は個体によって適切なものに調節して与えましょう。

イングリッシュセッターの飼育チャートについて

大型犬で活発な犬種であるため、犬のためにたくさんの時間を費やしてあげる必要があります。

ケアや散歩、しつけなどで犬と向き合う必要がある場面は多いですが、友好的で高い学習能力を持つため、良好な信頼関係が築けると、良いパートナーになり得ます。

一緒にアクティブに活動したい飼い主さんは、良い信頼関係が築けると充実した愛犬との日常が送れる犬種です。

初心者  1 初心者には非常に飼いづらい
しつけ  2 しつけはやや難しい
お手入れ  0 お手入れは非常に難しい
気性  3 気性はやや荒い
多頭飼育  2 多頭飼育はやや難しい
散歩  1 必要な散歩量は非常に多い(2.5~3時間程度)
病気  2 病気にはやや弱い
抜け毛  3 抜け毛はやや多い
吠え方  2 やや吠える
におい  2 やや臭う
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