ユークレイニアンレフコイについて【獣医師執筆監修】猫種辞典・猫図鑑
ユークレイニアンレフコイの特徴について
折れ耳と無毛に近いヘアレスキャットです。
ユークレイニアンレフコイはウクライナで誕生した新しい品種で、前方に折れ曲がった耳と無毛に近い被毛を特徴とするユニークな外見の猫です。
それぞれの特徴は元猫となったスコティッシュフォールドとドンスコイから受け継がれました。
体は長く大きさは中型、筋肉質ですがすらっとしたスマートなボディをしています。
スレンダーな体に対して脚は意外に太く、尻尾は細長く鞭のようです。
頭の形は丸みのある逆三角形で、上から見ると長めの五角形をしており、額と鼻稜は横から見ると階段のように平行なラインを描いています。
目はアーモンド型でややつり気味で大きく、様々な色が認められています。
特徴の一つである耳は上の1/2~1/3ほどが前側に折れていますが、頭にはつかない程度です。
被毛は全くないか、あっても非常に短くわずかで産毛程度に生えており、桃のように滑らかな手触りです。
肌の色がそのまま体の色になりますが、カラーは多様ですべての色とパターンが認められます。
ユークレイニアンレフコイの性格について
人懐こく活発な猫です。
ユークレイニアンレフコイは非常に友好的で活発な猫です。
人といることが大好きでとても人懐こく、飼い主さんがいないと寂しがるため、長時間のあ留守番にはあまり向いていません。
社交的で人だけでなく他のペットともうまく付き合うことができ、子供がいるような家庭でも飼いやすい猫です。
おしゃべりな猫です。
ユークレイニアンレフコイはシャム猫のようにおしゃべりで、要求があると鳴いてアピールして教えてくれます。
おしゃべりでコミュニケーションをとれる賑やかで楽しい猫です。
ユークレイニアンレフコイの飼い方(日常の世話)について
皮膚のお手入れが必要です。
ユークレイニアンレフコイはほぼ無毛に近いため、抜け毛を心配する必要はありませんが、皮脂を吸収する被毛がないために皮脂で皮膚がべたつきやすく、汚れやすい点に注意が必要です。
皮膚を清潔で健康な状態に保つためには、定期的にシャンプーしてあげることが欠かせません。
シャンプーしない日も蒸しタオルや濡れタオルで全身を拭いてあげるなど、できれば毎日皮膚のお手入れをしてあげるようにしましょう。
紫外線対策や怪我の予防をしましょう。
皮膚を保護する被毛がないため、紫外線による皮膚障害や物理的な刺激による怪我にも注意が必要です。
基本的には室内で飼育し自由に外に出られないようにすること、日の差し込む窓にはUVカット効果のあるカーテンやガラス用のフィルムなどを設置する、外に出る際には服を着せるなど、直射日光に長時間さらされることがないように工夫するようにしましょう。
また室内で遊んでいる最中に尖ったものなどで皮膚を損傷するリスクも高くなります。
事故につながる可能性のあるものはあらかじめ除去して危険を回避し、安全に運動できる環境づくりをしましょう。
室温管理に気を付けましょう。
被毛がほとんどないため、体温の調節が苦手です。
寒い冬には室温管理を徹底しつつ必要に応じて服を着せたりペット用のヒーターをうまく活用しましょう。
また暑い夏も熱中症などになりやすいため、寒くなりすぎない程度にエアコンなどで室温を調整してあげる必要があります。
ユークレイニアンレフコイの歴史・起源について
ウクライナで誕生した新品種です。
ユークレイニアンレフコイは別名ウクラニアンレフコイとも呼ばれ、その名の通りウクライナのブリーダーが誕生させた比較的新しい猫種です。
2000年ころからウクライナのブリーダー、エレーナ・ビリウコワという人物によって繁殖計画がすすめられました。
作出を始めた当初はメスのドンスコイとオスのスコティッシュフォールドが掛け合わせられたため、それぞれの特徴である無毛の遺伝子と折れ耳の遺伝子を両方受け継いだ独特でユニークな外見の猫が誕生しました。
2005年にウクライナ国内で、その後2010年にはロシアで公認されましたが、それ以外の国ではまだあまり知られていないのが現状で、公認もされていません。
その為世界的にもまだまだ希少な猫です。
ユークレイニアンレフコイの気を付けたい病気について
皮膚トラブルに気を付けましょう。
被毛がなく外界からの刺激を受けやすい上に皮脂でべたつきやすいため、皮膚のトラブルが起こりやすい猫種です。
皮膚の皺に間などは特に汚れが溜まりやすく、皮脂を好んで増殖するマラセチア性皮膚炎などに注意しましょう。
皮膚トラブルを予防するためにはこまめなお手入れが欠かせません。
スキンシップを楽しみながらお手入れしてあげましょう。
外耳炎にも気を付けましょう。
折れ耳の猫は全般的に外耳炎になりやすい傾向があります。
中には軟骨の異常により外耳道がやや狭い個体もいますので、時々耳の汚れや臭いをチェックし、表面的なよごれであればイヤークリーナーなどで優しく拭きとって清潔に保つようにしましょう。
耳の奥が汚れている場合や耳の穴が狭くてよく見えない場合は、自宅で無理せず病院でチェックや掃除をしてもらいましょう。
ユークレイニアンレフコイの価格相場について
世界的に希少な猫です。
ユークレイニアンレフコイは比較的新しい猫種で、現在も主にウクライナとロシアにしかいません。
世界的にみてもまだ数百頭しかいないとされている非常に希少な猫ですので、手に入れるのは比較的難しい猫種と言えます。
入手には輸入が必須となり、子猫の生体価格は50万円程度からそれ以上といわれているため、輸入にかかる輸送費や輸入を代行してくれる業者さんへの仲介料などを加算するとかなりの高額になります。
獣医師から見たユークレイニアンレフコイを飼う際のアドバイス
安易に繁殖することは禁止されています。
スコティッシュフォールドから受け継いだ折れ耳の遺伝子は劣性遺伝で、折れ耳同士の掛け合わせは遺伝的に問題が起こる可能性が高いため禁止されています。
繁殖は慎重に行わなければならず、専門的な知識も必要です。
無責任な繁殖は行わないように心がけましょう。
ユークレイニアンレフコイの飼育チャートについて
明るく社交的な性格で家庭内を賑やかにしてくれそうな猫です。
多頭飼育や子供のいる家庭でも飼いやすいですが、皮膚のお手入れをこまめにしなければならず、また寂しがり屋なため、猫との時間をたくさんとれる飼い主さんに向いていると考えられます。
| 初心者 | 3 初心者にはやや飼いづらい |
|---|---|
| しつけ | 7 しつけはかなり簡単 |
| お手入れ | 1 お手入れは非常に難しい |
| 気性 | 8 気性はかなり穏やか |
| 多頭飼育 | 9 多頭飼育は非常にし易い |
| 運動量 | 4 運動量は普通程度 |
| 病気 | 4 病気への強さは普通程度 |
| 抜け毛 | 10 抜け毛は非常に少ない |
| 鳴き方 | 2 やや鳴く |
| におい | 3 やや臭う |











